紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

燃えるカラマツ林を撮りに積丹路を駆ける~その2

2012-12-07 05:39:18 | 旅行
積丹町婦美町界隈を走り続けていると、あちこちにカラマツ林があって、初冬の日差しを受けてオレンジ色に輝いています。一旦ロマンチック街道を抜けて積丹海岸一周線の国道229号線に出ます。婦美から野塚方面に向かおうとしますが、周辺にオレンジ色に輝くカラマツ林目に飛び込んできます。するとどうしてもわき道にそれて、いい撮影ポイントを探したくなります。


(日差しの方向や時間帯によっても輝きが違ってきます)


(また、露出を-0.5補正しただけで、オレンジが一段と赤みを帯びてきます)


(林の中の木々、楢の木でしょうか、一段と輝いて見えます)

カラマツ林は十分撮影しました。時計も午前8時30分を過ぎようとしています。次の撮影目的である波の打ち寄せる岩場での長時間露光撮影に向かいます。婦美から229号線で神威岬の方向に向かいます。野塚町に出ると前方に神威岬と神威岩が見えます。この沿岸は野塚の一部を除いて砂浜はなく殆どが岩場です。波も結構あるようで、おまけに快晴、いい写真が撮れそうです。ちなみにガイドマップの一部を挙げておきます。マップに表示された道路やトンネルは一付け替えが行われましたが、大きな変化はありません。国道229号線の右手(野塚)から余別トンネルを出たところは、かつて「夕陽の名所」という看板が出ていました。5月と9月には神威岬と神威岩の間に夕日が落ちます。多くのカメラマンがこの夕陽を狙ってやってきます。今回我々は、もう少し先に進んで、マップ中の「食堂うしお」(ここ数年営業していません)のトイレの横から岩場に出ます。岩と岩を伝って30-40mほど沖に出ると、手前に平らな岩場が、そして奥に神威岬と神威岩が見えます。ここで撮影です。


(食堂うしおの裏手から絶好の撮影ポイント水無立岩に歩いて行けるのですが、現在は通行止めとなっています)


(ND400フィルターをかませ、8-10秒ほどの長時間露光)


(長時間露光で波が雲のようになります 左奥正面が神威岩 海が青すぎる?その通り、WBを敢えて4000ケルビンに設定しました)

ここで10数カット撮影しましたが、撮影位置が岩場の上で、あちこち移動できません。風も強く、時折大波が押し寄せて、衣服やカメラが濡れそうになります。早々に切り上げました。なお我々が撮影中に、二人のトレッカーが海岸線の小道を伝って水無立岩方面に進んで行きました。撮影が終わって帰り支度をしていると、彼らも戻ってきました。聞くところによると、満ち潮で小道が海水につかって進めなくなり、途中で引き返したとのこと。さて本来であれば、神威岬の入り口に行きたいところですが、遊歩道の「女人禁制の門」から先へは進めません。先年遊歩道の一部が崩壊し、補修が出来ていないためなんです。なんでも、町の財政難で補修が不可とのこと、残念ですが仕方ありません。

というわけで野塚方面に戻ります。野塚から229号線と別れ道道913号線で積丹岬方面に進みます。途中入舸(イリカ)漁港に来ると、7-8人の漁師さんたちが網から魚を外している光景が目に入りました。早速傍によって、撮影の許可をもらい数カット撮ります。どうやら先ほど水揚げされたばかりのホッケを網から外す作業をしているようです。


(奥にはカモメたちが、商品にならない雑魚を狙って待っています)


(右端は船主の奥さんらしい 30cm前後のホッケが次から次とかごに入れられる)

しばらく作業を見ていましたが、話をしていると、水揚げされたばかりで脂がのって美味しいとのこと。ひと箱15匹前後で1500円でいいよとのこと。早速一ケース売っていただくことになりました。氷を入れたプラケースに網から外されたばかりのホッケを、さらに10匹追加のおまけです。これで1500円とは安い!写友4人で分けて、一人当たり400円で6-7匹、早速今夜はホッケで1杯という写友も。

今日は写材以外の大当たりもあって、早く帰ろうという意見も出て、積丹岬へは立ち寄らず、美国へ向けて走ります。走っているとやはりカラマツ林の美しさが目に飛び込んできます。こうなると先ほどのホッケのことは頭にありません。この美しいカラマツ林をどう切り取るかしか念頭にありません。


(折よく、中央バスが通りかかりました)


(ふと車のリヤウィンドーを見ると… 美しいカラマツが映り込んでいる)


(リヤウィンドーを覗いていると、一台の緑色の車が停車、何やっているんですか?カラマツ林を撮っているというと…)

この緑色の車のご夫婦も札幌から積丹のカラマツ風景を撮りに来たのだとか。しばし写真談義、積丹町の観光フォトコンテスト用の写材を求めて撮影に来たのだとか。


(しばらく進むと前方に先ほどの緑色の車が停車中…)


(なるほどこの風景をご夫婦で撮影中でしたか)


(画面に変化をもたせるべく、道路標識を取り込んで見ました)


(積丹岳とカラマツ林 狙っていると赤いトラクターが動いたようでしたが、結局ハウスのパイプの奥から出てきませんでした)


(今来た道のほうから赤い車が… 通り過ぎてからも、撮りましたが逆光で赤い色が出ませんでした)

道道913号線(島武意線)からさらにいい風景を求めてあちこちわき道に入り込みます。


(3本の若いカラマツの木がオレンジ色に輝いている)


(正式名は忘れましたが、猫じゃらしも輝いています)


(積丹岳とカラマツ林)


(とある農家の畑の傍で黄色い花=菊?を収穫していました)

婦美の周辺をあれこれ撮影していると昼近くになって、写友一同腹が減ってきたことを思い出しました。急いで美国に戻ります。お目当ては「>富安」のラーメンです。ここのラーメンは地元の人が推薦する飲食店のNo.1に上がっています(2010.9.18付ブログ「古平例大祭・火渡りの儀式」文中中段に記載)。昼前に入店したときは来客は数人でしたが、12時過ぎにはたちまち満席に近い状態になりました。昼食を終えて、漁港の岸壁で干物を売っているオヤジさんのところによります(正式には鎌田商店)。生干しホッケ3枚+生干しイカ3枚で、1200円というのを強引に1000円に負けてもらい、さらに+αしてもらいました。店主いわく、儲けにならん、もう来ないでけれ、と言いますが、顔は笑っています。こうしている間にも次から次と客が来ます。


(前回のブログのとおり、早朝に依頼してあったので、用意されていた)


(観光客の注文に応じる鎌田商店の主)


(品定め中の観光客)

入舸漁港で生のホッケをGETし、ここ美国漁港で生干しホッケとイカをGETして、本日の撮影は終了です。もちろん本日の我が家の夕食にホッケのフライが出てきました。