全国各地で花火大会が行わる時期になりました。今年は天候が不安定で、日本で最大規模と言われる隅田川の花火大会も、開始直後に降雨が激しく中止となったというニューが流れました。一方、京都府の福知山の花火大会では、花火が直接の原因ではないですが、爆発事故が発生し、負傷者が60名も出たという痛ましい事故がありました。学校の夏休みも終盤戦、各家庭でも花火遊びの機会が増えます。花火は火薬を扱うという気持ちで、取り扱いには十分注意したいものです。
さて花火をカメラで撮影される機会も多いことかと思います。昨今のコンデジでは、シーンモードの中に花火マークがあって、手持ちでも撮影可能なようです。過日の小樽潮祭りの最終回の花火大会では、次女が私のコンデジ「LUMIX TZ30」で40カットほど撮影しておりました。1回のシャッターで数カットを撮影し、カメラ内で合成してブレを軽減するということです。しかし結果的にはこれぞと思うカットはほんの数カット、90%はブレがひどくて使い物になりませんでした。やはり三脚使用した方がベターです。
さて、撮影の方法論はそこまでとして、花火撮影というと、一般的には周囲の情景をからめて、花火を写し込むことが圧倒的に多いようです。それが普通の撮り方です。でも、周囲の情景をからめて撮るとどうしても同じパターンになりがちです。そこで、私の場合は、もちろんそうした撮影もしますが、夜空に舞う花火の一部を切り取ったり、ズームリングを回転させたり、あるいはフォーカスを移動させたり、さまざまな撮り方をしております。花火の部分を切り取ることによって、常識を超えたアートチックな画像になるからです。
(1) 花火の一部を切り取る
周囲の情景を捨てて美しいところだけを切り取る方法です。
花火が単色よりも、カラフルになるほど、美しくなります。
海に反射した部分も取り込んでみました。
(2) セロハン紙を使う
撮影中にセロハンをレンズの前に置いて花火の色を変える方法です。当初はセロハン紙を使っていましたが、その後カラーフィルターを使う方法に変えました。指の間に、赤と青の二枚のフィルターを挟み、露光中にレンズの前を移動させます。
赤から青にセロハン紙を移動させて撮りました。
赤いセロハンのまま、白い花火が赤くなりました。
露光後半に青いセロハン紙を使用。
前半赤いセロハン紙、後半青いセロハン紙を使用。
青と緑のフィルターを交互に移動して撮影。
(3) ズーミングとブレ
露光中にズームリングを回転させたり、あるいはカメラをわざとブラスト予想外の画像になることがあります。きわめて成功率が低くて、100カット撮影して、見栄えの良いカットが10もあれば御の字です。事前にどのような画像になるか全く予想がつかないからで、上手く行ったときはことのほか喜びも大きくなります。
菊の花のようになりました。
大きな花火と小さな花火が二つ映り込みました。
クラゲか流星のようにも見えます。
綺麗な花になりました。
青いバラの花のようにも…
クラゲのような…
(4) 瞬間フォーカス移動
この方法で撮影した画像が最も夜空の華というイメージに近くなります。撮影方法は至極簡単なのですが、タイミングが難しく、成功率は5%以下でしょうか。無駄打ちの連続になります。まず、ズームレンズですが、焦点距離間が長いものがベターです。短いとアウトオブフォーカスにしても、ボケが小さくなってしまうからです。例えば、18-200㎜のズームレンズの望遠側で撮れば撮るほど、最初の丸ボケが大きくなります。次に、カメラのファインダーーを覗いて、ピントを最短距離に合わせます。ぼけたファインダーで上に上がる花火を追いかけます。大きく破裂したところで、シャッターを開き、瞬時に距離リングを無限遠に戻します。無限遠になったところでシャッター切ります。このシャッターの切るタイミングが難しく、ずれると花火の先に糸が絡まったようになって失敗作となります。成功率5%以下でしょうか。
フォーカス移動直後にもう一つ花火が炸裂しました。
外側と内側の花火で炸裂の速度が違うことがわかります。
いくつもの花火が重なりました。予測のつかないところに面白味があります。
綺麗な円形になりました。
マンゴーの実が炸裂したようで…
これもきれいな円形になりました。これが花火?と思っていただけたら成功です。
瞬間移動フォーカスには、二種類の方法があります。今まで見てきたのは、近距離から遠距離にフォーカスを移動する方法です(ボケから合焦へ)。もう一つは、遠距離から近距離(合焦からボケへ)にフォーカスを移動させる方法です。夜空の華とは違った画像になりますが、過去何度かチャレンジしましたが、まだ一度も満足のいく画像が得られておりません。小樽はこれから、高島漁港の花火大会(8月18日)や祝津の花火大会(9月7日)があります。夜空の華を狙ってみたいと思っています。
さて花火をカメラで撮影される機会も多いことかと思います。昨今のコンデジでは、シーンモードの中に花火マークがあって、手持ちでも撮影可能なようです。過日の小樽潮祭りの最終回の花火大会では、次女が私のコンデジ「LUMIX TZ30」で40カットほど撮影しておりました。1回のシャッターで数カットを撮影し、カメラ内で合成してブレを軽減するということです。しかし結果的にはこれぞと思うカットはほんの数カット、90%はブレがひどくて使い物になりませんでした。やはり三脚使用した方がベターです。
さて、撮影の方法論はそこまでとして、花火撮影というと、一般的には周囲の情景をからめて、花火を写し込むことが圧倒的に多いようです。それが普通の撮り方です。でも、周囲の情景をからめて撮るとどうしても同じパターンになりがちです。そこで、私の場合は、もちろんそうした撮影もしますが、夜空に舞う花火の一部を切り取ったり、ズームリングを回転させたり、あるいはフォーカスを移動させたり、さまざまな撮り方をしております。花火の部分を切り取ることによって、常識を超えたアートチックな画像になるからです。
(1) 花火の一部を切り取る
周囲の情景を捨てて美しいところだけを切り取る方法です。
花火が単色よりも、カラフルになるほど、美しくなります。
海に反射した部分も取り込んでみました。
(2) セロハン紙を使う
撮影中にセロハンをレンズの前に置いて花火の色を変える方法です。当初はセロハン紙を使っていましたが、その後カラーフィルターを使う方法に変えました。指の間に、赤と青の二枚のフィルターを挟み、露光中にレンズの前を移動させます。
赤から青にセロハン紙を移動させて撮りました。
赤いセロハンのまま、白い花火が赤くなりました。
露光後半に青いセロハン紙を使用。
前半赤いセロハン紙、後半青いセロハン紙を使用。
青と緑のフィルターを交互に移動して撮影。
(3) ズーミングとブレ
露光中にズームリングを回転させたり、あるいはカメラをわざとブラスト予想外の画像になることがあります。きわめて成功率が低くて、100カット撮影して、見栄えの良いカットが10もあれば御の字です。事前にどのような画像になるか全く予想がつかないからで、上手く行ったときはことのほか喜びも大きくなります。
菊の花のようになりました。
大きな花火と小さな花火が二つ映り込みました。
クラゲか流星のようにも見えます。
綺麗な花になりました。
青いバラの花のようにも…
クラゲのような…
(4) 瞬間フォーカス移動
この方法で撮影した画像が最も夜空の華というイメージに近くなります。撮影方法は至極簡単なのですが、タイミングが難しく、成功率は5%以下でしょうか。無駄打ちの連続になります。まず、ズームレンズですが、焦点距離間が長いものがベターです。短いとアウトオブフォーカスにしても、ボケが小さくなってしまうからです。例えば、18-200㎜のズームレンズの望遠側で撮れば撮るほど、最初の丸ボケが大きくなります。次に、カメラのファインダーーを覗いて、ピントを最短距離に合わせます。ぼけたファインダーで上に上がる花火を追いかけます。大きく破裂したところで、シャッターを開き、瞬時に距離リングを無限遠に戻します。無限遠になったところでシャッター切ります。このシャッターの切るタイミングが難しく、ずれると花火の先に糸が絡まったようになって失敗作となります。成功率5%以下でしょうか。
フォーカス移動直後にもう一つ花火が炸裂しました。
外側と内側の花火で炸裂の速度が違うことがわかります。
いくつもの花火が重なりました。予測のつかないところに面白味があります。
綺麗な円形になりました。
マンゴーの実が炸裂したようで…
これもきれいな円形になりました。これが花火?と思っていただけたら成功です。
瞬間移動フォーカスには、二種類の方法があります。今まで見てきたのは、近距離から遠距離にフォーカスを移動する方法です(ボケから合焦へ)。もう一つは、遠距離から近距離(合焦からボケへ)にフォーカスを移動させる方法です。夜空の華とは違った画像になりますが、過去何度かチャレンジしましたが、まだ一度も満足のいく画像が得られておりません。小樽はこれから、高島漁港の花火大会(8月18日)や祝津の花火大会(9月7日)があります。夜空の華を狙ってみたいと思っています。