紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

小樽写真市展の公開審査が行われました

2013-10-12 06:00:00 | フォトコン関係
                              第1部(自由の部)で準特選に選ばれた私の作品「街角にて」


10月5日(土曜)午後2時から、小樽生涯学習プラザにて、第21回小樽写真市展の公開審査が行われました。小樽写真市展は、小樽市文化祭の一環として始まり、今年で第21回目となります。小樽市民を対象にした、「小樽文化祭」は、美術市展、書道市展、山草展、盆栽展、工芸展、俳句・短歌・川柳大会など多種多様な文化、芸術を発表する場として、昭和24年から始まりました。写真市展も平成4年から「小樽文化祭」に加わり、今年で第21回目となりました。

9月28日(土曜)に締め切られ、第1部(自由の部)に151点、第2部(ネイチャーの部)に100点の応募がありました。これらの応募作品の中から、推薦1点、特選2点、準特選2点、入選20数点を選出します。審査員は、日本写真家協会会員の「石津聡」先生です。例によって、第1部から審査が始まります。午後1時半過ぎに審査会場に着いた時には、第1部の全作品がテーブルに並べられていました。審査開始前には、自由に立ち回って、応募作品を見ることが出来ます。


モノクロ作品は、私の2点を含め6点のみの応募でした。


圧倒的にデジタルのカラー作品が多くなっています。

午後2時過ぎに、小樽写真市展運営委員会委員長(北海道写真協会小樽支部長)の川原静雄氏の挨拶に続き、審査員の石津聡先生の審査にあたっての言葉がありました。石津先生は、私が小樽市展に初応募した平成10年の時点でも審査員をされておりました。かなり構図を大事にされる傾向があり、構図が決まっていれば多少のピントのずれでも取り上げられます。


審査が始まりました。次々と1次通過作品が決まってゆきます。


30点近く取り上げたでしょうか。中央青い服が運営委員長の川原氏(道写協小樽支部長)、奥が審査員の石津先生。


24点が1次通過しました。この中から上位5点を選びます。応募者も緊張の面持ちです。私の作品(モノクロ2点)も1次通過しました。これで最低入選は決まりです。


推薦1点、特選2点そして準特選1点が決まりました。残るは準特選1点のみです。テーブルの上には私のモノクロ2点を含め10点が残っています。

先生の手がぱたりと止まり、作品を何度も並べ替えています。あぁ~、今年は上位入賞はだめかと思っていると、最後に取り上げたのが標題のモノクロ作品でした。何とか上位に滑り込みました。あとは上位入賞から漏れた作品が入選となりさらに1次選考から漏れた作品群から数点取り上げて、入選20数点が決まりました。私のモノクロの残り1点も入選となりました。

次いで、第2部[ネイチャーの部]です。テーブルに全作品が並べられ、審査開始前に、出品者が見て回ります。


手前左2点が私の応募作品です。


出品者も熱心に見ています。


上位入選候補が出そろいました。この時点で残念ながら私の作品は入っていません。

ほぼ2時間ほど経過して、第1部、第2部ともに上位入賞及び入選作品が決まりました。なお私の出品は第1部3点(内モノクロ2点)、第2部2点(カラー)です。休憩時間を挟んで、石津先生から入賞作品及び一部の入選作品について講評がありました。以下に掲げた画像はコンデジで撮影、多少ぶれていますが、実際の作品はきっちりピントが来ていますので、念のため。(出品者が男性の場合は氏を、女性の場合はさんをつかいました)


第1部(自由の部)推薦となった中町氏の「光射す」です。網走監獄博物館の中の獄舎内での撮影で、女性の歩く姿がシルエットで浮かび上がっています。奥行き感と動感があって、素晴らしい作品仕上がりましたとの講評でした。


第1部特選「大好き」久慈さんの作品です。スイスで撮影したものだそうです。子供の表情がとてもよく表現されていて、キスされた女の子の嫌がる表情が抜群にいいとの講評でした。


第1部特選「兄弟」小泉さんの作品で、兄弟のほのぼのとした仕草に好感が持たれます。バックの花が一層の優しさを演出していますとの講評でした。

準特選となった私の作品「街角にて」については、ポスターの女性の視線が左の通行人に向けられていて、とても自然で、モノクロにした画面を単純化したことが成功していますとの講評がありました。もう一点の準特選及び入選作品についても講評がありましたが割愛させていただきます。次いで第2部の講評が始まりました。


第2部推薦「一瞬」は写友でもある鹿戸氏の作品です。上位入賞作品を選択するときに、鹿戸氏の作品が4点残り、どれを推薦にするか迷ったそうです。最終的には、この作品となりました。安平町の鶴の湯の蓮池で撮影した作品で、葉に貯まった朝露が零れ落ちる一瞬を撮影した技量が誉められました。周囲がアンダーで黒くなったので、主題が一層引き立ちましたとの講評でした。鹿戸氏は、これで1部、2部とおして3年連続推薦を得ております。


第2部特選「木漏れ日の中で」大湯氏の作品で、エゾリス、ハクチョウ、鶴はネイチャーの部では三大テーマと呼ばれ、なかなか入選が難しいのですが、シルエットにしたことと、木漏れ日のボケがとても美しく、特選としましたとの講評でした。

もう1点の特選は、中町氏の作品で「春の妖精」と題して、ハイキー調のエゾエンゴサクとカタクリを撮ったものです。残念ながら、作品を撮りもらしてしまいました。準特選の2点についても割愛させていただきます。

なお、。私の第1部、第2部の入選作品については以下のとおりです。


第1部入選「スパイダーマン現れる」平成14年に八王子駅前で、通勤途上にコンパクトフィルムカメラ(モノクロフィルム)で撮影したカットです。石津先生からの講評はありませんでした。


第2部入選「朝露に濡れて」寿部を3割ほどカットしたほうがベターとの指摘がありました。


なお、小樽写真市展の入賞、入選作品展は、10月31日(木曜)から11月3日(日曜)まで、小樽市立美術館1階ギャラリー(旧日銀小樽支店前)で展示されます。