ツタウルシの赤い色がひときわ目立ちます
10月5日(土曜)は久しぶりに天気予報で快晴のマークが出ました。このところ好天がさっぱり続かず、紅葉の撮影時期が過ぎてしまうのではないかと心配していました。金曜夕方6時のNHKの天気予報でも、5日は一日中晴れます、とのお墨付き。そこで早速写友と相談。キロロの朝日を撮影しようということになりました。キロロはスキー場としても全国的に有名ですが、冬場以外にも結構見どころがあります。
9月下旬の新聞のチラシに、ゴンドラ山頂付近に新しく展望デッキが設置され、それを記念してフォトコンテストを実施しますと載っておりました。紅葉の時期に合わせてゴンドラも運行されるとありました。朝日や夕陽を撮影するために、ゴンドラの運行も日の出、日の入りに合わせて運行されます。日中も紅葉観賞に合わせて運行されます。こうしたお膳立てを利用しない手はありません。5日午前4時半の出発です。小一時間もあればキロロに到着します。
しかし何という天気予報のはずれ方、あれほどの快晴マークにもかかわらず、キロロに近づき明け方が近くなって、空には厚い雲がかかっています。そういえば、出発の時点でも星が所々にしか顔を出していなかった。これではせっかくゴンドラで登っても朝日を撮影することはできません。急きょ目的地をニセコ方面に変更です。まずはニセコ東山曽我の「二本のサクランボの木と羊蹄」のスポットに向かいます。
AM5:30、羊蹄山の後ろがうっすらと赤みを帯びてきましたが…、雲が覆いかぶさるように流れこれ以上赤く染まりません。
天気予報を恨みつつ、やけくそで撮った一枚。露光中にズーミングしてみると…雲とサクランボの木が流れた。おもしろい画像になったと、自画自賛。
図中右手にピンクのマーカーで示したところが「二本のサクランボの木」の撮影スポットです。
これ以上粘っても天気の回復は望めないようです。時間とともに朝焼けの赤みが薄れていきます。と言うことでここでの撮影を切り上げて、一旦道道66号線に出てます。岩内町方面に北上して、神仙沼を目指します。約30分ほどで神仙沼入り口のレストハウス前の駐車場に到着です。まだ午前6時半を過ぎたばかりで、売店も営業しておりません。駐車場に先着しているは車一台のみです。時折雲の割れ間から日が射すことはありますが、青空は広がりません。
なお、神仙沼はニセコ連峰の一つチセヌプリの麓の標高750mほどの溶岩台地に広がる高層湿原です。沼自体は周囲500mほどと小さいのですが、秋口の早朝には霧がかかってとても幻想的な雰囲気になります。
神仙沼入り口付近の樹木には紅葉したツタウルシがいっぱい。美しいからと手に取ってみると後が大変です。
木道にも真っ赤に紅葉した葉が落ちています。
木道を進む途中近くの山には霧がかかっています。ひょっとすると沼にも霧が期待できるかもと思いましたが、いかんせん時折強い風が吹き抜けます。笹や木々が大きくざわめきます。残念ながらこの日は風が強すぎて霧は出ておりませんでした。
木道を30分ほど進むと広い湿原に出てきます。湿原の入り口に神仙沼についての案内板が掲げられています。
湿原の草が綺麗に紅葉しています。
池塘の水草とその影がとても綺麗です。
例年ならもっときれいな紅葉になるのですが…
大谷地方面から抜けてきた登山者が、下山するのでしょうか。木道を戻ってゆきました。
しばらく神仙沼を撮影していましたが、一向に陽が出る様子がありません。霧でも出ていると様子が違うのでしょうが、とにかく撮影を切り上げて、駐車場に戻ることにします。戻る途中に木道が二股になっており、来るときに通らなかった木道を歩きます。時折視界が開けます。
岩内港が見えます。
神仙沼を出て再びニセコに向かいます。まずは、ニセコの「お花畑」へ行ってみます。お花畑と言うので、最初は辺り一面花畑かと思いましたが、イワオヌプリの登山口にあたるこの辺は、夏には一面高山植物が花咲くところから「お花畑」と呼ばれるようになったそうです。登山口にはお花畑と書かれた大きな石板があります。
道道そばの小川も水流が小さくなっています。
山全体に薄茶けた色で、今年の紅葉は冴えないようです。
お花畑からニセコ方面に進むと、五色沼温泉が近くにあります。ここの駐車場には、登山客がたくさんおります。そんな中写友Y氏は早くも若い山ガールに声をかけて、激写です。「ハイ!両手をあげてポーズを」、写真家たるものこの図々しさを見習わないといけませんね。
道道58語線沿いの山の紅葉も、こげ茶色が多い。
さらに道道を南下して、湯元温泉郷に入ります。ここは源泉が噴き出していて冬でも沼が凍らず、絵になります。源泉のそばに「雪秩父」と言う温泉旅館があるため、別名雪秩父温泉とも呼ばれています。
ここ大湯沼は1週200mほどあります。奥に見えるのが雪秩父温泉旅館、冬はスキーヤーで、夏は登山客で結構にぎわいます。
周囲の山々も黄葉が進んでいますが、今一つ綺麗さに欠けるようです。
広葉樹が黄色くなる前にこげ茶色になってしまっています。日が当たると少しは見栄えがしてきました。
さて、ニセコの紅葉はあまり期待が出来ないので、国道5号線に出て、半月湖にいくことにします。ひと月ほど前に、今回同道のS氏が行ったことがあるということで案内してもらうことにしました。道道343号線を倶知安方面に進み、国道5号線にぶつかると、5分ほどニセコに戻ると、道路わきに半月湖入口という大きな看板が出ています。左折して5分ほど進むと、駐車場に到着です。ここは羊蹄山の登山コース(山頂まで約5時間の倶知安コース)にもあたります。
割となだらかな山道を20分ほど進むと大きな老木があり、半月湖の案内板が立っています。案内板の指示に従って、細い山道を下ってゆきます。すれ違うのがやっとと思えるほどの狭さです。くわえて片側は柵のない急斜面になっているので、ひやひやもんです。しばらく九十九折に降りてゆくと樹木の隙間から緑色の湖面が見えてきました。
紅葉の隙間から見えるグリーンがとても綺麗です。さらに降りて行きます。
やや風があるのか湖面にさざ波が立っています。
岸辺に着きましたが、展望台もありません。
湖畔には踏み固められたわずかなスペースしかなく、2-3人も立てば入り込む隙間がなくなってしまいます。勿論湖畔を一周できるルートもありません。ここからは半月湖全体が見渡せます。対岸の一部ところどころが赤く染まっています。葡萄の葉かモミジかは、遠くからではわかりませんが、綺麗に色づいています。
形からして山ブドウの葉のようです。
カエデの葉も虫食いだらけ、異常気象の影響でしょうか。
午前11時頃になってやっと少し晴れ間が出てきました。早朝から神仙沼、半月湖と結構な距離を歩きましたので、体力的にも休憩の欲しいところです。午後からさらに撮影に行きたいという意見も出ず、今日のニセコの撮影をこれで終了することにしました。あとは小樽へ直行です。なお、この日5日(土曜)は午後2時から小樽市展写真コンテストの公開審査が、午後2時から始まります。間に合うように戻ることにしました。なお、公開審査については前回のブログを参照してください。
10月5日(土曜)は久しぶりに天気予報で快晴のマークが出ました。このところ好天がさっぱり続かず、紅葉の撮影時期が過ぎてしまうのではないかと心配していました。金曜夕方6時のNHKの天気予報でも、5日は一日中晴れます、とのお墨付き。そこで早速写友と相談。キロロの朝日を撮影しようということになりました。キロロはスキー場としても全国的に有名ですが、冬場以外にも結構見どころがあります。
9月下旬の新聞のチラシに、ゴンドラ山頂付近に新しく展望デッキが設置され、それを記念してフォトコンテストを実施しますと載っておりました。紅葉の時期に合わせてゴンドラも運行されるとありました。朝日や夕陽を撮影するために、ゴンドラの運行も日の出、日の入りに合わせて運行されます。日中も紅葉観賞に合わせて運行されます。こうしたお膳立てを利用しない手はありません。5日午前4時半の出発です。小一時間もあればキロロに到着します。
しかし何という天気予報のはずれ方、あれほどの快晴マークにもかかわらず、キロロに近づき明け方が近くなって、空には厚い雲がかかっています。そういえば、出発の時点でも星が所々にしか顔を出していなかった。これではせっかくゴンドラで登っても朝日を撮影することはできません。急きょ目的地をニセコ方面に変更です。まずはニセコ東山曽我の「二本のサクランボの木と羊蹄」のスポットに向かいます。
AM5:30、羊蹄山の後ろがうっすらと赤みを帯びてきましたが…、雲が覆いかぶさるように流れこれ以上赤く染まりません。
天気予報を恨みつつ、やけくそで撮った一枚。露光中にズーミングしてみると…雲とサクランボの木が流れた。おもしろい画像になったと、自画自賛。
図中右手にピンクのマーカーで示したところが「二本のサクランボの木」の撮影スポットです。
これ以上粘っても天気の回復は望めないようです。時間とともに朝焼けの赤みが薄れていきます。と言うことでここでの撮影を切り上げて、一旦道道66号線に出てます。岩内町方面に北上して、神仙沼を目指します。約30分ほどで神仙沼入り口のレストハウス前の駐車場に到着です。まだ午前6時半を過ぎたばかりで、売店も営業しておりません。駐車場に先着しているは車一台のみです。時折雲の割れ間から日が射すことはありますが、青空は広がりません。
なお、神仙沼はニセコ連峰の一つチセヌプリの麓の標高750mほどの溶岩台地に広がる高層湿原です。沼自体は周囲500mほどと小さいのですが、秋口の早朝には霧がかかってとても幻想的な雰囲気になります。
神仙沼入り口付近の樹木には紅葉したツタウルシがいっぱい。美しいからと手に取ってみると後が大変です。
木道にも真っ赤に紅葉した葉が落ちています。
木道を進む途中近くの山には霧がかかっています。ひょっとすると沼にも霧が期待できるかもと思いましたが、いかんせん時折強い風が吹き抜けます。笹や木々が大きくざわめきます。残念ながらこの日は風が強すぎて霧は出ておりませんでした。
木道を30分ほど進むと広い湿原に出てきます。湿原の入り口に神仙沼についての案内板が掲げられています。
湿原の草が綺麗に紅葉しています。
池塘の水草とその影がとても綺麗です。
例年ならもっときれいな紅葉になるのですが…
大谷地方面から抜けてきた登山者が、下山するのでしょうか。木道を戻ってゆきました。
しばらく神仙沼を撮影していましたが、一向に陽が出る様子がありません。霧でも出ていると様子が違うのでしょうが、とにかく撮影を切り上げて、駐車場に戻ることにします。戻る途中に木道が二股になっており、来るときに通らなかった木道を歩きます。時折視界が開けます。
岩内港が見えます。
神仙沼を出て再びニセコに向かいます。まずは、ニセコの「お花畑」へ行ってみます。お花畑と言うので、最初は辺り一面花畑かと思いましたが、イワオヌプリの登山口にあたるこの辺は、夏には一面高山植物が花咲くところから「お花畑」と呼ばれるようになったそうです。登山口にはお花畑と書かれた大きな石板があります。
道道そばの小川も水流が小さくなっています。
山全体に薄茶けた色で、今年の紅葉は冴えないようです。
お花畑からニセコ方面に進むと、五色沼温泉が近くにあります。ここの駐車場には、登山客がたくさんおります。そんな中写友Y氏は早くも若い山ガールに声をかけて、激写です。「ハイ!両手をあげてポーズを」、写真家たるものこの図々しさを見習わないといけませんね。
道道58語線沿いの山の紅葉も、こげ茶色が多い。
さらに道道を南下して、湯元温泉郷に入ります。ここは源泉が噴き出していて冬でも沼が凍らず、絵になります。源泉のそばに「雪秩父」と言う温泉旅館があるため、別名雪秩父温泉とも呼ばれています。
ここ大湯沼は1週200mほどあります。奥に見えるのが雪秩父温泉旅館、冬はスキーヤーで、夏は登山客で結構にぎわいます。
周囲の山々も黄葉が進んでいますが、今一つ綺麗さに欠けるようです。
広葉樹が黄色くなる前にこげ茶色になってしまっています。日が当たると少しは見栄えがしてきました。
さて、ニセコの紅葉はあまり期待が出来ないので、国道5号線に出て、半月湖にいくことにします。ひと月ほど前に、今回同道のS氏が行ったことがあるということで案内してもらうことにしました。道道343号線を倶知安方面に進み、国道5号線にぶつかると、5分ほどニセコに戻ると、道路わきに半月湖入口という大きな看板が出ています。左折して5分ほど進むと、駐車場に到着です。ここは羊蹄山の登山コース(山頂まで約5時間の倶知安コース)にもあたります。
割となだらかな山道を20分ほど進むと大きな老木があり、半月湖の案内板が立っています。案内板の指示に従って、細い山道を下ってゆきます。すれ違うのがやっとと思えるほどの狭さです。くわえて片側は柵のない急斜面になっているので、ひやひやもんです。しばらく九十九折に降りてゆくと樹木の隙間から緑色の湖面が見えてきました。
紅葉の隙間から見えるグリーンがとても綺麗です。さらに降りて行きます。
やや風があるのか湖面にさざ波が立っています。
岸辺に着きましたが、展望台もありません。
湖畔には踏み固められたわずかなスペースしかなく、2-3人も立てば入り込む隙間がなくなってしまいます。勿論湖畔を一周できるルートもありません。ここからは半月湖全体が見渡せます。対岸の一部ところどころが赤く染まっています。葡萄の葉かモミジかは、遠くからではわかりませんが、綺麗に色づいています。
形からして山ブドウの葉のようです。
カエデの葉も虫食いだらけ、異常気象の影響でしょうか。
午前11時頃になってやっと少し晴れ間が出てきました。早朝から神仙沼、半月湖と結構な距離を歩きましたので、体力的にも休憩の欲しいところです。午後からさらに撮影に行きたいという意見も出ず、今日のニセコの撮影をこれで終了することにしました。あとは小樽へ直行です。なお、この日5日(土曜)は午後2時から小樽市展写真コンテストの公開審査が、午後2時から始まります。間に合うように戻ることにしました。なお、公開審査については前回のブログを参照してください。