紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

モノクロで見る苗穂公園の春

2014-04-25 06:00:00 | 写真


4月も下旬に入ってようやく晴れ間が続き、春らしくなってきました。あれだけ道路の両側に積もっていた雪も、今はすっかり解けて、小路や日陰に残るだけとなりました。我が家の花壇でもやっとクロッカスが咲き始め、水仙が蕾を日に日に大きくしています。花壇は、幅50cm程奥行き3mほどの、申し訳程度の広さですが、花が芽吹くと、なんとなく気分が爽快になります。

今年は、この狭い花壇に昨年植えた行者にんにく(アイヌ葱)が、数十株根付き、15㎝ほどに成長、さっそく酢味噌和えが食卓にのりました。実にうまい!の一言でしか表せません…にんにくの匂い?退職後ですから気になりません。さて話は変わって、この時期話題になるのが、水芭蕉です。Facebook上でも都度都度水芭蕉の画像を見かけるようになってきました。内地では、尾瀬にまで行かないとみられない水芭蕉も、小樽では郊外の湿地帯であれば、どこにでもあります。身近な群生地は、長橋の苗穂公園が一番かもしれません。

と言うことで、4月19日(土曜)に一番下の孫娘(小5、綺里)を連れて撮影に行ってきました。なお、水芭蕉はみなさんが思うほど綺麗なものではありません。湿地の中で朽ちた葉っぱの下から顔を出しますので、周囲が汚れているのはもちろん、花自体にも汚れがついている場合が多いからです。なので汚れが目立たないように、今回はオールモノクロで撮ってみました。カラーも数枚ありますが、それは孫娘がコンデジで撮影した画像です。



まずは公園の入り口付近で一枚。なお苗穂公園は通年オープンとなっています。


奥に続く1本道の横には、雪解け水が小川となって流れています。


川のふちには、フキノトウも今が盛りと咲き誇っています。


100mほど進むと小さな沼があります。正式には「水生昆虫類ビオトープ沼」と言います。ここには水芭蕉が少しあって、右側にはオタマジャクシの卵が群れを成しています。


オタマジャクシの卵に手を触れる孫娘。全部元気に育てば、何十万匹かな?


孫娘がここで撮ったオタマジャクシの卵のカット。


ん?孫娘が、私を呼ぶので見ると…


孫娘が撮ったのは、この画像。


さらにここから30mほど先に水芭蕉の湿地があります。


モノクロだと分かりにくいかもしれませんが、水がちょろちょろ流れています。


センターフォーカスフィルターを使いました。流れる水の波紋が面白い模様になってます。


同じくセンターフォーカスフィルターで周囲をぼかしました。


同じ場所で、フィルターをソフトクロスに変えてみました。


クロスフィルターを使うと、水のきらめきがクロスしました。


水芭蕉の池を出てさらに奥に小道を進みます。500~600mほど先に、これまた春を代表する湿地に咲く花ザゼンソウの群生地があるのです。その間にも、撮影スポットがいくつもあります。運が良ければ、エゾリスがクルミを食べに降りてきます。またアカゲラが木をつつく音や姿も見ることが出来ます。残念ながら、今日はどちらも不在のようで…

突然孫娘が真上の枝を指さしました。指差ししたほうを見ると、灰色の小鳥が今にも飛び立とうとしています。ヤマセミのようにも見えますが、頭頂部が違うような気がします。森の自然観の職員に聞いて、図鑑で見てもらうと、コアカゲラにも似ていました。


私が撮った一枚。


孫娘がコンデジ(LUMIX TZ30)で撮った一枚。


小道の両脇には、あじさいに似たドライフラワー「蔓アジサイ」がたくさん落ちています。


苗穂公園を縦に横切るこの1本道は、近隣住民の憩いの路でもあり、散策する方々が多いのです。


オオバユリでしょうか、秋も終わりになると胞子が割れて、中の種が飛び出します。


熊笹の葉が、水たまりに影を落としています。よく見ると、オタマジャクシの卵が、びっしりと見えます。


よく見ると、三木のりへいに似ているようにも見えて…


ザゼンソウの群落が見えてきました。でもそのほとんどが朽ちた葉っぱや泥をかぶっていて、カラーだと汚く見えます。


カラーですと、周囲の泥が目立ちすぎます。


ついつい、近くに寄って小枝や汚れた落ち葉を取り除きたくなりますが…これ以上は立ち入り禁止区域です。禁止の看板も雪に埋もれ、破損していますが、入っていった足跡がいくつかあります。ルールは守りたいものです。


この少し先で、苗穂公園の出口に突き当たります。出口からさらに300-400m先に進んで右に折れると、沢地に出ます。その沢地に水芭蕉が群生しております。ただ群生地の隣には粗大ごみが山積みになっていて…、廃タイヤ、冷蔵庫、テレビ、そのほかベッドのスプリングが飛び出しています。孫娘がそのベッドに乗って上下にジャンプして…、およそ自然とは調和しない廃棄物に違和感を覚えますが、私有地とあれば…


奥に廃タイヤが山積みになっています。


上の画像で、孫娘が撮った1枚。


周囲が汚れているのでどうしてもアップの写真が多くなってしまいます。


あるいは周囲を大きくぼかすか…ソフトクロスフィルター使用。


枯れた実の付いた枯枝をもってご機嫌な孫娘。