今年は4月中旬まで天候不順が続き、桜前線の北上がかなり遅れるのではないかと思われていました。例年であれば、GW後半には満開となるのですが、4月に入っても一向に暖かい日が続かず、4月の5日には銀色の世界に逆戻りする始末でした。ところが4月も下旬に入ると一転暖かい日が続き、GW突入するや、エゾ山桜のつぼみが膨らみ始め、月替わりと同時に一斉に開花し、GW後半には満開となりました。結果的には例年通りだったような気がします。
小樽市内何か所かの、いわゆる桜スポットと呼ばれる名所等の桜を撮影してきました。また5月11日(日曜)には、豊友会と私が属していたフォートピアが新しく新写団豊友会として統一したのを機に、撮影会を行いました。これらを合わせ、二回に分けて「桜紀行2014 in 小樽」として掲載していきます。
(1) メルヘン広場の桜
小樽観光街の中心の一つでもあるメルヘン広場には、5-6本のエゾ山桜が南側向きに植えられています。日当たりがいいので、開花が早いのです。毎朝のように広場の近くをイヌとともに散歩で通るのですが、気付かぬうちに満開となってしまったようで、北海道新聞の地方版を見て慌てて撮影に行ってきました。
洋菓子店ルタオの塔をバックに一枚。
午後7時10分ころ、もう観光客の姿は見えず、地元の人が数人、帰宅途中なのかスマホで桜を撮っていました。
翌日午前中のメルヘン広場。中国人らしき団体客が桜を撮っています。
横断歩道の手前からスマホで撮影。
(2) JR南小樽駅構内の桜
JR南小樽駅のホーム反対側(海側)の法面に数本のエゾ山桜の老木があります。線路内の急斜面ですので、駅広場から撮るか、線路をまたぐ量徳橋の上から撮るか、あるいは入場券を購入してホームから撮るかの、いずれかになります。
駅前広場の歩道にはみ出した桜。その下でタイから観光に来たという、6人の家族連れ。タイには桜がないので珍しいということでした。盛んにカメラやスマホ、iPadで撮影していました。
満開の桜の下を電車が走る。
ホームでは桜をバックに、記念写真撮影。
桜犬、親子か兄弟か。躾がいいのか飼い主の指示をよく聞いていいました。
(3) 朝里ダムの桜
朝里ダムの定山渓側の駐車場付近に、エゾ山桜が数十本植えられています。GW最終日の5月6日(火曜祝日)に、家族で、朝里ダムで花見をしようと言うことになりました。すっきりとした晴とはいきませんが、陽が出ています。午前中に娘婿が弁当を調理し、午後から出かけました。しかしダムに着く10分ほど前から空模様が目まぐるしく変化しました。時折俄か雨も降ります。すぐ晴間が出たり…
午後1時過ぎに着いたときは陽が射していました。
しかし山側の斜面にはいまだ残雪が多く、フキノトウが顔を出しています。桜も花をつけているのは数本のみ。市街地と違って、標高があるので、開花が遅れているようです。
いまだ蕾が多いのかなんとなくさみしい感じです。そのうち黒雲が発生してきました。
孫達も、花より団子とばかり、弁当にかじりつき、あっという間に底がついてしまいました。
30分程現地にいましたが、陽が陰ると急速に寒くなってきます。孫たちも車の後部座席の敷物を身にまとって寒さしのぎです。食べ物、飲み物も片づけて、戻ることにしました。途中銀鱗荘をまじかで見たことがないという、小樽生まれで小樽で育った娘婿の要請にこたえて、寄り道です。
銀鱗荘に着いた時にはかなりの雨が降ってきました。レンズに雨粒が…
銀鱗荘の庭からは小樽港が一望できますが、空模様が異様になってきました。
(4) 水天宮の桜
水天宮の境内の海側周囲には、染井吉野の老木があって、毎年桜が一斉に咲きます。小樽市の眺望展望地に指定されていますが、この時期結構桜と風景を見に来る方が後を絶ちません。
この日は和服を着た10人ほどのご婦人たちがやってきました。写友がご婦人たちの記念写真を撮っています。
しばらくすると、カラフルな衣装の若い娘さんたちがやってきました。
PENTAX WG3(コンデジ)で撮影、それをHDR風に加工してみました。
同じ画像ですが、青色だけを抽出してみました。
なお、水天宮の桜については、5月11日の豊友会の撮影ツアーでも撮影しています。その時にも再度紹介いたします。
(5) 入船界隈と長橋の住宅地の桜
街中を歩いていると、個人住宅地にも見事な桜が見られます。散歩がてらに撮影した住宅地の桜を取り上げます。
イヌの散歩時によく見かけるこの坂は、一の坂と聞いたことがあります。入舟町のガード横を上がる坂ですが、冬期間は除雪されず、一本道があるだけです。いつもこの道はどこに出るのか、興味がありました。突き当りに黄色い家があって…
一の坂の突き当りを左に曲がると空き地があって、その向こうに桜の大木がありました。
さらに道なりに進むと、いくつかのピンクの花びらを付けた木々が見えてきます。枝振りや花びらを見ると桜ではなく、梅のようです。内地では桜の一月程前に咲く梅も、津軽海峡を渡ると、開花が同時か、または逆転して梅が後から咲きます。草花に詳しくない私には、桜と梅の区別も判然としないのですが、枝振りからなんとなく梅とわかります。
奥まった住宅の塀からピンクの花を付けた枝がくねくねと…小路に入り込むわけにもいかず、遠方からですが、枝のくねくね状態から梅かと思われます。それにしても「洋服の病院」とは、ネーミングがいいですね。
我が家の近くの古い住宅地で見つけた、鉢植えの枝垂桜。
水天宮下の通りの、今は使われている様子のない角磯羽二重店の建物です。樹木も放置されたままです。
山田町の踏切付近のアパートの脇にも数本のエゾ山桜の木があります。
こちらは、長橋の市立第二病院に行く高台の道路にありました。もしかすると…梅かもしれませんね。
同じく高台の道路から小樽駅方面を見ると…
(6) 小樽公園付近・裁判所横の桜
公園内よりも、道路一本はさんだ向かい側の裁判所周辺の桜が見事でした。
露出オーバー目にして、ソフトにしてみました。アートフィルターには「ソフト」調がありますが、敢えてPhotoshopで同一画像から、「ぼかし」画像を作成し、元画像と重ね合わせました。そうすると、芯のあるソフト画像が出来上がります。アートフィルターのソフトとは幾分趣が異なります。
八重桜も咲いていました。
上の画像の撮影日から1週間後の雨の日に、再度撮影しました。裁判所入り口付近。
裁判所隣の、弓道場敷地内の桜です。レンズに雨がかかり、一部ぼやけました。
郵便車が来たのですかさず、6分の1のスローシャッターに切り替えました。
裁判所入り口の通路に車を止めて、1時間ほど付近を撮影。
(7) 天狗桜
冬はスキー場として有名な天狗山ですが、ここの天狗桜も有名です。この老木は、途中から二股に分かれ満開になるとハート形になります。残念ながら、一昨年枝が折れて、形が崩れてしまいました。
訪れたときはやや葉桜状態でした。
中国人グループも盛んに夜景と桜を撮影していました。
カップルに幸せあれ。