<散策路は雪解け水で多少ぬかるんでいますが…>
4月に入って好天が続き、雪解け後のセピ色の野原に、みずみずしい新緑の草花が目立ってきました。我が家の小さな花壇にも、水仙やチューリップの新芽が日増しに大きくなってきました。FBには早くも小樽苗穂公園の水芭蕉やザゼンソウが顔を出したという投稿が載りました。同公園のオープンは、4月12日ですが、今冬は暖冬のせいもあって、例年以上に早く雪解けが進み、それだけ春の花々たちも、一斉に芽が膨らんだということなのでしょう。
早速苗穂公園に撮影に行ってきました。なるほど例年なら散策路もまだ雪で覆われているのですが、地面が出ていて遊歩道の両脇に残雪が、薄く残っているだけでした。公園の管理人たちが雪囲いを外したり、開園の準備に忙しそうにしておりました。なお、画像はモノクロを主体にしております。カラーですと、雪解け跡の残滓が映り込んで汚れた感じになるので、あえてモノクロで表現しています。
公園入口付近を流れる小川。♪春の小川はさらさら流れ♪…童謡の世界のイメージが重なります。
残った雪も薄くなって、あと数日で消えてしまうことでしょう。
大きな木の根元に顔を出したフキノトウ。春の日差しをいっぱい受けて、やがて大きなフキの葉に変身するのでしょうか、
散策路沿いの案内板は青のビニールシートにまだ包まれたままです。
入園口から50~60m先の池には水芭蕉が顔を出しています。
さらに先の池にも20㎝ほどに大きくなった水芭蕉たちが…
さらに散策路にそって奥に進むと、エゾ山桜の老木が、立ち枯れて…
根本の部分には大きな穴が開いています。この樹の付近には小鳥たちがやってくるのですが…もう食事の時間が終わったのかな。餌をついばんだ殻が付近一面に落ちています。
道端の残雪にはいろんなものが落ちています。松ぽっくりの残骸かな?
これはオオウバユリの枯れ葉ですね、ドライフラワーになって冬を越したようです。
オオウバユリの殻ですが、最初レンズ越しに見たときは、カマキリのように見えました。北海道にカマキリはいないはずですが…
上と同じオオウバユリですが、レンズ逆付で撮ってみました。レンズ逆付は、超マクロ撮影だけでなく、望遠レンズにもなります。ただし、色収差が補正されていないので、独特のボケやにじみが出ます。これがまた面白かったり…
(注)レンズ逆付については、当ブログ記事「レンズ逆付の荒業」(2009.3.20付)を参照して下さい。クリックすると該当記事にワープします。
道端の水たまりにカエルの卵がありました。毎年ここに産卵します。
蔓紫陽花のドライフラワーが落ちていました。
これもレンズ逆付で撮ってみました。独特のボケが出てきました。
ザゼンソウは湿地一面に芽を出していましたが、残念ながらほとんどが散策路側に背を向けていて、かろうじてこちら向きのカットが1枚だけ撮れました。なお、散策路からはみ出して湿地の中を歩くのは、ルール違反です。(一応散策路に沿って立ち入り禁止のテープが張ってありますが、雪に埋もれてテープが見えない箇所があります)
水芭蕉もザゼンソウもあと1週間ほどもすれば開花のピークを迎えるのでしょうか、今回は少し早いようでした。さてレンズ逆付のままUターンして公園入口に戻ります。最初の小川のせせらぎ付近のフキノトウを撮影して終わりにします。
シャープなピントよりも色のにじみが出てソフトな方が趣があるかも…枯れ葉、枯れ枝などの残滓がうるさい。やはりモノクロの方がいいかも。
フキノトウにシャープにピントが来ていますが、流れの反射に見られるように、色にじみがあるのも一興かも…
春も終わりころになると、水芭蕉も50cmほど程の背丈に成長します。白い花を取り巻く葉も大量に増えて、水芭蕉の可憐な姿からは程遠い逞しさになります。