紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

早春の塩谷

2016-04-25 06:00:00 | 日記

                           <水芭蕉のそばでよく見かける野草ですが…名前はわかりません>

 

塩谷は小樽の郊外海岸線沿いに余市の方に位置します。昭和42年に鶴岡雅義と東京ロマンチカで大ヒットした『小樽の人よ』の二番目の歌詞に出てきます。なので、ご存知の方も多いともいます。もっと古くは、伊藤整の生まれた土地(当時は塩谷村)でもあります。ここから整は、小樽高商(現小樽商科大学)に汽車通学していました(小説「若い詩人の肖像」から)。

過日、写真仲間であるS氏がFacebookに塩谷イナホ沢で撮影した水芭蕉の画像をアップされていました。画像の美しさは勿論ですが、以前に周辺でカタクリやエゾエンゴサクなど春の野草やエゾリスを一緒に撮ったことを思い出しました。そこでカメラ担いで春先の光景を撮影しに出かけてみました。イナホ沢から、塩谷の浜辺、そしてJR塩谷駅へと回ってみました。

小樽市内から国道を塩谷方面に進み、2番目のトンネルを抜けて(長橋中学校裏のJR踏切近くが、SLの撮影スポットでした)、山側へ上ると、イナホ沢に出ます。途中JRの踏切を渡って進むと、右斜面に野草が咲き乱れ、左側の湿地には水芭蕉が花咲いていました。

 

クロッカスの群生地のようです。斜面一杯に咲き乱れていました。

 

枯草を押しのけて芽を出し、可憐な姿で、私を撮ってとアピールしているようでした。

 

この群生地の少し先に放置されたバスの廃車。すでに数十年が経過していますが自然に同化するのはあと数百年以上かかるのかな。撤去できないものなのでしょうかね。

 

この辺りの左側は、湿地帯になっていて、水芭蕉が群生しています。

 

4月20日訪れたころは葉が40-50cmに達し、終盤でした。同じ群生地によく見かける野草が…

 

植物図鑑で見ましたが…ラン科の「えびね」に似ているような気がしますが…一瞬日差しが出て葉の筋が綺麗に見えました。

 

アートフィルターを使って、ポップ調に撮ってみました。さらにクローズアップで撮ったのが標題の画像です。

 

近くの農作業小屋は7-8年前と少しも変わっていません。

 

さて水芭蕉や野草を撮り終えたので、いったん国道5号線に出て海岸方向へ塩谷に向かいます。晴れ間も出ていた空が雲が多くなってきました。しかも多少不思議な形になって…

 

アートフィルターの「ドラマチックトーン」を使いました。空の明暗が妙に強調されました。同じフィルターを使ってカメラを陸地に向けると…

 

幾分くすんだ色調に見えなくもないかな。

 

余市方向に目を向けると、海沿いに1軒大きな建物が見えます。日本テレビの「火曜サスペンス」ドラマで使われた「北ホテル」です。2004-5年、3回にわたって、古谷一行主演で放映された舞台なんです。私はテレビドラマを見ないので内容までは知りませんが…。現在レストランとして営業しているようです。入ったことがないもので…。

 

塩谷漁港まで行って(行き止まり)周辺を見渡すと、30mほどの崖の上に見事な枯れ木が数本(下の画像)、

 

浜風を受けて内陸の方に傾いています。一面セピアカラーです。

 

道路沿いには色彩豊かな建物が数軒立っています。夏場は海の家に早変わりするので、この辺りはサーファーが多いと聞きました。

 

建物もカラフルで遠くからでも目立ちます。小型ボートがシートに包まれたままで、夏の出番を待っています。

 

海側だけでなく、山側に目を向けても、粋な建物があります。材木を見ると農作業小屋のようにも…、それにしては大きな建物です。

 

最後にJR塩谷駅に向かいます。国道から山側に入って通称五助沢方向に向かいます。

無人駅で、通学者でしょうか、駅横に自転車が3台止めてありました。

 

ホームには雪が残っています。

 

駅の正面側の道路沿いに黄色い樹木が見えます。サンシュウかな、レンギョウ、それともマンサク?近づいて望遠レンズで見ると…

 

近寄って見るとなんと、金色に輝く柳の芽でした。

 

春は目の前まで来ているような感じです。桜も今週後半には一斉に咲くことでしょう。