紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

カラマツ林を撮りに晩秋の積丹へ(その2)

2019-11-29 12:29:22 | 旅行

                                     <カラマツ林と赤い乗用車>

 

前回に続き、積丹のカラマツ林を取り上げます。国道229号線に出て海岸沿いを積丹町美国方面に進みます。途中、旧道の余市ワッカケ岬に立ち寄りましたが、数カットとって再び229号線を西に進みます。

 

☆ワッカケ岬の海岸には、根本が細くえぐられたエビス岩(下の画像左)と頭部に鳥居のある大黒岩(同右)があります…
今回はこの岩の見えるところまでは行きませんでしたが、途中の廃屋付近で野ブドウ等を撮っておりました。写友は海岸近くまで下りていきましたが…


参考画像 H22.9.4早朝撮影

 


廃屋の付近にはこのような野ブドウがあちこちになっています。野ブドウは、日本全国各地に分布しています。ただ葡萄の一種と言っても、食用には、不味くて適しません。漢方として用いられることもあるそうです。

 


なんと、この時期(11月)に、フキノトウが芽を出していました。これにはびっくり。通常は4月の雪解け頃に芽を出すのですが…。

 


不思議な雲がかかっていました。

 

☆先を急いで美国町に向かいます。美国の「積丹観光せんたぁ」で、今年のフォトコンテスト用の応募用紙をもらい、再度、婦美方面に向かいます…

 


国道229号線沿いのこのサイロのある牧舎、過去にも何度か撮影したことがあります。サイロは家畜の飼料等を保管する建物として、国が積極的の建設を奨励しました。が、その後牧草ロールの普及で、今では無用の長物。農家には、ん千万円という建設資金の借財だけが残るという悲劇も見られます。

 


さて陽が傾き始めると、周囲のカラマツ林が黄金色に輝き始めました。

 


ススキだって負けていられないと、金色に輝いています。

 


国道を挟んで反対側を見ると、一面のカラマツ林。紅葉するのは、カラマツだけだそうです。

 


奥に廃屋があるのですが、かつてはその建物に通じるらしき通り道があります。今は雑草や枯草で塞がってますが、その入り口に1本の立派なカラマツがあります。

 


そのカラマツをズームアップしてみると、松ぽっくりが無数にぶら下がっております。

 


うん良く、美国方面に向かう赤い車が2台も走ってきました。国道に写り込んだ影は、防風・防雪柵です。昔は防風林、防雪林を国道沿いに設けていましたが、今ではスチールパイプと板の柵がほとんどです。

 


足元にも枯葉のアートがあります。

 


モノクロのほうが趣があるかも…

 

途中あちこちと寄り道したためにかなり時間が食ってしまいました。本来なら国道から婦美、島武意に向かう途中から、通種「カラマツ街道」に行きたかったのですが…


この画像は、H24年11月に撮影したものです。どういう訳か近くに人家が見あたらないのに、ネコが1匹こちらを見ている。この画像は、この年の積丹観光フォトコンテスト(四季の部門)で優秀賞となりました。

 

☆国道229号線から婦美で道道913号線に入り島武意方面に向かいます…

 
中央上部に描かれたトンネルは、かつて鰊を運ぶために、明治26年に掘られたトンネルだそうです。

 


50mほどのトンネルを抜けると、眼前には「日本の渚百選」に選ばれた景観が現れます。

 


残念ながらこの時期は積丹ブルーとはいきませんが、それでもきれいな海が広がっています。

 


入れ替わり立ち代わり観光客が訪れますが、必ず記念写真を撮っていきます。写真一部加工済み。

 


だんだん陽が陰ってくると、海の色も濃いグリーンに変わってきました。

 

☆日司の海は大荒れ…島武意を出て道道913号線を日司(ひづか)に向かいます…

 


冬の積丹は、夏とは打って変わっていつも大荒れ。

 


赤灯台も四六時中大波をかぶっている。夏のマリンブルーとは打って変わって冬んの積丹の海は大荒れの日が続きます。積丹半島の沖はかつては海難事故の多発地帯でした。それは江差追分にもうたわれています。(2010年6月24日付け当ブログ「初夏の積丹ブルーを撮る」、最後の注書き「女人禁制の門」を参照のこと)