例年2月の厳冬期に行っている、フォートピアメンバーによる道東ツアー、第4回目の今年はメンバー4人で行ってきました。毎年もっとも寒くなる2月中旬を選んだのは、第1回目のツアーで出会った細岡展望台での夜明けの湿原が忘れられず、再度そのチャンスを狙っているからです。平成21年の第1回目から、途中23年私自身個人的な事情(1月に実母の葬儀)から中止となりましたが、その後継続し、今回が第4回目となりました。
今回の主たる撮影主眼は、(1)温根湯に新しくできた「山の水族館」の撮影、(2)糠平湖のタウシュベツ陸橋とキノコ氷の撮影、(3)細岡展望台からの樹氷林の朝焼けの撮影、(4)世界に誇る夕陽と言われる釧路川の夕景撮影、(5)十勝川の樹氷、(6)音更町の彩凛華の撮影等々です。何分天候等の気象条件に左右されますのでこのうちのいくつか撮影できれば、御の字かということになりました。従前は2泊3日の行程でしたが、今回は、釧路2泊、帯広1泊の3泊4日の行程です。まず初日は早朝5時に小樽を出て高速で旭川に向かいます。層雲峡、温根湯、糠平、釧路という行程です。
(1) 層雲峡の流星・銀河の滝
う~ん、残念ながら結氷していて、流星の滝がわずかに流れ出ているのがわかる程度でした。

流星の滝は一部流れています。ズームレンズでもう少し引っ張りたいところですが、TAMRON18-270mmではこれが限度でした。

銀河の滝は全面結氷中。画面中央枝の間に結氷した滝を登るクライマーが3人おりますが…、判別できないですね。最下段の二人は写友です。

川の流れの途中にある雪氷が面白い。F22、1/6、手持ち撮影。TAMRONのVS様様です。
真冬にもかかわらず、大型観光バスが次々とここにやってきます。そのほとんどは中国らしき言葉ですが、トイレタイムも兼ねているのでしょうか。15分ほどで、流星の滝の看板前で記念写真を撮って終わりのようでした。我々も撮影対象が少なく、ここを切り上げて、温根湯の山の水族館を目指します。開館時間の9時半頃到着すると、何かあわただしい動きが見られます。パラボラアンテナを付けた車両が数台横付けされています。

手前3人が写友、一人別方向へ?一人670円の入館料を支払い中に入ると…

NHKの取材スタッフが何事か打ち合わせ中のようです。昼の12時から女性タレントの〇〇さん(名前忘れてしまいました)と男性有名人(こちらも忘れました)がここで水族館について実況放映するとのことでした。興味がないので、水族館内の撮影に写ります。

「生命がきらめく滝つぼ」コーナー。日本初の滝つぼを見上げる水槽になっています。泳いでいる魚はイワナかな、ヤマメかな、魚音痴の私にはタコとイカくらいしか区別がつきません。

北の大魚イトウの楕円形の水槽。

北の大魚イトウはこのような水槽の中で、悠々と泳いでいます。一見静かな魚のように見えますが、イトウを漢字で表すと…PCでは出てきませんね。魚編に鬼と書きます。獰猛な魚らしいです。

熱帯魚のコーナーもあります。

こちらではNHKのスタッフが打ち合わせ中。

取材スタッフがあちこち点検中のようでした。

お嬢さん!タレントさんですか?と声をかけたら、のっぽのお兄さんがにやにや、「いえ私はスタッフです」と。ちょっとモデルになってくれませんか、とは忙しそうで声をかけられませんでした。残念。写真がぶれている?偶然です。
山の水族館はその展示方法がユニークで、各所に工夫がされているということもあって、新聞報道はもちろんTV取材も多いようです。ただ残念ながら小樽水族館や他の水族館に比べ展示点数が少なく一回り30分もかかりません。2階にもコーナーがあるのではと思いましたが、そういえば外観を見たときは平屋だったことを思い出しました。
さて、いったん国道39号線を戻って大雪湖から273号線を通り、三国峠を通って、糠平湖に向かいます。目指すタウシュベツ川橋梁は糠平湖の国道とは反対側にあって、道路地図によれば、町道か道道かわかりませんが道路があるようです。ですが脇道に入る道路は交通止めのようです。やむ得ず国道を走ると路側帯に多くの車が駐車しています。小さな看板で「タウシュベツ川展望台まで500m」とあります。ここで偶然札幌から来たカメラマンの3人にお会いしました。そのうちの一人プロカメラマンのKさんは、過去2度ほどフォトコン表彰式の会場でお会いしたことがありました。Kさんによれば、全面結氷しているのでタウシュベツ川橋梁まで小一時間ほど歩けば行けるとのこと。
まずは、糠平湖のキノコ氷を撮影しようということになりました。一応カンジキは車に積み込んでおりますが、道路わきから湖面に至る小道にはすでにワカサギ釣りの方々が歩いた道がついており、カンジキは不要のようです。何人かの釣りの方々とすれ違いましたが、皆さん豊漁のようで、そりに機材一式と釣果が積み込まれていました。

水位が下がったために姿を現したタウシュベツ川橋梁。

湖面の中央あたりではワカサギ釣りのカラフルなテントが見えます。
夏の糠平湖は水が豊富で、タウシュベツ川橋梁は水没しています。冬期間は糠平湖の水位が下がります。水力発電のために放水され続けるためです。その結果水位が下がって凍結した湖面が下がっていきます。その結果、夏には現れなかった橋梁が姿を現します。一方、湖底の立ち木に覆いかぶさった氷は周辺の氷が下がってもそのまま帽子のように残ります。これがキノコの形に似ていることからキノコ氷と呼ばれている訳です。

湖面に顔を出したキノコ氷。

右と左では湖底の深さが違うので段差のところで氷が大きく割れます。その断面を切り取る写友Y氏。

何とも言えない自然が作り出した美。

氷の露出した場所によっていろんな模様になる。

かなり大きな根元近くにへばりついた氷塊。

見事なキノコ氷。周囲の足跡は、カメラマンが撮影のためぐるぐる回った足跡。

遠方では野鳥を撮影するカメラマン、手前ではキノコ氷を撮影するカメラマン。私の撮影位置が高いため俯瞰した画面になっています。湖の場所によって湖底の高さが異なるために、こういう現象が起こります。
キノコ氷の近くに寄ると、足元の氷塊がミシッ、ミシッと不気味な音を立てます。今にも氷が裂けて割れ目に落ちるんではないかという錯覚に陥ります。多分氷とその下の水面に空間が出来ていて、氷自体の重みで氷塊が下がる可能性があるのかもしれません。なお、タウシュベツ川橋梁までは直線距離で1㎞弱、歩いて20-30分かと思いますが、ピーカンのもとでは絵になるカットが撮れるかどうかわかりません。
一応本日予定していた撮影行程は昼ごろまでに終わりました。糠平から釧路までは、約270kmほどあります。午後5時前に釧路に着けば釧路川の夕景も撮影できますが、無理は禁物、ゆっくり釧路市内のホテルに向かいます。
次回は2日目、細岡展望台または塘路湖の日の出、屈斜路湖半、阿寒タンチョウセンターでの給餌風景、釧路川の夕景撮影を予定しています。
今回の主たる撮影主眼は、(1)温根湯に新しくできた「山の水族館」の撮影、(2)糠平湖のタウシュベツ陸橋とキノコ氷の撮影、(3)細岡展望台からの樹氷林の朝焼けの撮影、(4)世界に誇る夕陽と言われる釧路川の夕景撮影、(5)十勝川の樹氷、(6)音更町の彩凛華の撮影等々です。何分天候等の気象条件に左右されますのでこのうちのいくつか撮影できれば、御の字かということになりました。従前は2泊3日の行程でしたが、今回は、釧路2泊、帯広1泊の3泊4日の行程です。まず初日は早朝5時に小樽を出て高速で旭川に向かいます。層雲峡、温根湯、糠平、釧路という行程です。
(1) 層雲峡の流星・銀河の滝
う~ん、残念ながら結氷していて、流星の滝がわずかに流れ出ているのがわかる程度でした。

流星の滝は一部流れています。ズームレンズでもう少し引っ張りたいところですが、TAMRON18-270mmではこれが限度でした。

銀河の滝は全面結氷中。画面中央枝の間に結氷した滝を登るクライマーが3人おりますが…、判別できないですね。最下段の二人は写友です。

川の流れの途中にある雪氷が面白い。F22、1/6、手持ち撮影。TAMRONのVS様様です。
真冬にもかかわらず、大型観光バスが次々とここにやってきます。そのほとんどは中国らしき言葉ですが、トイレタイムも兼ねているのでしょうか。15分ほどで、流星の滝の看板前で記念写真を撮って終わりのようでした。我々も撮影対象が少なく、ここを切り上げて、温根湯の山の水族館を目指します。開館時間の9時半頃到着すると、何かあわただしい動きが見られます。パラボラアンテナを付けた車両が数台横付けされています。

手前3人が写友、一人別方向へ?一人670円の入館料を支払い中に入ると…

NHKの取材スタッフが何事か打ち合わせ中のようです。昼の12時から女性タレントの〇〇さん(名前忘れてしまいました)と男性有名人(こちらも忘れました)がここで水族館について実況放映するとのことでした。興味がないので、水族館内の撮影に写ります。

「生命がきらめく滝つぼ」コーナー。日本初の滝つぼを見上げる水槽になっています。泳いでいる魚はイワナかな、ヤマメかな、魚音痴の私にはタコとイカくらいしか区別がつきません。

北の大魚イトウの楕円形の水槽。

北の大魚イトウはこのような水槽の中で、悠々と泳いでいます。一見静かな魚のように見えますが、イトウを漢字で表すと…PCでは出てきませんね。魚編に鬼と書きます。獰猛な魚らしいです。

熱帯魚のコーナーもあります。

こちらではNHKのスタッフが打ち合わせ中。

取材スタッフがあちこち点検中のようでした。

お嬢さん!タレントさんですか?と声をかけたら、のっぽのお兄さんがにやにや、「いえ私はスタッフです」と。ちょっとモデルになってくれませんか、とは忙しそうで声をかけられませんでした。残念。写真がぶれている?偶然です。
山の水族館はその展示方法がユニークで、各所に工夫がされているということもあって、新聞報道はもちろんTV取材も多いようです。ただ残念ながら小樽水族館や他の水族館に比べ展示点数が少なく一回り30分もかかりません。2階にもコーナーがあるのではと思いましたが、そういえば外観を見たときは平屋だったことを思い出しました。
さて、いったん国道39号線を戻って大雪湖から273号線を通り、三国峠を通って、糠平湖に向かいます。目指すタウシュベツ川橋梁は糠平湖の国道とは反対側にあって、道路地図によれば、町道か道道かわかりませんが道路があるようです。ですが脇道に入る道路は交通止めのようです。やむ得ず国道を走ると路側帯に多くの車が駐車しています。小さな看板で「タウシュベツ川展望台まで500m」とあります。ここで偶然札幌から来たカメラマンの3人にお会いしました。そのうちの一人プロカメラマンのKさんは、過去2度ほどフォトコン表彰式の会場でお会いしたことがありました。Kさんによれば、全面結氷しているのでタウシュベツ川橋梁まで小一時間ほど歩けば行けるとのこと。
まずは、糠平湖のキノコ氷を撮影しようということになりました。一応カンジキは車に積み込んでおりますが、道路わきから湖面に至る小道にはすでにワカサギ釣りの方々が歩いた道がついており、カンジキは不要のようです。何人かの釣りの方々とすれ違いましたが、皆さん豊漁のようで、そりに機材一式と釣果が積み込まれていました。

水位が下がったために姿を現したタウシュベツ川橋梁。

湖面の中央あたりではワカサギ釣りのカラフルなテントが見えます。
夏の糠平湖は水が豊富で、タウシュベツ川橋梁は水没しています。冬期間は糠平湖の水位が下がります。水力発電のために放水され続けるためです。その結果水位が下がって凍結した湖面が下がっていきます。その結果、夏には現れなかった橋梁が姿を現します。一方、湖底の立ち木に覆いかぶさった氷は周辺の氷が下がってもそのまま帽子のように残ります。これがキノコの形に似ていることからキノコ氷と呼ばれている訳です。

湖面に顔を出したキノコ氷。

右と左では湖底の深さが違うので段差のところで氷が大きく割れます。その断面を切り取る写友Y氏。

何とも言えない自然が作り出した美。

氷の露出した場所によっていろんな模様になる。

かなり大きな根元近くにへばりついた氷塊。

見事なキノコ氷。周囲の足跡は、カメラマンが撮影のためぐるぐる回った足跡。

遠方では野鳥を撮影するカメラマン、手前ではキノコ氷を撮影するカメラマン。私の撮影位置が高いため俯瞰した画面になっています。湖の場所によって湖底の高さが異なるために、こういう現象が起こります。
キノコ氷の近くに寄ると、足元の氷塊がミシッ、ミシッと不気味な音を立てます。今にも氷が裂けて割れ目に落ちるんではないかという錯覚に陥ります。多分氷とその下の水面に空間が出来ていて、氷自体の重みで氷塊が下がる可能性があるのかもしれません。なお、タウシュベツ川橋梁までは直線距離で1㎞弱、歩いて20-30分かと思いますが、ピーカンのもとでは絵になるカットが撮れるかどうかわかりません。
一応本日予定していた撮影行程は昼ごろまでに終わりました。糠平から釧路までは、約270kmほどあります。午後5時前に釧路に着けば釧路川の夕景も撮影できますが、無理は禁物、ゆっくり釧路市内のホテルに向かいます。
次回は2日目、細岡展望台または塘路湖の日の出、屈斜路湖半、阿寒タンチョウセンターでの給餌風景、釧路川の夕景撮影を予定しています。
矢張り、山の水族館は格段と違います…参考になります
道東厳冬の撮影ツアー~その2を楽しみにしています。
11日~13日と東京横浜に行ってきましたが熱いこと、熱いこと、20度前後もあって、小樽とは全く違います。いい写真もごっぽり撮ってきましたので、そのうちアップします。
近くでしたらお会いしたかったです。
ホテルはランドマークタワーの中でしたが、家内と中華街、クィーンズビル付近を散策した程度で、かまくら、江の島に足を延ばしました。
時間にゆとりがなく、お会いできずじまいでした。そのうちじっくり写真撮影に、横浜市内を歩いてみたいものです。そのうちじっくりお会いできることもあるかと思います。