デジカメコレクション デジカメ大好き

デジカメでいろいろ撮ってます 腕が悪いくせにカメラのせいにして買ったカメラが150台超えました

デジタル五十三次 下

2021年09月10日 | Canon
昨日の続きです。コメント頂いたお二方ありがとうございます。etegami0101さん、なかなか写真撮りに行けない中の苦肉の企画にご賛同ありがとうございます。Himeさん、モニターで見る浮世絵は紙で見るより明るくて色鮮やか、隅々までよく見える、本物と色が違うと思うところもありますが、さらにデジカメで撮っていますのでご了承を。

大量印刷が可能になった木版画浮世絵をビジネスで考えると、基本は贔屓の歌舞伎役者、力士、憧れの花魁など人物画、今でいうポスター、ブロマイドはファンが買うと思うのですが、風景画というと如何なものでしょう。行きたくても行けないところ、行けば同じ景色が見られるところ、それをこのようなシリーズにすれば継続的に購入してもらえる、デアゴスティーニみたいな商売ですよね。企画は版元が持ち掛けたのかも知れませんが、描き切る絵師もたいしたものです。

さて昨日の続き、大井川の対岸から
「金谷 大井川遠岸」


駿河側の岸から遠江側の岸へ

「掛川 秋葉山遠望」


僧侶に頭を下げて挨拶
凧上げてるのに田んぼでは田植え?

「袋井 出茶屋ノ図」


茶店で一服する旅人
田植えだったのにもう稲刈り?

「御油 旅人留女」


愛知県突入
旅籠に客を引きずり込んで

「赤坂 旅舎招婦ノ図」


旅籠の室内の様子
引きずり込まれた客もいるかも

「藤川 棒鼻ノ図」


朝廷に献上される馬が京に向かいます
棒鼻とは絵中央の杭

「岡崎 矢矧之橋」


東海道でいちばん長い矢矧橋
家康の生家 岡崎城も見える

「宮 熱田神事」


熱田神宮の神事 夜の馬追い
後にここに蓬莱軒が創業します

「桑名 七里渡口」


宮宿から海路で三重県突入
桑名港に到着したところです

「四日市 三重川」


ここで伊勢参りの人と別れます
風強そうですね

「石薬師 石薬師寺」


森の中にある石薬師寺
ここも稲刈り風景ですね

「庄野 白雨」


斜線で描かれた雨の傑作


駕篭に自分の合羽を掛けて


版元である保栄堂の宣伝が入っています

「亀山 雪晴」


雪に覆われた亀山城と城下町
夏の夕立のすぐあとに雪?

こうして順を追って見ていくとこのシリーズなんかおかしいですよね。夜と朝くらいはいいとして、季節感がまるでない。場面によっていちばんいい季節を選んでいて、とても歩きながら描いたとは思えない。現代なら写真で見るとか、車で移動するとかできるけど、いったいどうやって描いたんだろう。

「土山 春之雨」


春雨の中 川を渡る大名行列
最後の難関鈴鹿峠を越えて滋賀県突入

「石部 目川ノ里」


田楽茶屋と梅並木
京からきた人と出会う宿

「草津 名物立場」


中山道との合流地点
この店の名物は姥ヶ餅

「大津 走井茶屋」


大きな荷を積んだ牛車が並ぶ
店のうしろには広大な琵琶湖が

いよいよラスト
「京師 三条大橋」



最後の1枚は大尾って言うんですね。永らくのお付き合いありがとうございました。ようやく京都に着きましたと思ったらまたまた謎が。当時の三条大橋は秀吉のころから石の橋、木の橋ではありません。やはり広重は京都に行ったことがなかったのか、或いはなにか思惑あって木の橋にしたのか。しかも絵を見てなんで誰も指摘しなかったのか等々、最後の1枚でまた悩みが・・・だから浮世絵は面白い。





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