■北朝鮮が懲りずに又テポドンの発射準備■
北朝鮮が又テポドンの発射準備をしています。
懲りないというか、何というか・・・。
国連決議であまりイジメルと、
逆切れして日本に落下してきそうでちょっと不安。
打ち上げに失敗して落下するなんて事もあるし・・。
あるいは、日本を狙っておいて、「打ち上げ失敗」とシラを切る事も・・。
■便利な北朝鮮■
いずれにしても、北朝鮮はアメリカにとっては便利なカード。
極東で有事になれば、中国、韓国、日本の経済を混乱させる事が出来ます。
アメリカは離れているから、影響は小さいでしょう。
GMやクライスラーによる破綻処理による失業率上昇が
アメリカの実体経済を痛めつけるのは必至。
長期金利もジワジワと上昇し、アメリカの経済運営は薄氷を踏む思い。
ちょっとでも不測の事態が起これば、底が割れて「危機の再燃」です。
ドル暴落は必至。
決定的な崩壊が避けられない場合、アメリカは何をするでしょう?
戦争でしょうか・・・。
北朝鮮による東アジアの緊張は、アメリカにとっては便利なカードです。
いざとなったら、いつでも切れるように準備はしておきたい。
同様にパレスチナとイスラエルも準備万端。
■インターネットは陰謀説の温床■
ブログや2chなどは匿名性が高いので、
とかく無責任に陰謀説の温床になりやすいものです。
インターネットやこのブログなんて、「便所の落書き」みたいなものです。
しかし、歴史を振り返ってみると、
大きな事件や戦争の後ろでは、いろいろな陰謀や策略がうごめいているのも事実。
むしろ、戦争などという誰もが避けたい事態を引き起こす為には、
何か「きっかけ」が必要です。
都合よく「きっかけ」を作る為に、盧溝橋事件の様な事を仕込んだり、
真珠湾の様に、あえて敵に攻撃させて自国の世論を誘導したりもします。
トルーマンはポツダム宣言を受諾出来ない内容に変更して(天皇の戦争責任)
終戦を長引かせ原爆の実験とソ連への威嚇を行いました。
国際社会のダイナミックな動きや軋轢の中で、
「人道」や「平和」はあまりにも軽く扱われ、
イラク戦争では「戦争の大儀」として利用されてしまいました。
■軍産複合体は有事を演出し続ける■
戦争の後には少なからず世界の形が変わります。
ベトナム戦争の後にはアメリカは長期の不振に陥ります。
イラク戦争の後の状況は1970年代のアメリカの状況に似ています。
マッチポンプの様に経済を働かせ、戦費を調達したツケが回ってきています。
イラク戦争やアフガン戦争は「不必要な戦争」でした。
911の仕返し以外、何ら意味の無い戦争でした。
そして、その911自体が、真珠湾攻撃の様に、「けしかけられたテロ」でした。
「冷戦」の後、軍縮の気運が高まり、アメリカの軍産複合体は疲弊します。
軍産複合体は常に緊張を求めます。
彼らか「冷戦」の後に演出したのが「宗教戦争」です。
ハッチントンの「文明の衝突」が出版されて、
「宗教戦争」が正当化されて行きます。
■冷戦終結の意味■
では、「冷戦」はなぜ終結したのでしょうか?
多分、それは社会主義国家群が「自滅」してしまったからではないでしょうか。
社会主義は論理としては正しくても、自己閉塞性が高く、
結局50年で行き詰ってしまいました。
社会主義国家は経済政策の失敗から混乱し、
「冷戦の相手」としての存在から、勝手に滑り落ちてしまいます。
不安定性の高まりを避ける為、大量の核兵器を保有するソ連はロシアとして
新たな世界秩序の中に組み入れられていきます。
■宗教戦争・非対称な戦争の意味■
テロ戦争は非対称な戦争です。
アメリカは圧倒的な軍備を投入しながらも、現実的な成果が上がりません。
但し、相手は弱小ですから、アメリカの損害は最小で済みます。
砂漠で大量の兵器を消費しながら、
アメリカ本土や兵士の被害を最小限に抑え、戦争を永続出来るはずでした。
「冷戦」の様な、核攻撃のリスクを負わず、
非対称な戦争は続いて行きます。
北朝鮮やイランもこの路線の上に乗せられています。
■オバマの目指す核廃絶■
オバマの提唱した核の廃絶は、新たな核保有を目指す国を攻撃する大儀となります。
実際の核廃絶には膨大な調整と時間が必要で、実現は不可能ですが、
「核保有を認めない」という世界の世論は、
新たな核武装を目指す国を制裁する大儀となります。
(ここら辺は「地球温暖化」と同じ様な方法論です。)
核兵器は安い兵器です。
ICBMを数発保有すれば、充分な抑止力になります。
それに引き換え、通常兵器による抑止は、膨大なコストが掛かります。
相手国より優秀な最新兵器、熟練した兵士、有事に即応出来る基地の運営。
核兵器の廃絶は即ち、通常兵器の増大を意味します。
それは、アメリカの軍需産業を潤します。
■東アジア有事のメリット■
今、中国は経済成長を達成し、アメリカに次ぐ経済大国に成長しました。
アメリカは今まで、中国の成長を、自国への商品供給と、
国債購入という資金提供者として利用してきました。
しかし、中国市場は、アメリカにあまりメリットの無い市場でした。
ビック3の車は中国では売れません。
アメリカにはIT技術以外は、中国に輸出する物がありません。
IT技術も中国はパクってしまい、無制限に輸出出来ません。
さらに、ソースコードの開示まで求めて来ます。
結局、中国はアメリカが思っていた程、良いパートナーではありませんでした。
そこで、アメリカが金融危機で躓いている間に、
覇権が中国に移る事はアメリカは危惧しだしていると思われます。
現状、ドルに変わる基軸通貨体制は確立していないので、
しばらく中国は米国債とドルを買い支えるでしょう。
米経済の「突然死」は世界経済を混乱に落とし入れ、中国にもメリットはありません。
しかし、アメリカの経済政策が自滅して、
ドル暴落、米国債デフォルトが不可避と予想される場合、
中国はドルや米国債を投げ売りして、一気のアメリカは崩壊に向かいます。
どうせ、アメリカ経済が立ち直れないならば、中国の成長を止めたい。
北朝鮮が暴走すればどうなるでしょう。
国際社会から孤立した北朝鮮では政権崩壊が現実味を帯びてきます。
その時、中国はどうするでしょう?
中国は中朝同盟に基づき、北朝鮮に人民解放軍を派兵するでしょう。
国連決議に基づくPKFとして、
治安回復と難民流出阻止、核兵器の散逸防止を目的とします。
米中間でコンセンセスさすでに取られているとのネットの書き込みも散見されます。
■中国の共産党政権につきつける北朝鮮というカード■
北朝鮮の体制崩壊は中国にどのよよう影響を与えるでしょうか?
中国によるPKFが成功し、中国の傀儡政権が安定的に北朝鮮を支配するならば、
中国は東アジアにおける存在感を増す事となり、
朝鮮半島における米軍のプレゼンスは徐々に低下していきます。
例えば、アメリカが翻意して、中国によるPKFに対し拒否権を発動したら・・。
人民解放軍の派兵に否定的な方向に、国際世論を誘導したらどうでしょうか?
もし中国が国際的に孤立した場合は、中国経済にも少なからぬ影響が出るでしょう。
中国の社会主義体制が維持出来ているのは、
曲りなりにも経済成長が続いているからです。
「白い猫でも、黒い猫でもネズミを捕るのが良い猫だ」とトウ・ショウヘイは言いました。
ネズミを捕れなくなった共産党政権は基盤を失います。
共産党政権崩壊後の中国は、旧ソ連の様に分裂し、
現在よりもその存在感を低下させるというのが、アメリカのシナリオでしょうか?
尤も、現在の中国に共産党に替わる組織はありません。
ソ連崩壊は、ゴルバチョフとエリチンという改革者がソ連内部から現れました。
はたして、現在の中国にこの様な人物が居るのかどうかで、
世界の今後は大きく変わっていくのでしょう。
いずれにしても、アメリカの出方で北朝鮮は暴発するかもしれません。
北朝鮮カードをアメリカに握られている事で、
中国もまたアメリカ国債を買い支えなければならないのかも知れません。
**トウ・ショウヘイと漢字入力すると、下書きでは漢字変換されますが、
Upすると、文字化けしてしまいます。
・・・中国の陰謀でしょうか・・・・