■ 太陽黒点が減少 ■
昨年から増大期になるはずの太陽黒点の数が増えていません。
今年に入っても、上の写真の様に太陽黒点が観測されない日が多くなっています。
太陽観測者の間では、「太陽は200年来の活動低下期を迎えた」と予測する
学者も多くなっています。
NASAも同様な見解を示しています。
■ 地球の気温を左右する太陽黒点 ■
太陽黒点は11年周期で増減を繰り返し、
黒点の多い時期は、太陽の磁気活動も活発で、
太陽風が地球に多く吹きつけます。
黒点周期による太陽の放射エネルギーの増減は0.2%程度で、
これにより地球の気温が影響を受ける事はありません。
しかし、黒点増大期に強くなる太陽風は
地球周辺の宇宙線や宇宙塵を吹き払います。
宇宙線や宇宙塵は、雲の核の生成に影響する事が
近年の研究で明らかになっています。
黒点活動が活発な時は、太陽風が宇宙線や宇宙塵を吹き払い、
雲の生成が少なくなります。
雲は太陽光を宇宙空間に反射するので、
雲の生成が少なくなれば、気温は上昇します。
逆に黒点が少なくなれば、雲量が増え、
地球の気温は下がると言われています。
上のグラフは太陽の活動周期と地球の気温の変化を対比したものです。
近年が千年来の太陽活動のピークである事、
気温が太陽活動あるいは黒点の数に相関して変化している事が分かります。
上のグラフは宇宙線の量と雲の相関です。
宇宙線量が増えると雲が増大する事が良く分かります。
■ 黒点の極小期は小氷期になる ■
上のグラフは太陽黒点の数の推移です。
過去にも太陽黒点が現れない時期はありました。
マウンダー極小期(1645-1715)やダルトン極小期(1790-1820)と呼ばれています。
これら極小期には、気温が低下して穀物の収穫量が落ち込みます。
イギリスではテムズ河が結氷し、
日本では「天明の大飢饉」が発生しています。
一部マスコミの報道では、昨年来の黒点の減少をして、
小氷期の始まりと書きたてる所もありますが、
これは、10年、20年経って見なければ分かりません。
ただ、太陽活動の低下は気温に如実に現れていて、
2000年来、地球の平均気温は低下傾向にあります。
■ 既に破綻したIPCC予測 ■
IPCCは二酸化炭素の増加により、
2000年以降も気温は上昇し続けると予測していました。
IPCC予測の根拠は、スーパーコンピューターを用いた
気候シミュレーションです。
大気を細かな立方体に切り分け、与えられたパラメーターによって
それぞれどの様に変化するかをシミュレートします。
1970年以降の気温変化と、
IPCCの二酸化炭素を温暖化の主原因とするシミュレート結果が
適度な相関を示した為、二酸化炭素は温暖化の犯人とされました。
しかし、上のグラフを見てください。
黄色や赤がIPCCがシミュレートした気温。
青や緑が実測値を示します。
IPCCが予測する継続的な気温の上昇は、
2000年以降の観測値によって否定されています。
実はIPCCのシミュレーションでは温暖化に最も寄与する水蒸気を
上手くモデル化してシミュレーションする事が出来ません。
又、太陽の活動周期も予測不能なので、考慮されていません。
この様な不完全なシミュレーションが100年後を予測したとしても、
そこには何の科学的価値もありません。
現に、2000年以降の数年間の予測すら誤っています。
これは、地球温暖化説を主導するIPCCとしては困った事態です。
そこで、IPCCは第三次報告書まではヒートアイランド現象を補完していたのに
第4次報告書では、「ヒートアイランド現象は測定に影響しない」として、
この補完を止めてしまいました。
日本の様に、観測点が充実し、ヒートアイランド現象の影響を
受けない測定点を選べる国は問題ありません。
しかし、途上国の様に測定点が限られている国では、
ヒートアイランドの影響を受けるデータも処理に使用されてしまします。
IPCCはこのような恣意的なデータの改ざんを行ってまで、
二酸化炭素による温暖化という現象を捏造したいのでしょうか?
■ 赤祖父氏の主張は分かり易い ■
オーロラ研究の第一人者に赤祖父俊一という方がいらっしゃいます。
地球と宇宙の相関を、見つめ続けていらした方です。
赤祖父氏は、二酸化炭素による地球温暖化に否定的な意見を述べられています。
氏の論文を見つけましたので、URLを貼り付けておきます。
私などよりも、余程明快に温暖化の問題点を指摘されています。
不確かなシミュレーションという手法に依存する温暖化論者達の説よりも、
説得力あるかと思います。
( 無断で申し訳ありません。
一人でも多くの方が読まれれば、先生の目的にかなうかと思うので・・。)
https://ir.kochi-u.ac.jp/dspace/bitstream/10126/1221/1/akasofu.kikou.pdf