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上を向いて歩こう・・・100ドル紙幣の謎

2010-05-04 11:20:00 | 時事/金融危機



■ 哨戒艇撃沈・・・意外と落ち着いている韓国世論 ■

先月韓国の哨戒艇が、「船外からの爆破」で撃沈する事件が起きました。北朝鮮による魚雷攻撃が取りざたされていますが、韓国政府も韓国国民も「意外な冷静さ」を持ってこの事件の顛末を見守っているようです。

韓国と北朝鮮は休戦こそしていますが、今だ戦争状態です。戦端が一度開かれてしまえば、38度線をはさんで、韓国軍と北朝鮮軍は交戦を開始せざるを得ません。

日頃、瞬間湯沸器の様な韓国の世論も、いざ「戦争」という事態には、冷静さを失わない様です。リアルな戦争を生きてきた韓国国民のしたたかさを感じます。

これが日本だったら大変な事でしょう。鳩山首相が曖昧な態度を続けていれば、大新聞がバッシングを続け、国民から鳩山退場の大合唱が湧き上がる事でしょう。

■ 魚雷を発射したのは誰? ■

韓国の世論が比較的静かな理由には、「はたして北朝鮮が魚雷を発射したのか?」という疑問を感じている事もたしかでしょう。特に反米感情の高い若者はアメリカやCIAを信用していませんから、「謀略」の可能性を否定し切れないのでしょう。

ヤクザ国家北朝鮮は、拉致や潜水艦による潜入など、これまで多くのイヤガラセを繰り返してきました。ミサイルを突きつけて脅しも掛けていますが、栄養失調でヘロヘロの国家がまともに戦争出来ない事も充分承知していますから、決して「決定的な行為」には及んでいません。

韓国国民もこの事は充分に承知していますから、現状、北朝鮮に何のメリットもない「魚雷発射」の裏を薄々勘ぐっています。

■ CIAと北朝鮮の繋がり ■

私は北朝鮮の内部にはCIAと非常に繋がりの深い一団が居ると信じています。金正日自身がCIAのエージェントでは無いか?と思う程です。

先日、アメリカの新100ドル札発表時にネットを調べていて、面白い記事を見つけまました。アメリカの100ドル札は、海外ブラックマネーの決算用紙幣だという記述です。

アメリカ国内で100ドル紙幣がほとんど流通していない事は皆さんもご存知だと思います。事実、アメリカで100ドル紙幣を差し出すと、相手から受け取りを拒否されるか、偽札検出用のマーカーでマークされて紫外線を照射してから受け取られるかのいずれかです。それ程までに100ドル紙幣には偽札が多く出回っていて、アメリカ国民は100ドル紙幣を信用していませn。

では何故、100ドル紙幣はこれ程までに偽札が多いのでしょうか?

従来の説明は「北朝鮮が精巧な偽札(スーパーノート)を偽造してばら撒いている」というものでした。しかし、最近ネットに流れる噂では、「CIAがスーパーノートを印刷して、闇取引の決済資金として試用している」というものです。このCIA製のスーパーノートは本物に少し「印」が付いているだけ、本物そのものの紙幣です。

北朝鮮は覚せい剤を日本に密輸し、その代金をマカオの銀行の口座を利用して偽100ドル札にマネーロンダリングします。偽札なので、使用が限定されそうですが、裏のマーケットで武器や違法な物品を調達する場合は、偽100ドル札こそが威力を発揮するそうです。偽であるがうえに、相手がCIAと取引のある「本物の裏組織」であると確認が取れるというカラクリです。

これまで、元NHKワシントン支局長の手島龍一の「ウルトラダラー」などで、北朝鮮の紙幣偽造がまことしやかに喧伝されてきましたが、私は北朝鮮の紙幣偽造に疑念を抱いていました。先ず、偽札と分かっていながら、取引相手が受け取るはずが無いという事です。スーパーノートを辿れば、北朝鮮との闇の取引やそのルートが判明してしまいます。

さらに、北朝鮮とその仲間のアヤシイ国家の取引から、世界全体にこれ程までにスーパーノートが氾濫するのかという疑問も払拭出来ません。

逆にCIAが麻薬などの闇取引や武器の決済にスーパーノートを使用すれば、裏社会の繋がりをトレースする事が可能です。言い換えれば、CIAはスーパーノートによって裏社会をコントロールで出来るのです。

北朝鮮の行動は、アメリカに東アジアに影響力を行使する上で好都合です。ドルが危機に瀕したり、中国との関係が悪くなったら、北朝鮮カードを切れば効果絶大です。

■ 5月に発射されるノドン ■

魚雷事件に関する韓国の世論は冷静ですが、北朝鮮もお決まりのポーズは忘れません。
ノドンミサイルを日本海に向けてセットしています。韓国で騒ぎが大きくなれば、いつでもノドンを発射するぞという脅しです。

尤も、いつものパターンだと日本海に向けた威嚇発射で、さらには発射失敗の弾頭もあたりして、少々微笑ましい結果に終わります。

■ 中国に呼ばれた金正日 ■

しかし、金融危機が再燃するきざしを見せている最中、中国は北朝鮮のヤンチャな行動を見過ごす事は出来ないようです。金正日が中国に呼ばれ、例によって列車でチンタラと出かけました。ポーランド大統領の件もありますし、列車は賢明なチョイスですが、列車爆破の前例もありますし、金正日としても、気楽な視察旅行などでは無いはずです。

中国がどう金正日にクギを刺すかは分かりませんが、ロックフェラー=CIAの捨て駒として東アジアで危機を演出すれば、中国バブルが弾ける恐れもあります。中国は「もし北朝鮮が一線を越えれば、国境を越えて侵攻し、平壌を制圧する」くらいの脅しはしているでしょう。

韓国政府の反応は、CIAの挑発をほぼ無視しています。韓国は中国が北朝鮮に侵攻しても静観を決め込むでしょう。アメリカの退潮が著しい東アジアで、中国と事を構えるとは思えません。いずれにしても、北朝鮮の暴走は、朝鮮民主主義人民共和国が地図上から消え去る事を意味します。

尤もCIAも北朝鮮を核武装させ、中国軍を容易に寄せ付けない準備はしています。

■ 上を向いて歩こう ■

北朝鮮の中距離弾道ミサイルは、お粗末なミサイルです。衛星からの弾頭の制御など出来ませんから、発射角度でほぼ着弾点が決まります。固形燃料ですから、噴射制御による微妙な調整も出来ません。要は巨大なロケット花火です。

日本海に向けて、ちょっと仰角を間違えれば、日本本土に着弾します。通常弾頭しか装備出来ませんから、着弾地点の周辺だけにそれなりの被害をもたらします。

新潟の田んぼの真ん中に落ちるかもしれませんし、石川県の山の中に落ちるかもしれません。たまたま、人口密集地に着弾するかも知れません。

いずれにしても、ミサイルが日本本土を直撃すれば、東アジアは大騒ぎです。ポリティカルリスクから元と円が売られ、ドルが買われ、日本の株式は暴落します。

・・・あるいは、ドルとアメリカ国債が暴落するかもしれません・・・。

中国が上手く金正日をなだめてくれる事を祈ります。
尤も、現場の仕官が発射ボタンを押しちゃうかもしれません・・・。
はたして、今の北朝鮮で金正日の統率が末端まで行き渡っているかは疑問です。

私達日本人は、北朝鮮のミサイルを甘く見ていますが、北朝鮮のミサイルは日本に打ち込まれてこそ効果を発揮します。アメリカでドルが崩壊する時、円が強すぎると、ミサイルの餌食になるかもしれません。

自衛隊は新宿御苑でPAC3の発射訓練を行いました。新聞は騒ぎませんが、結構緊張が高まっているのかもしれません。


しばらく上を向いて歩いた方が良さそうです・・・って避けられるハズは在りませんが・・。