■ トヨタとテスラ・モーターズ!? ■
トヨタとアメリカの電気自動車ベンチャーのテスラが共同で電気自動車を開発するようです。先日閉鎖した「NUMMY」工場を4200万ドルで購入するようです。
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米テスラ、トヨタとの共同開発で「合意できない可能性も」
5月28日8時27分配信 ロイター
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5月27日、米テスラは、トヨタとの電気自動車の共同開発について、正式契約していないと明らかにした。写真は20日にカリフォルニア州パロアルトで記者会見したトヨタの豊田社長(左)、テスラのマスク社長(中央)、シュワルツェネッガー知事。提供写真(2010年 ロイター)
[サンフランシスコ 27日 ロイター] 電気自動車メーカー(EV)の米テスラ・モーターズは27日、トヨタ自動車<7203.T>との電気自動車の開発に関する契約が、まだ正式に結ばれていないことを明らかにした。
テスラは株式新規公開(IPO)に向けた申請書類で、トヨタと「協力する意向を表明した」としながらも、「受注を含む契約については一切合意していない。合意に至らない可能性もある」とした。
前週、トヨタとテスラはEVの開発などで提携すると発表。両社がカリフォルニア州パロアルトのテスラ本社で行った記者会見には、トヨタの豊田章男社長のほか、カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事も出席した。
テスラは申請書類で、トヨタが合意した総額5000万ドルの出資は、年内にテスラが株式を公開できなかった場合、実現しない可能性があることも明らかにした。
また、トヨタが閉鎖したサンフランシスコ地域の工場を約4200万ドルで買い取ることに加え、この契約がテスラの株式公開後数カ月以内に正式に成立する見通しを明らかにした。
テスラは電気自動車「ロードスター」のメーカー。同車は10万9000ドルで販売されている。
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■ ダイムラーとBYD(中国)■
ダイムラーも中国でプラグイン・ハイブリッドを市販しているBYDと合弁事業を始める様です。
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ダイムラーと中国BYD(比亜迪)は27日、中国でEVを共同開発することを目的とした合弁会社、「深センBYDダイムラー・ニューテクノロジー社」を設立すると発表した。
画像:BYDのEV、e6
BYDは1995年、中国・広東省に設立。BYDとは、「ビルド・ユア・ドリーム」の略だ。携帯電話用の2次電池の生産で実績を上げ、2003年に自動車事業へ参入後、急成長。2009年には中国で年間45万台の自動車を販売し、中国第6位の自動車メーカーに位置する。
BYDは、電池技術を生かしたEV開発にも積極的で、2008年12月には、デュアルモードハイブリッドシステムを搭載する『F3DM』を発表。2010年3月から、中国での販売を開始した。さらに、新型EVの『e6』を中国で初公開したばかりだ。
ダイムラーとBYDは今年3月1日、技術面での提携を発表。そして今回、中国・広東省に、「深センBYDダイムラー・ニューテクノロジー社」を設立すると宣言した。
この合弁会社は、両社の50対50の出資比率で設立され、資本金は600万元(約80億円)。両社はこの合弁会社で、中国市場向けEVの共同開発をスタート。ダイムラーの持つEV車両構造と安全面でのノウハウに、BYDのバッテリー技術を融合させたEVとなる予定だ。
ダイムラーのディーター・ツェッチェ会長は「この合弁会社は、中国市場のニーズに合った最高のEVを開発できるだろう」とコメント。BYDの王伝福会長兼社長は、「我々はできるだけ早期に、新型EVを中国市場へ投入する」と述べた。
ダイムラーはスマート『フォーツー』のEV版、『フォーツーed』に続いて、2010年にはメルセデスベンツブランド初のEVを、『Aクラス』に設定する計画。中国ではBYDと連携し、EV普及を目指していく。
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■ 東芝は高性能蓄電池SBiCで自動車メーカーと共同開発 ■
東芝も先日、大容量で高速充電可能なリチウイオン蓄電池SBiCの共同開発を複数の自動車メーカーと進めている事を発表しました。
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ロイターサミット:東芝、二次電池を自動車メーカーと共同開発
2010年 05月 17日 月曜日 15:11 JST
[東京 17日 ロイター] 東芝<6502.T>の仲田隆一・執行役上席常務(電力流通・産業システム社社長)は17日、ロイター・テクノロジー・サミットで、同社の二次電池「SCiB」について、「現在数社の自動車メーカーと開発フェーズにある」ことを明らかにした。
SCiBは、リチウムイオン電池の一種で、安全性や充電時間の大幅短縮、長寿命化などの性能に特徴があるとされる。電気自動車などへの搭載や、太陽光発電など再生可能エネルギーの普及拡大に伴う蓄電用途などの需要を見込み、東芝は約250億円を投じて新潟県柏崎市でSCiBの量産工場建設に着手。柏崎では来年2月に供給開始の予定で、当初の月産50万個の生産規模から、2012年中に同100万個へ引き上げる計画だ。
仲田常務は、特定の自動車メーカーへの供給を想定しているかどうかとの質問に「そうだ」と答えた。東芝は今月11日の経営方針説明会で、ある自動車メーカーの電気自動車用にSCiBの採用が決定したことを明らかにしている。
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■ 自動車産業の新たな枠組み ■
テスラ・モーターズは鳴り物入りで電気自動車のスポーツカーを発売したアメリカの会社です。一説にはポルシェ以上の加速を誇るとの噂もあります。一方、肝心の技術は安価な中国製のリチウムイオンバッテリーを大量に積み込んだだけの、物量に頼った電気自動車の様です。バッテリーの重量は450Kgを超えます。
中国のBYDも携帯電話のリチウムイオン電池で急成長した会社ですが、米軍の潜水艦に搭載しているバッテリーを供給するなど、アメリカの技術支援で成長した会社の様です。
テスラ・モーターズはベンチャーであるにも関わらず、メディアへの露出も多く、事業資金の出所が気になる会社です。ダイムラーが10%の株主であるようですが、ロスチャイルドがバックアップしているという噂もあります。
BYDはバフェット氏が出資しており、こちらもロスチャイルドの匂いがプンプンします。
東芝は日本はロスチャイルド系の会社で、ココム問題でアメリカ(ロックフェラー)に叩かれた理由もここにあると言われています。東芝は原子力事業でアメリカのウェスチンハウスを買収しており、先日はビル・ゲイツが視察に来るなど、ロスチャイルドの原子力事業の中核を担う会社です。
東芝の提携先は発表されていませんが、多分、日産とフォルクスワーゲンでしょう。
■ 尻拭いをさせられるダイムラーとトヨタ ■
ダイムラーもトヨタもテスラやBYDと合弁しなくても、自前の技術で十分にやっていける会社です。ですからこの合弁はダイムラーやトヨタの技術をBYDやテスラが盗む為に押し付けられた合弁と考えるべきでしょう。
先にソニーがサムソンと液晶技術の合弁を行った時、ソニーの画像技術が大量にサムソンに流れた事が問題となりました。液晶TVの技術の決め手は、液晶ディスプレーの製造技術では無く、画像処理技術だと言われています。ソニーには長年培ってきた映像技術がありました。
ソニーとサムソンの間には技術情報の障壁が設けられましたが、合弁事業を進める上でその障壁は全く機能せず、ソニーはみすみす画像処理技術をサムソンに授け、液晶世界一を影から支える事となりました。
その後のソニーとサムソンの業績を比較すれば、ストリンガーを始め外人経営者達が何を目論んでいたかが一目瞭然です。サムソンを第二のソニーに仕立て上げたのです。
BYDもテスラもまだまだ駆け出しの会社で、自動車という総合力が製品の完成度を決める分野で勝負できるような会社ではありません。そこで、出資者達はトヨタとダイムラーを脅して世話をさせるつもりなのでしょう。
■ 日産が電気自動車に拘る訳 ■
日産はハイブリット開発に出遅れ、電気自動車で一気に巻き返しを図ろうとしています。その中核技術が次世代バッテリーです。
電気自動車の技術は現状はまだ未熟です。
三菱のアイミーブは一回の充電で160Km走行出来ると言われていますが、急速充電で運用するタクシーでは40Km程度の走行が限界で、山手線の内側でしか客を乗り降りさせられないという状況だそうです。
電気自動車の普及には、高速充電出来て、高容量で、さらに安全性の高い次世代蓄電池の開発が不可欠です。東芝のSCiBはリチウムイオン電池の一種ですが、上記のポイントにおいて現状の水準を凌駕している様です。
先日のNHK特集にもありましたが、日本と中国+USA連合は次世代蓄電池戦争を繰り広げており、中国はコバルトよりも安価で供給が安定している燐酸鉄を電極にを用いた新技術を模索し、日本はさらに高性能な電極素材を探しています。
現状は、技術的には日本が勝りますが、物量で中国が優勢で、700Kmもの安価なリチウムイオンバッテリーを積み込んで、走行距離が短いという問題を強引に解決しています。
東芝のSCiB蓄電池が現状を遥かに凌駕する性能であれば、電気自動車戦争の形勢は一気に逆転します。ゴーンの強気な態度は、ここら辺の情報を何か知っているのかも知れません。
■ 電気自動車の時代はやって来るのか ■
電気自動車の本格普及までには多くの課題があります。
1) 急速充電が可能な大容量蓄電池の開発
2)急速充電ステーションの充実
3)電池材料の安定供給
4)電池のリサイクル技術の確立
現在の電気自動車は、アイミーブの様に、バッテリー残量を気にしながら家の近所を走り回る用途か、スレラの様に金持ちが道楽でハイウェイをぶっ飛ばす用途にしか使えません。
しかし、ロスチャイルドはロックフェラーの石油利権を無力化する為に、脱石油社会をどうしても確立させたいと思っています。
日産やテスラやBYDは次世代電気自動車の覇者となるべく、ロスチャイルドが強力にバックアップしています。
はたして、トヨタとダイムラーは絞りとられて終わってしまうのでしょうか・・?
しばらくは自動車業界の動向から目が離せません。