■ 「世界恐慌」の確率は50%越え? ■
世界経済が破綻して「世界恐慌」が発生する確率は
50%を超えているのではないかと思います。
これは単なる「勘」ですが、
現在、世界が抱える負債をチマチマと返済してゆけば、
今後の20年とか、30年の成長を喰い尽くしてしまいます。
合理的に考えれば、どこかで「仕切り直し」した方が、
世界全体にとっても「ハッピー」となる訳です。
これを「不謹慎な考え方」を言われればその通りなのですが、
「企業の破綻処理」を世界規模で実施すると思えば、
それ程後ろ向きの考えでも無い様に思われます。
昨日紹介した「お金は借金から作られる」という理論に則れば、
「これ以上の借金」ができなくなった時点で、
経済はリセットしなければならないのです。
■ 世界の実損はどの位なのだろう? ■
債権金融システム(シャドーバンキング)デリバティブによって膨らんだ、
世界のデリバティブ残高はリーマンショック直後の6京円から、
現状、4京円程度に圧縮されたと言われています。
しかしこの4京円は、「債権」が様々に加工されて何回も売られた様な状態なので、
実際の世界の「債務」は4京円に比べて十分に小さいはずです。
リーマンショックの時はリーマンの債務は1/50程度に
お互いの債務の帳消し(解け合い)によって圧縮された様です。
4京円の1/50は800兆円です。
この800兆円が世界の本当に損失だとします。
アメリカ、ヨーロッパ、アジア、その他が
200兆円ずつ抱え込んでいるとして、
今のアメリカに200兆円の負担能力があるでしょうか?
QE1が130兆円規模、QE2が50兆円規模。
さらに200兆円の上積みを世界が見過ごせるかどうか・・・。
これはアメリカに限らず、ヨーロッパでも、日本でも
やはり負担し切れない規模の負債だと思います。
日本は東日本大震災の復興予算23兆円で大騒ぎですから、
その上100兆円の拠出となったら・・・・。
「結局、「皆一緒に破綻」となるのかも知れません。
さて、その後の世界がどうなるか、これが今一番の関心事でしょう。
(多くの方が破綻を既に織り込んでいます)
■ アメリカから切り離されるドル ■
ここにきて「ドルが生き残る」という情報がネットにチラホラと。
ベンジャミン氏あたりも、「世界ドル」と「米ドル」が既に存在していると言っています。
話半分ではあるのですが、その説明は合理的な所もあります。
1) 新たな世界通貨を作ろうとすると混乱が大きい
2) 米ドルの発行権をFRBから取り上げて、IMFかその他の機関に委ねる
3) アメリカ国内は新通貨を発行し、この通貨は基軸性を持たない
従来あるドルの基軸性をそのまま残して、
アメリカの連邦政府の負債をドルから切り離す事で、
国際決済通貨としてのドルの機能を維持するとい方法です。
確かに、現状を考えれば、一番混乱の少ない方法です。
ドル基軸が崩壊しなければ、各国通貨も紙切れになるという心配は軽減します。
(一時的混乱とインフレによって減価はしますが)
■ アメリカは連邦解体で対処する ■
ここにきてロン・ポールが俄然注目を集めて来ます。
「FRBも米軍の海外派遣も不要」と主張するロンポールらリバタリアンの最大の敵は
アメリカの連邦政府です。
世界的金融危機がアメリカに波及して、
連邦政府が国家破綻をきたしそうになった場合、
ロン・ポールが大統領になって、
「連邦政府は米国の代表では無い」と宣言するかも知れません。
まさかと思われるかもしれませんが、
アメリカ人が連邦の借金から逃れる最良の方法は、連邦解体です。
旧ソ連邦の崩壊で、この方法は実証済みです。
アメリカの各州は財政破綻している様に見えますが、
連邦法で赤字州債の発行を禁じられているので、
州の財政は比較的健全性が保たれています。
そして、アメリカの各州の経済規模は、
十分に、ヨーロッパの国家レベルですから、
いくつかの州が合体して、新連邦を発足させれば、
そこそこの「国」として機能します。
さらにこれらの連邦がそれぞれ連携し、
カナダやメキシコとEUの様な統合を進めれば、
巨大な国家連合を作る事も可能です。
■ 全く先が読めない ■
色々考えると、一番合理的に思える「ドルの国際通貨化」ですが、
ここに来て急に台頭してきた事から、
「ドルの延命」の為のブラフという可能性も捨てきれません。
特に情報の出どころがベンジャミン氏というのが微妙・・・。
お金が余っているならば、ドル紙幣をタンス預金するのもアリですが、
いずれにしても、未来は依然として濃い霧の中です。
<注意>
「人力でGO」は、私の独り言の様なブログです。
ネット上の情報を頭の中で整理するのに、
文章にすると、スッキリまとまるので、
不確かな情報を書き連ねています。
ですからこのブログの内容は、私の単なる「妄想」です。
多分、アニメを見すぎてしまったのでしょう。
アニメの様な「ワクワク」する事件が起こらない日常に飽きた
中年男の不満のはけ口なのです!!
さて、「妄想タイム終了!!」
<追記>
ちょっと上の記事では舌足らずなので、
コメント欄に書いたものを、そのまま貼り付けます。
リバタリアン勢力の強いアメリカの諸州では、連邦からの独立法案が今でも度々議会に提出されます。
「世界恐慌」が発生して、アメリカの国債金利が跳ね上がった場合、これらの諸州は連邦の債務から逃れる為に連邦からの独立を宣言する可能性があります。
国家破綻に瀕した国家が、軍隊を海外派兵し続けるというのもおかしな話になりますので、いずれにしても米国債暴落といった事態を前に、米軍のプレゼンスは大きく後退するでしょう。
極東地域の軍事バランスが大きく崩れるので、中露がアジア各国に軍事進攻するかどうかが気になる所ですが、現在の世界でその様な侵略的な侵攻が許される訳は無いので、緊張を保ちながら、しばらくはそれぞれの国が対峙する事になるのでしょう。
アメリカは連邦政府が解体しても、直ぐに州単位で集まって新連邦が発足するでしょう。いうなれば、看板を掛け替えただけで、負債を切り捨てた強いアメリカが直ぐに復活します。
この新アメリカはリバタリアン的な国家となるはずですから、かつてのモンロー主義(不干渉主義)を取るはずで、海外派兵などには消極的ですが、環太平洋地域の安定維持の為に、集団防衛圏を立ち上げるハズです。
日韓台などは自国の軍備を拡張しながら、中露と対峙する事を迫られ、結局、武器輸出でアメリカの経済は潤う事になります。当然、現在の米軍の装備が損なわれる訳では無いので、旧ソ連がロシアに変わった時の様に、アメリカは依然軍事大国のまま、アジア諸国を後方支援する役割を担います。
そして、財政再建の一環として空母などの金食い虫の装備を、日本などに売却する事も考えられます。
ここにおいて、ネット右翼の熱望する「自主防衛」と「中国の排斥」が完了します。・・・あまり幸せな未来予測ではありませんが、「パパもリストラで辛いから、お前もそろそろ独り立ちしてくれよ。その代わり、パパの車をお前に譲ろう」って感じでしょうか?