人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

米大統領選のトリック・・・獅子身中の虫

2016-10-12 09:19:00 | 時事/金融危機
 

■ 何故かヒラリーの弱点を無視する選挙戦 ■

いよいよアメリカ大統領選も投票まであとわずか。

公開討論会ではヒラリーが優勢ですが、トランプはヒラリーの弱点を敢えて突きません。

先日、クリントン財団のデータが流出しました。データ量が多い為、未だ全貌の解明は途中ですが、その中にはヒラリーの息の根を止める様な内容も含まれています。

クリントン財団はビル・クリントン元大統領が図書館建設の為に設立した財団ですが、現在は職員2000人を抱える巨大組織になっています。クリント元大統領やその娘が理事を務めています。

何かと黒い噂のあったクリントン財団ですが、今回流出したデータはそれを裏付けるものです。一例をあげると次の様な内容が含まれている様です。

1) アメリカはリーマンショックの直後、TARP(米不良資産救済プログラム)を実施
2) TARPの資金はGMなどの企業救済を目的にしていた
3) TARPの資金がクリントン財団に流れ、そこから民主党、共和党議員に渡っていた

この問題、マスコミでは大きく取り扱われていません。一方でトランプの脱税問題(合法)や、女性蔑視の発言(プライベート)がリークされ、盛んに報道されています。

ヒラリーに関しては健康問題もクローズアップされており、トランプがこの二つの問題を突けば形成逆転も不可能では無い。

しかしトランプ氏は討論会では、クリントン元大統領の女性問題や、既に決着した事になっている私用メール問題は突っ込んでも、クリントン財団の暗部を取り上げません。この問題、共和党も無関係では無いのですが、そもそもトランプ氏は共和党の支援をほとんど受けていない無所属候補の様な物ですから、クリントン財団の問題をクローズアップすれば、サンダースを支持した民主党支持者の若者を取り込む事も出来るはずです・・・。

■ あまりに人気の無いヒラリーを大統領にする為には・・・■

先ず、私はアメリカの大統領選の票は操作されていると妄想しています。「次はヒラリー」は世界の経営者達の決定事項だという前提で今回の大統領選を見ると・・

1) ヒラリーは大統領候補としてあまりにも不人気
2) 民主社会主義者のサンダースが立候補して学生や不満層の支持を集める
3) サンダースは民主社会主義者だから反対票は有力候補のヒラリーに集まる
4) 借りに票の操作によってヒラリーが大統領候補になっても接戦なら不自然で無い

5) 共和党にまともな大統領候補が立てばヒラリーは大差で敗れる可能性が在る
6) 共和党のまともな大統領候補を駆逐する為にトランプを立候補させる
7) 過激な発言とアジテーション、マスコミのクローズアップでトランプ旋風を演出
8) トランプが共和党の大統領候補となる

9) トランプとヒラリーの戦いは腐ったリンゴと腐ったミカンの戦い
10) 大統領選は「より酷い候補を落とす」消去法の選挙になる
11) トランプは選挙終盤にスキャンダルの流出や、失言で支持を失う
12) 誰もがヒラリー優勢という雰囲気を作り出し、マスコミがこれを後押しする
13) ヒラリー(クリントン)大統領が誕生する


まあ、「獅子身中の虫」と言う訳です。元々、トランプ氏はクリントン家とは家族ぐるみの付き合いで、娘同士は大親友という間柄。哀悼稜線で「相当な悪口」を言い合っていますが、本心なのか、あるいは演技なのかは???


■ マスコミにまんまと乗せられるアメリカ国民 ■

アメリカ大統領選におけるメディアの役割は大きい。メディアが攻撃した候補は撤退し、資金力のある候補は大量のTVコマーシャルで有権者を引き付けます。

トランプが共和党大統領候補になった理由はメディアで悪目立ちしたから。小粒な共和党候補の中ではトランプが一番目立っていたし、白人貧困層の心を代弁して支持を拡大します。

億万長者のトランプが貧困層の気持ちが分かるはず無いのですが、彼が何度も破産から立ち直った事も、貧困層の心を捕える重要なポイントでした。

一方、ヒラリーは私用メール問題などFRBが本気で調査すれば有罪となる問題を抱えていましたが、FRBは早々にこの問題を「白」と断定してしまいます。アメリカ国内では共和党支持者のみならず、民主党支持者ですら”Lock her up"(彼女を逮捕しろ!!)とうい人達が大勢現れますが、これをメディアは大きく取り上げません。

こうして、両党の候補はアメリカ国民にとって「最悪」の候補となったのです。

アメリカ人は自分達がマスコミの手の平の上に在る事を自覚していません。

■ トランプ大統領という大どんでん返しはあるのか? ■

現状、ヒラリーの優位は確実と思われる大統領選挙ですが、トランプがクリントン財団の不正を攻撃材料にすれば勝ち目が無い訳では有りません。

この問題をあまり無視する事も不自然なので、過去に彼は「クリントン財団を調査すべき」とは発言していますが、財団の内部資料がリークされたこのタイミングで、この問題をクローズアップしないと言う事は、彼には大統領になる気が元々無かったと思われても仕方ありません。

結局は「出来レース」に世界は踊らされていたのでしょう。


これ、日本だって同じ。民主党の自滅作戦を主導したのは・・・小沢一郎・・・。本気で政権を維持する気があれば、政治や官僚の裏を知りぬいた彼ですから、もっと上手く出来たはず。結局、「壊し屋」が彼の仕事なのでしょう。民主党の獅子身中の虫だった・・・。

夏アニメベスト・・・『モブサイコ100%』の一択

2016-10-12 03:45:00 | アニメ
 

■ 最近TVアニメがつまらないんです・・・ ■

『瀬戸の花嫁』を観た後に、この現象が始まりましたが、『君の名は。』と『聲の形』を劇場で観た後に症状が加速しました。

と言う訳で前期のアニメ、あまり観ていないのですが、この作品だけば別・・・。

■ 夏アニメは『モブサイコ100』の一択 ■



『モブサイコ100』が夏アニメのNO.1と言う事で異論を認めず。キリ!!

強大な超能力を持った中学生のモブこと影山茂夫は気弱で真面目な性格。クラスでも目立たない存在ですが、彼は日々ストレスを溜めている・・・。家族団らんの夕飯で、カレーを食べていて無意識にスプーンを曲げてしまうと、お母さんには「あんたの小遣いから引いとくから・・」と小言を言われ、昔は彼の超能力を面白がっていたスミレちゃんには振り向いてもらえず・・・。

そんなモブだけど心霊相談所の助手としてアルバイトをしています。所長はチョーいい加減で詐欺師一歩手前の霊幻新隆(れいげんあらたか)。口から生れて来た様な男ですが、モブの能力を除霊に都合良く使いながらも、モブの事を気に掛けています。食えない男ながら・・・たまに良いことを言う。

そんな、師匠と弟子のドタバタな毎日はいつしか超能力者集団とのバトルに浸食され・・・。

『ワンパンマン』が記憶に新しい「ONE」という作家の原作マンガをbonseがアニメ化。



原作マンガの絵は・・・上の様な絵柄なのですが、アニメもその雰囲気をそのまま生かして



こんな感じ・・・。

でも、こんな絵だから戦闘シーンの作画はバリバリ動くし、エッジの効いたギャグに絵が負ける事が在りません。

もうOPからして飛ばしまくり。楽曲もキレッキレ!!



そしてEDも素晴らしい。



不作だった夏アニメの中でダントツの作品でした。
原作も面白くて、TSUTAYAで借りちゃいました。原作者の社会や人を見る醒めた視点と、それでもほのぼのとしたモブや師匠のギャップの大きさが魅力です。同じ原作者の『ワンパンマン』よりも数段こちらの方が面白い。


■ 『甘々と稲妻』・・・タイトルが意味不明だけど「つむぎ」ちゃんカワイイから許す ■

さて、他の作品は・・・ほぼ全滅。
『マクロス△』は13話がバカらしくてピークでしたが、その後はグダグダ。

劣化版『うさぎドロップ』ではありますが、『甘々と稲妻』の7話目はGOOD。「サメに気を付けろ」は最高でした。



妻を亡くして幼い娘と二人暮らしの真面目は高校教師の父親。ある時、ひょんな事から担任する女子高生とご飯を一緒に作って食べる事に。料理屋の娘ながら包丁を持てない「飯田小鳥」と、先生親子の料理を通した交流を描く作品ですが、意外に「料理の勉強」になりました。


・・・・後はこれと言って記憶が・・・。


■ 今期アニメも不作 ■

今期アニメの第一話の放送が一通り終わりましたが、1話を通して見れたのは・・



「どこのジブリだ!!」と思わず叫んでしまう『終末のイゼッタ』。手垢の付いたストーリーと演出ですが、魔女が対戦車ライフルに乗ったというだけでもの凄いインパクト。(履いてない?・・・思わずリプレーしてしまうのはナウシカと一緒の反応・・・)
話の展開も丁寧で、この調子でじっくり描けばジブリファンの支持が期待できる作品。家族で楽しめます。



1話目が1時間枠ですが、「これ映画ですか?」というクォリティーの『響け!ユーフォニアム2』。シリーズ演出は『聲の形』の山田尚子ですが、実写よりも実写らしいその映像表現には驚愕するばかり。とにかく前ボケ、後ろボケ、ブレ、フレアーなど「実写的」な表現に拘った作品。主人公の醒めた所も魅力。



最後は『灼熱の卓球少女』。オタク向け作品だと思って直ぐに切ろうと思ったら、グイグイ引き込まれて1話を観終わてしまった。後で確認したらシリーズ構成は倉田英之。とにかく翌週が楽しみな作品。

後、自転車物で『ろんぐらいだぁす』が在りますが・・・監督は『波打際のむろみさん』の吉原達也。好きな監督ですが・・・『ばくおん!』が面白過ぎたので・・どうしても被ってしまう。



以上、子供の成長と共に親もアニメ離れしている今日この頃。