■ オルタナティブメディアへの攻撃 ■
トランプ当選の原動力となったのは、オルタナティブメディアやネット情報でしょう。メールゲート事件を始め、ヒラリーに不利になる情報が選挙戦中にネットには溢れていました。
どうやら、アメリカではメジャーメディアとネットメディアの力関係が拮抗して来た様で、オルタナティブメディアへの攻撃が始まっています。日本でも同様な報道がされ始めています。
■ 1対9の法則 ■
私はかねてより報道や情報には「1対9の法則」が存在すると考えています。
メジャーメディアの報道は9割の真実と1割の嘘で出来ています。1割の嘘は「結論」や「評論」で世論をミスリードするものです。そして、表のメディアは9割の真実を伝える一方で、本当の真実は決して伝えません。伝えないからと言って彼らが嘘を付いている事にはならないからです。
一方、ネットメディアの9割は嘘だと疑ってかかるべきです。メジャーメディアの2次情報、3次情報は別ですが、所謂ネットの噂や陰謀論などのほどんどは噂が噂を呼んで拡大伝搬した「嘘」に過ぎません。但し、ネット情報の中には1割の真実も交じっています。これは当事者のリークなども含まれ、決して表のメディアでは出てこない情報が含まれています。
■ 因果律を反転すれば真実がうっすらと見えて来る ■
表のメディアも、ネットメディアも信用に足るものではありません。これは私のブログが最たる例かと思います。
では、信用に足らぬメディアから真実を見つける方法はあるのでしょうか・
私は「結果から原因や目的を類推する=因果律の反転」が有効な手段だと考えています。
例えばISが良い例ですが、ISの暗躍によって中東にもたらされたものは「混乱と秩序の崩壊」でした。
メジャーメディアは最初、「反アサドの穏健派勢力」と報道し、その目的はアサド政権を打倒して民主的な国家をシリアに樹立する事と伝えています。
では結果はどうであったか?シリアの国土は荒廃し、ISがシリア国民の多くを殺しました。アメリカが訓練してシリアに武器を持たせて派遣した穏健派ゲリラは、シリア国内に入るやいなやISへと変貌し、ISの資金源である原油を輸送するタンクローリーの車列はロシア軍が爆撃するまでは我が物顔でトルコまで連なっていました。
オルタナティブメディアが伝える「結果」を表のメディアは決して報道しません。ただひたすら「目的」だけを伝え続けるのです。
■ ピザゲート事件に惑わされるな!! ■
アメリカでは支配層の幼児虐待が話題になっている様です。ネットの陰謀論では昔から人気のテーマですが、とうとう表のメディアが火消に躍起になる事態となっています。
私は「闇の勢力が幼児を生贄に捧げている」なんて情報には興味がありません。事実は決して明らかになりませんし、そういった「過度にグロイ」情報は、「陰謀論をくだらない物」に貶める情報操作の一つだと見ています。
むしろ、昔は秘密会議とされ、その存在を口にすると陰謀論者とバカにされたダボス会議やビルダーバーグ会議が表のメディアで報道される様になった事にこそ意味を見出します。何故、当時は秘密にされる必要があったのか・・・その事の方が重要ではないでしょうか?
これはG7も同様で、先進7か国の蔵相や中央銀行総裁が一同に会しているという噂は以前からありましたが、これが公になったのはプラザ合意が最初です。では何故G7の存在はそれまで秘密にされていたのか?
■ 陰謀論の悦楽 ■
私は陰謀論は「男のロマン」だと思っています。単なる「思考的な遊び」に過ぎない。何故なら決して真実は明らかにされず、私達は結果からそれを類推するしかないからです。
ただ、9割の嘘の中から1割の真実を探すのは楽しい。これこそが陰謀論の悦楽なのだと思っています。
<追記>
ピザゲート事件はあからさまに陰謀論者の暴走ですが・・・
尤もノルウェーの西部警察が先般、児童虐待グループを摘発したり(政治家を含む)、イギリスの1970年代から1980年代の議員の児童虐待の議会での証拠文書が紛失したりと、この手の臭い話は枚挙に暇が無いのですが・・・。
欧米の金持ちやエスタブリッシュの間では、そういう伝統があるのかも知れませんね。バ○○ンも聖職者の児童虐待が兼ねてから問題になっていますし・・・。
<追記2>
ピザゲート事件は陰謀論潰しの典型的な手法で、流出したヒラリーの非公式メールは確実に存在し、ヒラリーが運用していた私的サーバーは完全に違法なものですが、そこから派生したピザゲート時間を「嘘」とする事で、メールゲート事件自体を「嘘」にしようとする情報操作がされています。本当に注目すべきはここなんです!!