落書き程度の記事。
AIブームは何度か起きていますが、現在のブームは「深層学習」のプログラミングの発達に支えられています。深層学習の原理自体は相当以前から存在しますが、多数の処理過程を高速に処理するコンピューター技術の発展によってAIが著しく進歩し、さらにビックデータと結び着く事で、「利用価値」が生まれて来ました。
「深層学習」は人間の脳のニューラルネットワークをモデルにした様なもので、最初の学習こそ、元になるデータや、学習プログラムノパラメーターを細かく人間が設定してあげる必要が有りますが、ある程度AIが学習すると、学習速度もデータ処理速度も飛躍的に向上します。
最近話題の量子コンピューターは処理速度が現在のコンピューターとは桁違いに早いので、量子コンピューターが実用に至ると、AIの学習スピードはさらに向上します。現在のAIが生まれたての子供の脳だとすると、次世代のAIはそれなりの「疑似的思考」をこなす様になるかも知れません。
データ処理や単純作業はコンピューターの得意とする所ですが、この過程に「試行錯誤」が加わると考えればAIの特質は理解し易くなるかも知れません。
AIは与えられた作業に対して様々なシミュレーションを瞬時に大量に行い最適解を高速で見つけて行く事は得意ですが、現在はその「思考(試行)過程」を人が調整しています、これすらもAIが自律的に行う様になると、作業の内容によっては人間は太刀打ちできない分野が増えてきます。
それとAIの怖い所は、初期学習を飛ばせる所でしょう。先行するAIが学習して取得した内容はコピー出来ます。人間がオギャーと生まれて長い時間を掛けて習得する学習や経験をコピーで済ませ、さらにはコピーで増やせる訳ですから、これは非常に恐ろしい事です。
科学技術はある「境界点」を越えると急速に進歩する傾向が有ります。AIでは「同時に処理できる数」が飛躍的に増えると、どこかの時点で「境界点」を突破して、人間の知性を「超える」可能性も有ります。そもそも脳の働き自体がニューラルネットワークの電子的活動なのですから、これを機械が模倣出来ない訳が無く、現在の技術で不可能であっても、将来的には充分に可能になる。
とまあ、こんな事を言うと、ペジイコンピューターみたいに国からお金が沢山貰えるらしい・・・。SFファンの私は・・・AIの進歩を見てみたい。それこそAIが自我を獲得したらどうなるのか、興味は尽きません。SFって未来を予見するんですよ。ハイラインの「夏への扉」を読むと驚きますが、現在は当時の「夢物語」のはるか先の技術を私達は利用しています。