■ 作られた第二波 ■
緊急事態宣言解除後の感染者数の増加は、殆どがPCR検査数の増加に比例したもので、陽性率自体は左程変化が有ません。経済に甚大な被害をもたらした緊急事態宣言は正しい判断だったと都民や国民に思わせる為にPCR検査を増やして「無症状の感染者を発掘」した結果に過ぎません。
ただ、最近、陽性率が徐々に上昇し始めており、コロナが未だ持ち込まれていなかった地域にも、段々とコロナが広がっている事の影響を与えている事も確かです。郊外や地方の高齢者施設などにウイルスが持ち込まれると、重症患者の数も増えて来ます。
■ 新型コロナは獰猛なトラから山猫になった ■
<引用開始> Yahooニュース 7/20 より
英国紙ザ・テレグラフ電子版6月20日の記事で、新型コロナウイルスが猛威を振るったイタリアで患者の治療に当たったサンマルティノ病院の感染症部門の医長マテオ・バセッティ教授にインタビューをして、見出しのような表現でウイルスが弱毒化しているという証言を得たというものだ。
「ウイルスは劇的に変異したというのが私の印象だ。3月から4月始めにかけての状況は今とは全く違った。緊急治療室に運ばれてくる患者の容態は極めて重く酸素吸入が必要で、肺炎を発症しているものも少なくなかった。それが今は、この4週間を見る限りでは、患者の症状は極めて軽症に変わった。呼吸器官内のウイルスによる負荷が軽減されたと考えられる。恐らくはウイルス自身の突然変異の結果と考えられるが、これはまだ疫学的に証明されたわけではない。
<引用終わり>
私個人としても、日本で「乾いた咳」の風邪が流行ったのは昨年末から2月末、そして緊急事態宣言発出前後だったと記憶しています。今は「間質性肺炎」の特徴ち言われる「乾いた咳」をする人は殆ど見かけません。
実際のPCR検査を拡大している東京都の検査で陽性となる人の殆どが無症状か軽症です。40代、50代の感染者が増えていますが、重症患者の数はかなり少ない。
アメリカでも同様な傾向が見られます。
4月中旬の1週間・・・新規感染者数 約42万人
死者数 約3万人
7月18日までの1週間・・新規感染者 約85万人
死者数 1万人を下回る
感染者数は2倍に増えていますが、死者は1/3に減っています。これはウイルスが弱毒化した事が原因か、或いは日本の様にPCR検査数が増えたならなのかは分かりませんが、重症者数や、死者数が減っている事は世界共通の傾向の様です。
■ 天然ワクチンとしての新型コロナウイルス3.0 ■
コロナウイルスは一本鎖のRNA型ウイルスの為、遺伝子の変異が早い。要は自己複製の中でエラーが起こり易い。
最初の武漢で流行した株をバージョン1.0だとすると、イタリアやアメリカで猛威を振るった株は2.0、そして現在急激に感染を拡大していうる株を3.0と称している研究者も居るようです。
3.0の特徴は「感染力は強いが毒性は弱い」・・・これ、はっきり言って「天然のワクチン」じゃないですか。
■ GoToキャンペーンで3.0が拡散する事は好ましい? ■
確かにハイリスクの人にとっては弱毒化しても新型コロナウイルスは脅威である事は変わりません。感染者が増えれば重症者も死者も増加します。
しかし、現在感染を拡大している3.0が、仮に弱毒株であるとするならば、「天然のワクチン」とも言える3.0株の拡散は、新型コロナウイルスの収束にとって、とても良い影響を与えるハズです。
あくまでも仮定の話に過ぎず、無責任ではありますが、GoTOキャンペーンは結果的にはワクチンを日本全国に配布する役割を果たす事になる可能性が有る。
連日の報道で「コロナ脳」になった大多数の国民には全く理解出来ない、自然の素晴らしい仕組に私はワクワクが止まりません。・・・不謹慎ではありますが・・・。