人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

エコポイントの罠

2009-06-20 14:51:00 | 温暖化問題
先日も書きましたが、我が家の冷蔵庫は購入後15年経過しています。
息子や娘が高校生や中学生ともなると、食欲はハンパでは無く、
350リットルの容量では不足気味。
限界まで詰め込むと、知らぬ間に扉が開いていた・・なんて事もあります。

今朝も冷凍庫の扉が少し開いていて、
冷凍庫の中身が、半解凍状態になってしまいました。
野菜室も詰め込むだけ、詰め込むから、トマトが潰れる事も度々。

■ 定額給付金の出番!! ■

息子も娘も定額給付金を狙っていましたが、
「これは、お父さんの税金が返って来ただけ!!」と一蹴しました。
それでも、何か形にしておかないおと、生活費に消えてしまいそう。
実際、振り込まれた給付金は、そのまま口座に入れておいたら、
クレジットカードの支払いで消えていました。

そこで、思い切って、家族全員の定額給付金\64,000で、冷蔵庫を買う事に。
やはり、消費しなければ、定額給付金の意味が無い。
早速、家内と近所のヤマダ電機にGO!!

■ エコポイントの対象商品が意外と少ない ■



新しい冷蔵庫は、全てエコポイントの対象と思っていたら、
上の写真の★印が4個以上ないと対象になりません。

どうせ買い換えるなら「エコポイント」が付いてくる機種を選びたい。
しかし、420ℓクラスの冷蔵庫でエコポイントが付く機種は
日立とパナソニックで1機種ずつしかありません。

普通の一番安い冷蔵庫は 8万円くらいで買えるのに、
日立が売価で\135,000,パナソニックが\149,800です。
家内はパナソニック製を気に入った様子。
「やっぱ、野菜室は広くないと!!」
・・・既にこの時点で、8万円の冷蔵庫は脱落・・・。

エコポイント非対象のパナソニックの同等製品が\115,000です。
電気代の差は、年間\3,000ですから、10年使用してトントン。

ところが・・エコポイント対象品はヤマダのポイントが15%付きます。
さらにエコポイントを申請すれば、さらに9000ポイント。
これらを考慮すれば¥31,470の値引き相当で、¥118,330になります。
・・・・非エコポイント対象品との差額は\3,300。
これは、一年分の電気代の差額で賄えます。

という事で、結局パナソニックのエコポイント対象品を購入。
何だか、いい様に乗せられている気もしますが、
「お徳」と納得させられてしまう絶妙なプライス設定。

■ エコポイントってどうやって貰うの? ■



ところで、エコポイントってどうやって貰うの?
お金で貰えるの、それとも商品?
少し前までは、「選定家電品のカタログから選ぶ」なんて話ただようですが・・・。

実は現在決定しているエコポイントの還元方法は、
様々な商品券や電子マネーで受けられるようです。
「SUICA」「PASMO」「Edy」もありますし、
「お米券」のどというものも対象になっています。

「保証書」と「レシート」と「家電リサイクル券の控え」が
エコポイント交換時に必要になるようです。

但し、未だ具体的な交換方法は未定という事で、
この制度がいかに即急に決定されたかが伺えます。

■ 8万円の冷蔵庫で良かったのですが・・・。 ■

二酸化炭素による温暖化説を信じていない私としては、
別に8万円の冷蔵庫でも充分でした。
実際、今の冷蔵庫よりも大きくなれば、目的は達成します。

それでは、エコポイントに釣られたのでしょうか・・・。
9000円の値引きは魅力ですが、8万円との差額は大き過ぎます。

8万円の冷蔵庫は、断熱材が厚く、
同じ内容積でも5センチ程奥行きが増してしまいます。
先ず、この点が我が家ではNG。

さらに、毎日使う物だから、デザインも重要。
庫内のポケットなどの使い勝手も重要。

物の値段って巧妙に出来ているという事でした。
割引とエコポイントを含めると、4万円弱の価格差。
「定額給付金も貰っているし、まあいいかぁ」って気持になります。

■ 恐るべし、「定額給付金」と「エコポイント」 ■

物の値段がイニシャルの資源やエネルギーの使用量だとすると、
8万円の冷蔵庫は、製造時の環境負荷は低いと言えます。
エコ商品の対象商品が、年間\3,000の電気代を節約しても、
10年使用しなければ、製造時のALCの差を吸収できません。

ですから、エコポイント対象商品を買おうが、
そうでない商品を買おうが、結果的には環境負荷は同等になります。

ただ、エコポイントやら定額給付金やらで、
消費者の購買意欲やコスト感覚を刺激してあげれば、
そのクラスで一番グレードの高い商品を買わせる事が出来ます。
当然、メーカーの利益は、高額商品の方が高くなります。

我が家は上手いこと乗せられて、メーカーの利益に貢献してしまいました。

・・・でも、カミサンが喜んでいるし、
家電フェチの私としても、最新式が買えて「満足」です。
エコとは、この様に「商売の道具」になっていくのでしょう。

さだ まさし

2009-06-17 05:50:00 | 音楽
娘の誕生日に、iTuinesのギフトカードをプレゼントしたら、
娘が真っ先にダウンロードしたのは、
「さだ まさし」のSOFTBANKのCFソング。

例の「ホワイトプランは490円、でも味噌汁付いてない♪」てやつ。
全曲で何と6分もある大作なんだけど、
これが笑える。「雨やどり」よりも笑える。
・・そして、最後はホロっと泣ける。

ところが、その歌詞の中に
「京成線で上野から実籾まで行っても390円、
 でも、実籾で何をする?♪」
ってフレーズがあって、大爆笑。
だって、実籾ですよ、思いっきりローカルですよ。
・・・そして、確かに「何をする?」って街ですよね。
マクドナルドですら潰れちゃう街ですから。

一日、耳から離れませんでした。
気が付くと、口ずさんでいます・・・。
恐るべし、「さだ まさし」

温暖化対策の効果はどのくらい?

2009-06-15 13:10:00 | 温暖化問題


金融危機と地球温暖化は、全く逆の構造をしていて興味深いものがあります。
微細な数値の変動を、希望的に解釈して「危機の終焉」を演出する金融危機。
一方、微細なデータの変動を最大限に拡大して「危機を煽る」温暖化問題。

いずれにしても、データを正しく検証し、
一人一人が自分なりの展望を持つ事が、必要になります。
例えば、温暖化対策に社運を賭けていたら、
「温暖化は実はウソだたんです」なんてなったら困ります。

尤も、国家的ウソはばれません。
誰も責任も取らずに、いつしかフェード・アウトしていきます。

■ 世界の平均気温が低下しているって本当? ■


先日も取り上げた「世界の平均気温が低下している」という件、
確認の為に気象庁のホームページからグラフを拝借しました。





http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/an_wld.html

確かにここ3年程、世界の気温は低下傾向にあるようです。
下図の日本の平均気温は、昨年こそ低下していますが、
バラ付きが大きく、これだけでは「下がっている」と断言出来ません。

それはそうと、世界の平均気温が比較的スムースに推移しているのに対し
日本の気温変動は、かなりバラツキが目立ちます。
ちなみに、日本の観測点下記の理由から、17都市のデータの平均です。

  「1898年以降観測を継続している気象観測所の中から、
   都市化による影響が少なく、特定の地域に偏らないように
   選定された以下の17地点の月平均気温データ。」

   網走,根室,寿都(すっつ),山形,石巻,伏木(高岡市)
   長野,水戸,飯田,銚子,境,浜田,彦根,宮崎,多度津
   名瀬,石垣島


結局、日本程度のスケールで平均しても、
局地的バラツキを補正出来ないという事ですね。

■ 世界の平均気温の求め方 ■




それでは、世界の平均気温はどのどのように求めているのでしょうか?
詳しくは気象庁のホームページにお任せしますが、
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/clc_wld.html

上図のように、世界各地の測定点と、
下図の海洋上の測定点を用い、
それぞれ緯度・経度の5度毎のグリットの中の数値を平均化したものだそうです。
測定点の多いヨーロッパも、測定点の少ないシベリアも、
5度毎のグリット同士は、同じウェイトで計算されます。
(一部、測定点のバラツキを問題視する向きもありますが、
 精度はともあれ、データの重さとしての関係は平等だと思います。)

さて、この様に測定・算出された5度毎グリットのデータ平均が、
世界の平均気温と言われるものです。

測定点毎のデータを見ると、
温暖化が決して全地球規模では起きていない事が確認出来ます。
地域的バラツキを平均化すると、
「地球は温暖化していると」結論付けられるようです。


だからと言って、「今年も東京は暑いね、温暖化だからね。」って会話はダメ。
すっかり時候の挨拶となってしまった「温暖化」ですが、
温暖化は全地球レベルの話で、
東京の気温だけ切り取って温暖化しているかどうかは判断出来ません。
東京が暑いのは、ヒートアイランド現象の影響の方が大です。


■ 温暖化が収束して寒冷化に向かっているのか? ■

ここ、3年の世界の平均気温が低下に転じても、
全体としての温暖化の傾向は、依然継続すると思います。
千年来続いた温暖化のダイナミックな動きが、寒冷化に向かうのは、
金融危機が収束して、世界景気が上向くよりもレアな事象だと思います。



■ 二酸化炭素犯人説に対する疑念 ■



上のグラフはICCP(国連の「気候変動に関する政府間パネル)の
第4次報告書に掲載された中世以降の気温変動の資料です。
このグラフを見ると、世界の気温は持続的に上昇しています。
さらに、近年の上昇率は、産業革命以前よりも急激です。

グラフの黄色の網掛けは、中世の温暖期。
水色の網掛けは、近代の寒冷期です。(私が色を付けました)
グラフの上で、傾向は見えますが、
近年の温度変化に比べて、緩やかな変化である事が分かります。
これだけを見ると、「温暖化で大変な事になる」と思ってしまいます。



上の図は、氷河期以降の地球の温度推移です。
地球は10万年周期で、氷河期と間氷期を繰り返しています。
グラグの横軸の100が10万年を表します。

このグラフを見ると、現在は間氷期の最温暖期にさしかかる途中で、
気温が年々高くなる事は、地球のダイナミックな動きから、
何ら不思議な事象ではありません。

■ 気温が先か?二酸化炭素が先か ■



従来の温暖化の定説では、
「二酸化炭素の増大が気温を上昇させる」というものでした。
上図は、人為的に排出される二酸化炭素の推移です。
二酸化炭素の排出は産業革命以降コンスタントに増え続けています。

温暖化の犯人探しをした時に、
人為的に顕著に増えていて、温室効果を持つ物質が二酸化炭素だったので、
二酸化炭素は温暖化の犯人とそて急浮上してしまいました。



それでは、大気中の二酸化炭素濃度はどうでしょうか?
こちらは1976年以降の気温と二酸化炭素の相関図です。
微分値ですので、変異量の比較になります。
何と、二酸化炭素濃度は気温の変動から1~2年遅れて推移しています。



ちなみに上図は、海水温と二酸化炭素の関係。
気温よりも、さらに顕著な変異の相関を示しています。
海水温は気温の変異に、半年から一年先行して変異しています。

二酸化炭素は大量に海水に溶け込んでいます。
ご存知の様に、二酸化炭素は冷たい水には良く解けますが、
暖かい水には溶けにくくなり、気化してしまいます。
ですから、海水温度が上昇すれは、海水はより多くの二酸化炭素を放出します。

以上の事柄から
「気温上昇が二酸化炭素濃度の増減を決定する。」と言う事も出来ます。
むしろ、これらのグラフから逆の仮定は不可能に思えます。
 
(但し上のグラフは、変異量である事に注意が必要です。
 一貫して気温は上昇していますが、微分すると上昇は見えなくなります。
 変異量のみが抽出され、気温や海水温との相関が明らかになります。
 この手法自体、現在の景気回復の徴候探しに似ていなくもありません。
 失業者数は増大しているのに、失業率の増大が止まるという表現方法と類似。
 社会現象においては眉唾の解析方法ですが、
 自然科学では線形的な変異を取る数値には、意味を持った解析方法です。)
 

海水面と大気との二酸化炭素交換は、
気温、水温、大気中の二酸化炭素分圧で決定します。

気温・水温が高くなれば、二酸化炭素は海水に溶融されにくくなり、
海水から気体の二酸化炭素が放出されます。

一方、大気中の二酸化炭素濃度の高まりは、二酸化炭素の分圧を上昇させ、
海水への二酸化炭素の溶融量を増大させます。



上図での人為的に排出される二酸化炭素7Pgは、
気温上昇が二酸化炭素上昇に先行するという立場を取るならば、
温暖化や二酸化炭素濃度上昇による植物の吸収増を除けば、
人為起源の二酸化炭素は、ほぼ大気中に残存するはずです。
陸地から海へ二酸化炭素が到達した時には、
既に平衡状態が成り立ってしまっています。

但し、人為的な二酸化炭素と自然由来の二酸化炭素は
混ざりあえば区別が付きません。

「気温上昇と二酸化炭素排出の効果で、過去200年に、
 二酸化炭素濃度は280ppmから345ppmに増大した」事のみが事実です。

これら増大した二酸化炭素のうち、気温上昇による増加量を
全体から差し引けば、人為起源の二酸化炭素の増加量が求められます。
気温上昇による二酸化炭素の放出量を計算する事は、
さして難しい事とは思えません。
これさえ可能であれば、二酸化炭素の増加分の人為起源分を算出する事が出来ます。

■ 水蒸気の温室効果は二酸化炭素の2倍強 ■



上図は、気体分子の光の吸収を示しています。
温室効果ガスの寄与度としては、水蒸気が62%、二酸化炭素が26%です。

実は、意図的に隠蔽された感もありますが、
水蒸気の温室効果は、二酸化炭素の二倍以上あります。

■ 水蒸気も気温上昇によって増大する ■

ここで忘れてはならないのは、水蒸気量も気温上昇によって増大するという事。
最強の温室効果ガスも、気温変動の影響をモロに受けます。

仮に気温変化による二酸化炭素と水蒸気の増加比率が同じであるとすると、
水蒸気62%、二酸化炭素26%の温室効果寄与率は変化しません。

そこで、気温上昇に対する、人為的二酸化炭素の寄与率を仮に、
26%の半分、13%だとします。
(1/6とする説もあります)

■ 50年に2度気温が上昇するとすると ■

気温の上昇が、二酸化炭素の増加より先行するという仮説上では、
二酸化炭素の温室効果による温度上昇を議論する事自体が矛盾しますが、
仮に50年で2℃、気温が上昇したとします。

先の仮説から、人為起源の二酸化炭素の温室効果寄与度を13%とすると、
0.26度が、人の発生した二酸化炭素による温度上昇です。
(仮定の仮定で、かなり変になってきていますが)

先に日本政府案の様に全世界が15%の二酸化炭素を削減すると、
0.26℃のうち、0.039℃の気温を下げる事が出来ます。

仮に人為起因の二酸化炭素による温暖化寄与率が100%だとしても、
水蒸気がによる温室効果の寄与率の増大考慮する限り、
15%の二酸化炭素の削減は、0.078℃の温度抑制効果しかありません。

■ 0.039度にの改善に幾ら必要か ■

地球は宇宙空間に浮かぶ解放形の天体です。
地球に降り注ぐ太陽のエネルギーはほぼ100%、
宇宙に再放射されます。

この様な開放系で定常状態を破るには、
大きなバランスの変更が必要です。
地球と宇宙は太古の昔より、
この大きなバランスの変動を繰り返して来ました。

それに比べて、人為的に増加する、
あるいは人為的に削減出来る二酸化炭素の影響は、
あまりにも微細です。

しかし、この、「たった0.039度」の為に
世界は巨額な資金をつぎ込もうとしています。

あまりに大きなウソは、バレ難いとも言います。
温暖化はその最たる物なのかもしれません。

■ 科学よりも感情を優先する代償 ■

人間は科学よりも感情に流され易い生き物です。
目の前にある儲け話に飛びつく感情と、
氷の上にたたずむシロクマを可哀想と思う感情は良く似ています。

目の前の儲け話の後ろには、巨大なソステム崩壊が控えているかもしれません。
シロクマは遠くを見渡す為に、氷の上に登っているのかも知れません。

確かに北極の水温は上昇し、
流氷は消失しています。
しかし、今よりも気温が高かった時代もシロクマは生き抜きて来ました。

そして、人間も今より6度も寒冷な時代を生き抜いて来ました。
しかし、文明は比較的温暖な今から6000年より以前は発達していません。
温暖になって、農耕という生産性の革命が起きなければ、
文明は発生し得なかったのです。

恐れるべきは寒冷化であって、温暖化ではありません。
莫大な予算を賭けても地球と宇宙には太刀打ち出来ません。

■ 石油が枯渇すれば ■

石油は50年程で枯渇すると言われています。
石油が枯渇すれば、二酸化炭素の排出も止まります。
しかし、その時は産業を動かすエネルギーが不足します。
製品を作る原料が枯渇します。

ですから、「二酸化炭素による温暖化」などというウソの事象に予算を投入せず、
来るべき「資源枯渇」の時代に向けて、技術は開発すべきです。

そして人は体を鍛えて、自転車とジョギングで移動し、
夏はエアコンを使わない!!
あれ、私の今の生活と変わらないや・・・

自転車で有料道路をGO

2009-06-14 05:48:00 | 自転車/マラソン


本日は久々の「自転車でGO」。
娘の中学のバスケット部が県大会で順調に駒を進め、
ベスト4を賭けて戦います。
会場の上総一ノ宮まで、自転車で応援に向かいます。

上総一ノ宮は外房の真ん中くらいに位置する町。
津田沼からは普通に行けば60Km程度。
しかし、時間も余っていたので、
一回房総半島を南に下り、大多喜から北上するルートを取ります
距離にして80Km程。
大多喜街道は多少アップダウンが楽しめます。
特に、大多喜の手前のヘアピンカーブが続く下り坂はスリル満点。

今回は大多喜の交差点を左折して、茂原・一宮方面に向かいます。

■ 青々と茂る稲の中をひた走る ■




大多喜を左折すると、いきなりの峠越え。
(と言っても房総の山だから、標高差は100mくらいか?)
そこをエッチラコッチラ越えると、
後は田んぼの中の緩やかな下り坂が続きます。
稲も順調に育っています。
畑のヘリに植えられたアジサイも色付きはじめました。



途中、古い酒屋の自販機で給水。
後は、一宮までひた走ります。
後5Kmくらいかなと思っていたら、
突然、目的地が目の前に現れ拍子抜け。

ここまで 距離 80Km 、平均時速 27.5Km。

■ 試合はベスト4ならず ■

試合会場の入り口には、消毒用のアルコールが置かれ、
マスクの人も目に付くなど、
インフルエンザの影響は未だ大きいようです。
特に、神戸の感染原因がバーレー部の試合だった事も
運営側をナーバスにさせているようです。

結果は、2点差で負けてしまいました。
クヤシイ。
尤も、娘は1年生なので試合に出ている訳ではありません。

■ 「さざれ石」って何? ■



帰りにちょっと、上総一ノ宮を散策。
駅の近くに「玉前(たまさき)神社」がありました。
「上総の一宮」なので、それがそのまま地名になっています。



境内に入っていくと、「さざれ石はこちら」の看板。
・・・「さざれ石」って、君が代に出てくる・・?
上の写真が、「さざれ石」です。
何だか、粗悪に打設された、コンクリートの様ですが、
砂利や石などの砂礫が、固まって岩になる手前の状態の様です。

後で調べたら、君が代の「さざれ石」は細石(細かい石)の事で、
「細石が固まって岩になるまで」というのが正しい解釈の様です。

ちなみに、君が代のモデルを自称しているのは、三重県の神社。
こちらの石は、三重県の天然記念物に指定されています。
・・ん!、それでは上総一ノ宮の「さざれ石」はニセモノなの?
一応、上総一ノ宮の「さざれ石」横にあるの石碑は
橋本元総理の筆によるものだそうです。

■ 有料道路を自転車で走る ■



一宮からは、茂原経由で帰ります。
「千葉外房有料道路」を通って房総半島を横断します。
有料道路ながら、自転車が走行出来るので、
千葉県の自転車乗りのメッカの一つです。

先日は自転車で車のタイヤを引きずっている光景に出会いました。
まるで柔道の特訓の様でした。
有料道路の千葉側の入り口付近に、古タイヤが数個積まれていました。
多分、何人かでタイヤを引きずりながら走る事もあるのでしょう・・・。

■ 自転車はたったの30円 ■


外房有料道路は、自転車は軽車両扱いで、
通行料は30円。
料金所に備え付けられた、箱に投入します。

どうにか日没前に帰宅。
143Km走行して、平均時速は26Km,でした。
さて、少しは脂肪を燃焼出来たでしょうか?

市内でインフルエンザ発生

2009-06-12 04:14:00 | 危険なワクチン

細胞から飛び出そうとするウィルスの写真


■ 市内で新型インフルエンザが発生 ■

とうとう私の住む市でも、
新型インフルエンザが発生しました。
隣の中学で1人の生徒が発症したようです。

子供には冗談半分に、
「自転車で学校の回りをウロチョロして
 弱毒のうちにウィルスをもらっといで」
などとバカな事を言っておきましたが、
当事者となった中学では大変なようです。

■ 弱毒性でどうしてそこまで・・・ ■

今回の新型インフルエンザは、
弱毒性で重症化しない事は周知の事実です。
アメリカでは、学校の閉鎖は感染の初期の頃だけで、
現在は地域単位の対応に切り替えています。

ところが、我が市の今回の対応は、
「当該中学と近隣の小中学校を5日間学校閉鎖」というもの。
中学の部活は現在、春の県大会シーズンですが、
県大会に出場している部活も、対外試合禁止となっています。

季節性インフルエンザと何ら変わらない毒性で、
たった一人が感染した程度で、
そこまで大げさに騒がなくても・・・。

■ インフルエンザより怖い「世間の目」 ■

行政のやる事は、とにかく事無かれ主義。
「感染が拡大して新聞で騒がれたら・・・」という思いが先立つのでしょう。
しかし、感染が拡大したところで、弱毒性です。
今年の冬の「感染拡大」はほぼ確定しているのに、
何を今更、そんなに恐れる事があるのでしょう。

日本の社会は「合理性を欠いた社会」です。
合理的な損得勘定が出来ずに、
「集団ヒステリー」に支配され易い社会です。
どんなに、時代が進んでも、メディアが発達しても、
「ムラ社会」が地域を支配します。

「ムラ社会」は異分子を徹底的に排除しようとします。
個人主義が進行しても、一度騒ぎが起きると、
「ムラ社会」がムクムクと復活してきます。

今回の「異分子」は「インフルエンザに掛かった生徒」です。
彼は「インフルエンザに掛かった子」としての烙印が押され、
家族にも、「健康管理が出来ないダメな親」というレッテルが貼られます。

普通に考えれば、感染なんて単なる確率の問題なのに、
特定の個人や学校が非難される社会はとても病んでいます。
今回の騒動の初期に感染者を出した学校には、
心無い中傷が多数寄せられました。

日本においては、インフルエンザより怖いのは「世間の目」です。
今回の我が市の対応も、インフルエンザの毒性を考慮すれば常軌を逸していますが、
「世間の目」を考慮すれば、担当者としては妥当な処置なのでしょう。

■ ウィルスって何か知っていますか? ■

ところで、皆さん、ウィルスって何かご存知ですか?
微生物の類だと思われてる方が多いのではないでしょうか?

実はウィルスは「情報」なんです。
増殖を嗜好する点は、「生物」に近いですが、
正確には「遺伝子の断片」と言った方が正しいかもしれません。

ウィルスは簡単なDNA(あるいはRNA)を持っていますが、
自己増殖する力は持っていません。
そこで、生物の細胞内に進入し、その細胞にウィルスのDNAを複製させて増殖します。
感染した細胞は、正常な活動が出来ず死滅します。

ウィルスが生物の細胞を利用しないと増殖出来ないという事は、
生命が発生してから、何かの拍子にたまたまウィルス生またと考えられます。
例えば、生物のDNAの一部が、細胞から飛び出す事により生まれた・・・とか。
最新の説では、細胞の「退行進化」によって生まれたという説もある様です。

とにかく、ウィルスは生物の「遺伝情報の断片」だという事も出来ます。

■ ウィルスの役割とは? ■

自然界の事象は一見無駄であっても、
実は深い意味を持ったものが少なくありません。
ウィルスなんて、情報伝達のエラーであり、単なる「バグ」の様な存在ですが、
長い生命の歴史の中で、淘汰されないと言うことは、
ウィルスの存在にも何らかの必然性があるのかもしれません。

一つの役割は、遺伝情報の強化でしょうか?
生物のDNAは巧妙に出来たシステムですが、
外乱を全く受けた事の無いシステムは脆弱です。

例えば、コンピューターを例に採れば、
「WINDOWSはコンピューターウィルスによって、システムが強化された」とも言えます。
例えば、全くウィルスが無い状態で、対策もされていないOSが、
外乱に晒される事態になったらどうでしょうか?
あっという間に、ネットワーク上の全てのシステムが崩壊してしまいます。

生物におけるウィルスの役割も、
遺伝情報に外乱を与えて、遺伝情報の強化に寄与しているのかもしれません。

■ 生態系として見た場合 ■

視点を大きく取って、生態系に対するウィルスの役割はどうでしょうか?
ウィルスは細菌などよりも増殖率が高く、
乾燥や温度変化にも強い特性があります。
毒性の強いウィルスは、種の存続にも影響を与えます。

これも、巨視的に見れば、生態系に対する揺さぶりで、
生態系が閉塞状態から衰退する事を防いでいるのかもしれません。

■ ウィルスと細菌の違い ■

ウィルスと細菌をひとくくりに、「バイキン」なんて言ったりします。
しかし、ウィルスと細菌は全く異なるモノです。

細菌は細胞分裂で増える、れっきとした生物です。
簡単なDNAを持ています。
大腸菌などは環状のDNAを持っていますが、
分裂の際は、環が解けて、DNAを複写してゆきます。

一方、ウィルスは先にも書いたように、DNAの断片の様なもので、
生物の細胞の力を借りなければ、自己を複製する事が出来ません。
細胞の外にある時のウィルスは、何も出来ない単なるタンパク質の殻を被った粒で、
外界と一切の関係を持っていません。

良く、風邪で病院に行くと、抗生物質を処方されすが、
抗生物質は、細菌にしか効きません。
細菌の生命活動を、何らかの因子で阻害する薬物が抗生物質です。
例えば、細胞膜の生成を阻害して、細胞を殺したりします。

ウィルス自身は生命活動をしないので、
ウィルスに抗生物質は効果がありません。

ウィルスに対抗出来るのは生体の免疫活動です。
免疫細胞はウィルスを認識すると、
その特定のウィルスに結合する抗体を作り出します。
抗体が結合した、ウイルスは凝集され、
最後はマクロファージに食べられて分解されてしまいます。

免疫はウィルスや細菌などの抗原が体内に侵入してからでないと作られません。
感染してから抗体が作られる間に、ウィルスの増殖によって細胞が破壊され
インフルエンザが発症します。

ワクチンは弱毒化したウィルス予め投与する事により、
事前に特定のウィルスに対する抗体を体の中に用意させる予防法です。
本物もウィルスが進入してきた時に免疫反応で撃退する準備をさせるものです。

抗体は、ウィルスの特定のたんぱく質を認識して結合するので、
このたんぱく質が変異してしまうと、抗体はウィルスに結合出来ず、
免疫反応を起す事が出来なくなります。

新型インフルエンザとは、ウィルス表面のたんぱく質が新しいタイプで、
従来の抗体が対応出来ないウィルスです。


■ 抗生物質はウィルスには効かない ■

医者が処方する抗生物質は、実はウィルスには全く効かず、
腸内や体の中や表面の有用な細菌を殺してしまいます。
例えば、一所懸命ヨーグルトを食べて、腸内細菌を増やしても、
抗生物質を飲めば、パアーです。
だから、抗生物質を飲むと、お腹をこわすのです。

では、医者は何故、抗生物質を処方するのでしょうか?
要は、薬が売れるだけの話。
(最近は、院内処方をしない場合も多いので、
 血液検査をしたり、喉の菌やウィルスを検査す様な
 無駄な検査でお金を稼ぎます。)

医者に理由を聞けば、「ウィルス感染によって細胞の免疫力が弱まるので、
細菌感染し易くなる。だから、予防の為に抗生物質を処方します。」
と言うでしょう。

しかし、細菌は細菌で抗生物質に対する対抗手段を持っており、
変異する事で、抗生物質の効かない細菌になります。
いわゆる「耐性菌」というやつです。

例えば、「黄色ブドウ球菌」は何処にでもいる細菌ですが、
病院内で数々の抗生物質にさらされると、
どんな抗生物質にも耐性を持った、殺人細菌に変異してしまいます。

最近話題の「院内感染」の原因は、実は、抗生物質の「乱用」にあるのです。

■ ウィルスには抗ウィルス薬が有効 ■

それでは、ウィルスに対抗する薬は無いのでしょうか。

このごろ良く耳にする「タミフル」や「リレンザ」がウィルス用の薬です。
これらは「抗ウイルス薬」と言います。

タミフルやリレンザはとても面白い働きをします。
ウィルスが増殖して、細胞から離れる時、ノイラミニダーゼという酵素が働いて、
細胞膜からウィルスを切り離します。

タミフルはこのノイラミニターゼが働く鍵穴を先回りして塞いでしまいます。
ですから、増殖したウィルスは細胞から離れる事が出来なくなり、
他の細胞に感染する事が防止されます。

ただ、ウィルスも絶えず進化していますから、
タミフルのこの働きに耐性のあるウィルスも出現しています。

■ 暖かくして、とにかく休養 ■

体の免疫反応は、体温が1度上昇すると3倍に向上すると言われています。
風邪を引いたとき、体温が上がるのは、免疫反応を高める為の生体反応です。
ですから、ある程度の発熱は体の為に必要な事です。

しかし、39度や40度の発熱は体に負担を掛けます。
ですから、インフルエンザで高熱が出た時は、
やはり解熱剤の服用や、氷枕などで体温を下げる必要があります。
(本来、体力があれば耐えられる高熱なのでしょうが・・)

普通の風邪の場合は、少しくらいの発熱は体の為です。
暖かくして布団にもぐって、免疫反応が高まるのをじっと待ちます。
これが、生物に備わった、本来の対処方法です。

市販の風邪薬は、熱や鼻水などの症状を抑えてしまいます。
本来、免疫反応であるこれらの症状を抑えてしまうと、
免疫反応が上手く働らかなくなり、むしろ症状を長引かせてしまいます。
仕事で忙しい時は仕方がありませんが、
やはり、風邪には休養が一番。

■ 知ってしまえば怖くない ■

今回の新型インフルエンザ騒動もそうですが、
知らないから、大騒ぎをして、不必要に不安になります。

ウィルスの正体が分かっていて、
さらに「弱毒性」である内は、なんら恐れる事はないのです。
むしろ、弱毒のうちに感染して、抗体を作っておいた方が、良いのかもしれません。

■ 本当に恐ろしいのは「強毒性」のH5N1型 ■

本当に恐ろしいのは、アジアで広がりつつある「鳥インフルエンザ」です。
H5N1型は鳥に対して60%以上の致死率を持っています。
統計処理する程感染者数は未だ多くありませんが、
人に対しても同様な致死率があるようです。

多分、60%の致死率を保ったまま、ヒトーヒト感染型に変異はしないと思いますが、
いずれにしても、「強毒性」のウィルスになる事は間違いないでしょう。

既に、インドネシアでは鳥からブタに感染が進行しています。
ブタはヒトのインフルエンザにも、鳥のインフルエンザにも感染するので、
ブターの体内で、H5M1型ウィルスが、ヒトに感染する遺伝子を取り込めば、
本当のパンデミックがやってくるかも知れません。

今回の豚インフルエンザ騒動は、鳥インフルエンザの予行演習としては、
絶妙なタイミングだったかもしれません。
WHOもやけに、張り切っているて
豚インフルエンザでとうとう「フェーズ6」を宣言しました。
いわゆる、パンデミックです。
随分とチャチなパンデミックですが、これも予行練習という事で・・・