こんなにもくだらない映画を見たのは何年ぶりのことだろうか。仕事が忙しく、時間もなくなり、最近ではだんだんこういう映画は最初から敬遠してしまう傾向にある。昔はホクテンザとか今は亡き梅田キネマ(ヘラルドのゴミ映画コレクション)とかで、散々こんな映画を2本立で見ていた。ほんとに暇だったんだなぁ。
今ではタダでもこんなのは見ない、はずだったのに、見てしまったよ。もちろんタダで。もう、笑うしかない。
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鶴橋康夫のドラマに魅せられてから、既に20年くらいが経つ。浅丘ルリ子とのコンビで作られた数々の秀作。2時間の単発TVドラマというスタイルの中で、ここまで作家主義を貫く作品を、TVの世界で作り続けてこれたのはなぜなのか。不思議だ。
そんな彼がついに劇場用映画を手がける。題材なんて何でもいい。ただ、彼が映画を撮ること、それだけで大事件なのである。渡辺淳一のベストセラーの映画化なんていうパッケージ . . . 本文を読む
昔懐かしのジュニア小説の作品世界を、今に再現したようなお話で、この幼くも純粋な世界にどっぷり浸かって、彼ら2人に寄り添うようにして、この芝居を見れたなら幸せなのではないか。
あうん堂の杉山晴佳さんは、今回は職人に徹し作家としての顔は一切見せず黒子になりきりこの芝居を作る。とても賢明な判断である。原作のイメージを損なわないことをまず大切にして、丁寧にそれを舞台として置き直していく。演劇としての . . . 本文を読む
小原さんは、作品のバランスを欠くことも厭わない。ギリギリまで、この作品の中にありとあらゆる情報を放り込んでいく。混沌の中でその先に見えてくる光を提示できたらいいと思う。
但し、在日朝鮮人の姉弟を中心に捉え、彼らがこの国で生きていくことの不安と恐怖をしっかり見据える作業は怠らない。ここだけは絶対外さない。
そして、彼らを囲むこの町の人たち(日本人)という図式のなかでドラマを作る。この国で生 . . . 本文を読む