1年振りの妄想プロデュースである。なんともふざけたタイトルで、ちょっとした息抜き公演なのか、と思った。もちろん満を持しての超大作、というわけではない。なんと今回はカフェ公演(ジャン・トゥトゥクー ) なのである。
だが、ちゃんと第7回本公演と銘打たれてある。こういうカフェ公演は実験公演だとか、番外公演だとか銘打ってなんか力を抜いた感じる劇団が多い中、彼らはちゃんと「本公演」と謳う。その姿勢は . . . 本文を読む
岸田國土の短編戯曲から4本を取り上げ、それを現代のドラマとしてアレンジした東京芸大制作のオムニバス映画シリーズ第3弾。伊坂幸太郎、沢木耕太郎と続いて、今回、岸田國土を取り上げたのはなぜか。今なぜ、岸田國土でなければならないのか。それがこれではまるでわからない。これまでの2作ではそれなりに健闘してきたのに、今回のハードルは、若い学生にはあまりに高すぎた。
しかも、台本自体の時代背景はかなり重要 . . . 本文を読む
自分の性に対して自信を持てない3人の女たちを主人公にした物語。セックスに対してのこういう拘りって、わかるような、わからないような、ちょっと微妙。
主人公はフリーターをしている里帆という女の子。男の人とセックスしても感じないし、もちろん気持ちよくはない。どちらかというと不快。相手が好きな男であっても行為が喜びにはならないし、苦痛。自分は異常なのか、と思う。自分は本当は女ではなく、男なのではない . . . 本文を読む