なんと震災ものである。まぁ、このタイトルを見れば、誰でもわかることだろう。先日のカラ/フル『発するチカラ』に続いてこれも第2期震災ものとでも呼ぶべき作品だ。第1期はまず、距離感がテーマになっていた。自分たちは当事者ではないという負い目のようなものがある。でも、自分たちが受けた衝撃を伝えたい。この震災で受けたショックは大きい。そのことを形にして伝えたい、という感じだった。だが、ここにきて、状況は少 . . . 本文を読む
産むという行為を通して、劇的に変わってしまう女性の「生」について、あらゆる局面から徹底的にみつめる。こんなにも厳しいドラマを見たことがない。そして、こんなにもそれが同時に愛おしい。男と女。たった2つしかない人間の「性」。それがその人の「生」にいかに影響を与え、その人生は出産によってどう変わっていくのか、をある母と娘を中心に据えて、母親の母親(映画は老いた彼女の介護の問題からスタートする)、娘の娘 . . . 本文を読む