劇団結成15周年記念作品である。しかも「構想17年。結成前より、あたため続けてきた劇団にとっては念願の作品」(チラシによる)とある。寺田夢酔さんがずっとやりたいと願い続けたけど、時期尚早と断念してきたこの夢の企画を、今回満を持して実現する。万全の準備で贈る超大作。
だが、えてしてこういう企画は、肩に力が入り過ぎて空回りすることも多い。しかも、この企画は難しい。実在した人物の伝記物であり、闘病 . . . 本文を読む
見始めてしばらくして、この題材はもう古いのではないか、と思ってしまった。君が代問題なんてもう学校では問題視すらされていない。歌って当たり前。(まぁ、誰も歌わないけど)立って当たり前。もう誰も疑問視しないし、教員側も当然のこととして、それを受け入れている。抵抗するまでもないことになっている。
この芝居を見て、今頃こんなことで、ドタバタしている姿を描くなんて、時代錯誤も甚だしい。だから、なんかと . . . 本文を読む
これは思いがけない拾い物だ。いつもの、ちょっと緩い感じの新人公演のつもりで、見に行ったのだが、そのスタイリッシュな舞台に驚かされる。この緊張と緩和の絶妙なブレンド感。堪能させられた。まるでいつもの2劇の芝居ではない。もちろん阿部さんも音間さんもいない2劇である。若くて新鮮なキャストとスタッフが自分たちオリジナルの芝居を作る。作、演出は水町紫さん。凄い才能の誕生だ。
カフェ公演というスタイルの . . . 本文を読む