今年最初の小説なのに、こんなにも暗い話を読まなくてもいいじゃないか、と自分で自分に突っ込みを入れてしまう。もちろん、読むまでは、これがこんなにも、嫌な気分にさせられる小説だなんて思いもしなかったから、心の準備も何もなかった。でも、先に書いた2012年ベストワン作品『紙の月』でも、大概な目に合わされたのだから、最新の角田光代には要注意だったのだ。警戒心が足りなかった自分の未熟をわびるしかない。(で . . . 本文を読む
これは年末に見た映画だ。でも、なぜか、今まで書くこともなく、置いていた。なんだか、何をどう書けばいいのか、よくわからなかったからだ。マニアの人とは、まるで違う感想になるだろうけど、でも、まぁ、正直に思いつくままを書いてみよう。
まず、とても面白かった。前作以上に面白い。それは誰もが認める事実だろう。『ワンピース』の映画版は、前回から、リニューアルして、それまでのタッチとは趣を変えたようだ。タ . . . 本文を読む