『ロゼッタ』『ある子供』『ロルナの祈り』、ダルデンヌ監督は、いつも変わらない。淡々とした描写で冷徹に主人公たちをみつめていく。観客の我々は突き放された気分にすらなるのだが、彼は突き放しているのではない。そこにある現実をただそのまま見せていくばかりなのだ。それが、もどかしかったり、時には冷たすぎるのではないか、とも思う。だが、これが現実だ。そんな過酷な現実を少年は生きている。
彼に共感することは . . . 本文を読む
これは凄すぎる。今まで戌井昭人はそれほど好きじゃなかったけど、今回はやられました。ノックアウトです。主人公のバカ小学生3人組の生きざまに惚れた。こんなハードボイルドな小学生を造形した彼の力量に完敗です。というか、別に彼と喧嘩してるわけでもなんでもないのだが、思わずそんなふうに言わざる得ないほど、この小説は魅力的なのだ。
彼らは教室では落ちこぼれだし、担任には嫌がられるし、でも、マイペースで、 . . . 本文を読む