何が必要なのか、しっかり考えてみよう。この小説のラスト、涙が溢れて止まらなかった。こんな素直な気持ちで泣けるのって、久しぶりのことだ。猫のナナと共に、この小説の主人公であるサトルの生きてきた人生をたどることで、それが見つかる。
この小説を読む直前にも同じような猫好きが主人公の『世界から猫が消えたなら』(川村元気)を読んでいたから(これはあまりおもしろくない。)たまたま2冊連続で「猫もの」小説 . . . 本文を読む
カンヌ映画祭で前作『白いリボン』に続いてパルム・ドール(グランプリだ!)を受賞したミヒャエル・ハネケ監督作品。なんと今年のアカデミー賞でも外国語映画賞だけではなく、作品賞にもノミネートされていたけど、あれはなぜなんだろうか。アメリカのアカデミー賞って英語の映画しか、作品賞にならなかったのではないか。これはフランス語だし、オーストリア映画だ。いいのかなぁ。そう言えば、今思い出したけど、昨年はフラン . . . 本文を読む