習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

吉田修一『路 ルウ』

2013-03-28 10:38:33 | その他
 これを一刻も早く読みたかった。でも、諸事情からなかなか読めないでいたのだが、先日ようやく手にした。もちろん速攻で読んだ。読み始めると、読むのが惜しい気分にさせられた。それくらいに心地よい。でも、3日で読み終えてしまった。もったいない。  吉田修一が台湾をどう描くのか、興味津々で、読みだしたのだが、思った通りの心地よさで、なんだか台湾にいる気分。日本人の感じる台湾の魅力を無理なく、リアルに捉える . . . 本文を読む
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『プラチナデータ』

2013-03-28 10:14:39 | 映画
 かなり期待したのに、これには心からがっかりさせられた。人物配置が先日公開された傑作『脳男』とよく似ているので、いつもなら、ついつい比較したくなるのだが、これはそんな気力すら失くすほどの駄作。どうしてこんなことになったのだろうか。大友啓史監督は、先の『るろうに剣心』で、なかなか骨のある映画を作っているから、楽しみにしたのに、なんでこんなにもつまらないものになったのか。  アクションもダメだし、そ . . . 本文を読む
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『人生はビギナ-ズ』

2013-03-28 08:33:01 | 映画
 父が死んだ。これはただ、それだけのことを描いた映画である。そんな気持ちが、ただそれだけで、1本の映画になる。なんだか凄い。  母親が亡くなり、その後、父が自分がゲイであることをカミングアウトした。父はガンに侵され、後いくらも生きれない。だから、自分の心のまま生きる覚悟をした。70代になり、初めて若い恋人(もちろん男)を作り、幸せそうな老後を送る。息子であるユアン・マクレガーは、そんな父親を見守 . . . 本文を読む
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