これを一刻も早く読みたかった。でも、諸事情からなかなか読めないでいたのだが、先日ようやく手にした。もちろん速攻で読んだ。読み始めると、読むのが惜しい気分にさせられた。それくらいに心地よい。でも、3日で読み終えてしまった。もったいない。
吉田修一が台湾をどう描くのか、興味津々で、読みだしたのだが、思った通りの心地よさで、なんだか台湾にいる気分。日本人の感じる台湾の魅力を無理なく、リアルに捉える . . . 本文を読む
かなり期待したのに、これには心からがっかりさせられた。人物配置が先日公開された傑作『脳男』とよく似ているので、いつもなら、ついつい比較したくなるのだが、これはそんな気力すら失くすほどの駄作。どうしてこんなことになったのだろうか。大友啓史監督は、先の『るろうに剣心』で、なかなか骨のある映画を作っているから、楽しみにしたのに、なんでこんなにもつまらないものになったのか。
アクションもダメだし、そ . . . 本文を読む
父が死んだ。これはただ、それだけのことを描いた映画である。そんな気持ちが、ただそれだけで、1本の映画になる。なんだか凄い。
母親が亡くなり、その後、父が自分がゲイであることをカミングアウトした。父はガンに侵され、後いくらも生きれない。だから、自分の心のまま生きる覚悟をした。70代になり、初めて若い恋人(もちろん男)を作り、幸せそうな老後を送る。息子であるユアン・マクレガーは、そんな父親を見守 . . . 本文を読む