こんなにもさりげない会話劇を芝居にして見せようとする横山拓也さんの挑戦(これは十分挑発的で、挑戦的な試みだ)を目撃できたよかった。別に力瘤を入れたわけではない。でも、このあまりに日常の一風景でしかない内容に驚く。
どこかの喫茶店でのOLの会話を盗み聞きしてそれをそのまま台本にしたのではないか、と思えるくらいに生々しい。しかも、それ以上の何かはない。「えっ、それだけですか?」 と言いたくなるほ . . . 本文を読む
アンデルセンの有名な童話を基にして楽市のテイストで再構成した作品。笑いあり、歌ありでとても楽しい1時間半だった。3年振りで楽市の芝居を見た。萌ちゃんが大きくなっていて驚く。育ち盛りだから当然のことなのだが、なんだかうれしい。彼女はキリコさんと対等に芝居をしている。しかも、まるで遜色ない。
家族3人で、旅周りをして野外劇を日本中のあらゆるところで上演する。そんな嘘のような夢のようなことを楽市楽 . . . 本文を読む
西原理恵子さんの漫画の映画化。これで一体何作目になるのだろうか。同じ話を際限なく映画化している。でも、ついつい見てしまう。見るとなんだか元気がもらえる。今回も、またか、と思いながらも、でも、ちょっと、と思い、ついつい見てしまった。いずれも彼女の自伝的ドラマだから、演じる役者は違えども、話は同じだ。どの時間をどう切り取るかでバリエーションはできるけど、基本線は変わらない。映画はそれぞれ演出家、主役 . . . 本文を読む
万城目のエッセイ集を初めて読んだ。小説と同じでなんだかふざけているし、なんかつまらなそうだから、今まで避けてきたのだが、暇で読む本がないから、仕方なく読み始めたら、結構おもしろい。だから、ついつい2冊連続で読んでしまった。まぁ、さすがに2冊読むと、飽きたけど。
彼の小説はわりと好き。というか、かなり好き。でも、同類の森見氏と較べると、ちょっと劣る。別に比較しても意味はないし、僕の趣味の問題で . . . 本文を読む