3Dアニメーション超大作だ。東映アニメーションが総力を結集して送るスペクタクルロマン、のはずだったのだが、どうしてこんなことになったのだろうか。冒頭の字幕での説明部分からなんか、しょぼくて、驚く。そこにはロマンのかけらもない。あそこは絶対にナレーションで処理するべきなのだ。あの字幕を読みながら、なんだかこれからダイジェストを見せられる気分にさせられた。壮大なドラマなのだから、それなりの処理が必要 . . . 本文を読む
本年度の芥川賞受賞作品。直木賞の『ホテルローヤル』に続いて読んだのだが、こちらはつまらない。まぁ、それはいつものことだ。芥川賞受賞作品のつまらなさは、もう誰もがわかっていることだろう。なんとなく、気取っていて、わかりづらくて、何がいいたいのやら、よくわからなないまま、終わり、読者をけむに巻く。
でもこれは、最初はそれなりに結構おもしろかったのだが、結末部分に納得がいかない。あれでは、無理やり . . . 本文を読む
ある廃墟となったラブホテルの来歴を短編連作のスタイルで断片的に語る。主人公はそれぞれ全くの別人で、だが、彼らがそれぞれ、どこかでこのホテルとかかわる。時間軸も前後して、自由奔放。規則性なんかどこにもない。一応遡行する形にはなっているけど、あまり気にすることはない。これは独立した短編集として、味わうほうがいいかもしれない。いずれの話も、なんだか侘しい話ばかりで、疲れた男女が登場する。だが、そこにほ . . . 本文を読む