『ヒトラー 最後の12日間』の監督オリバー・ヒルシュビーゲルが撮った。まるで題材が違うではないか、と思うけど、どちらも実在した人物の最後の時間を扱っているから、なんだかとても共通項がある気もする。なんとも微妙。
もちろん、映画も同じで、これはなんとも微妙な出来だ。ダイアナの最後の2年間を描く。彼女が本当の恋に出会って、でも、有名人だからマスコミが追いかけてくるし、大変で、せっかくの恋がうまく . . . 本文を読む
この小さな映画がもたらす緊張感が心地よい。映画はこうでなければならない。だが、こういう秀作が今の日本では劇場公開もなされないのが実情だ。地味すぎてお客が入らないという判断が下される。仕方ないこととはいえ、なんだか残念だ。このダークトーンの映像は、劇場で観てこそその魅力が伝わるはずだ。だがDVDで見るしかない。
小さな町で起きた凄惨な殺人事件。犯人はかつて同じような性犯罪を犯した男ではないか、 . . . 本文を読む
終末の予感を描く映画。それを日常の描写の積み重ねの中に描いていく。ハーメルンの笛吹きの近未来ヴァージョン。はたして嵐は来るのか。しかも、「何かが、やってくる」の、「何か」って実際は何なのか。彼はただの嘘つきでしかないか。映画は大災害が彼らの町を襲うまでを描くのではない。ネタばれになるけど、実は先にも書いたようにここに描かれるのは「予感」だけなのだ。(だから、最初からネタばれしてるのだ!)監督は、 . . . 本文を読む