シリーズの第6作。とても楽しい。こういうアットホームな小品連作って、ファンにしてみればたまらなく心地よいものなのだろう。先日からTV放送されている『東京バンドワゴン』は昭和の家族を描くが、この中西邦子によるシリーズは平成の家族を描いている。その差は興味深い。
中西さんはストーリーではなく、シチュエーションを大事にして、3兄弟とゲストとのやり取りだけで、作品を成り立たせている。それが結果的にた . . . 本文を読む
『みんなエスパーだよ』を見ていて思ったことと同じ。アイディアだけで、作ったって、底はすぐ抜ける。詰めが甘すぎ。だんだん退屈してくる。マルチな才人園子温が、自らの才に溺れて、何でもありの映画を作ったのがこれだ。エンタメと開き直って好き放題するうちに収拾がつかなくなり、すべてぶち壊して、チャラにする。そんな映画だ。こういうむちゃくちゃが好きな人もいるだろうけど、僕には笑えない。後半は退屈だった。映画 . . . 本文を読む
原作を読んだ時、あのラストの展開はないわ、と思った。ファンタジーですか? そうでしたか。でも、いきなりすぎます。なんてね。そんなふうに、なった。目が点です。驚きモモの木。と言うわけで、もう、ネタばれしているから、僕はこの映画に最初から乗れない。
知らなかったなら、どんな気分で見られただろうか、とも思うけど、後の祭りだ。しかし、さすが、三木孝浩監督だ。このとんでもなく奇想天外な話を、絶妙な匙加 . . . 本文を読む