なんだか、先日見た『エリジウム』とよく似た設定だ。でも、こちらは、ラブストーリーだし、ファンタジーだけど。それにしても、とてもチャーミングな作品だ。僕は嫌いではない。同じような世界なのに、ハゲのマット・デイモンのアクション映画とはまるで肌触りが違う。まぁ、別の映画なのだから当然のことだが。でも、貧富の差が前面に出て搾取するものとされるものという構造は同じ。同じ世界観からこんなふうに別のドラマが生 . . . 本文を読む
これはダメだ。上映時間は2時間11分もの大作映画なのだが、まるで緊張感がない。利重剛はウェルメイドな娯楽映画を作ろうとしたのかもしれないが、それならもっとテンポよくするべきだ。上映時間は100分程度にまとめるべきだろう。だいたいこの素材で2時間超はない。ピアノのシーンが長いのだが、そこにまるで緊張感がない。ミステリーなのだが、ミステリーとしての要素が希薄だ。
これでは軽いB級映画ではないか。 . . . 本文を読む
上下巻で1100ページ、原稿用紙にして2400枚に及ぶ超大作である。『永遠の0』で注目を浴び、その後さまざまな作品に挑戦した彼の渾身の書き下ろし力作がこの作品らしい。僕は彼の『海賊とよばれた男』を読んで、感心した新参者だから、(これが彼の作品はまだ3作目)この作品の彼の作品の流れの中での位置付けはよくわからないけど、この『海賊』並みの分量を持つ大作に期待した。
だが、300ページくらい読んだ . . . 本文を読む