デビッド・フィンチャー監督の新作である。絶対見逃すわけにはいかない。今回も2時間半の長尺なのに最後まで楽しませてもらえた。だが、そういう風にしか書けないところが今回の作品の特徴だ。全米では『セブン』を凌いでフィンチャー史上最高のヒット作となったらしいが、アメリカ人がいかにも喜びそうな映画になった。彼は確かにヒットメイカーではあるが、同時に自分の作風にこだわりを持つ作家主義の監督だった。それだけに、 . . . 本文を読む
なんと『一瞬の風になれ』の佐藤多佳子がファンタジー小説に挑戦した。しかもこれが大長編になるようなのだ。(今回、2巻まで図書館には入荷したが、すでに、3巻も出たようだし、さらに続々と刊行される予定だ)
1巻は主人公の6人の少年少女の紹介だけで終わるようだ。お話が見事に何もない。もう200ページ読んだのに、キャラクター紹介以上のものは何もない。彼らが住む村の地図が最初に掲載されていたが、そんな地理感 . . . 本文を読む