これは「この秋、一番の期待作」の1本。(この秋はこれだけではなく、期待作がたくさんある!)熊切和嘉監督によるアクション映画だ。東京の裏都庁、という設定が斬新。それだけでいろんな騒擾力を刺激する。不法滞在の15万人に及ぶ外国人たち。彼らとどう向き合うか。金融庁の関与しない銀行、厚労省の認可しない病院、そこには何でもある。そして、彼らを守る裏警察もちゃんとある。その署長が松田翔太。彼が . . . 本文を読む
まさかの続編だ。アイデァ勝負の作品だから、絶対もう一回なんてないわぁ、と思う。台本は不可能。何をしても前作を越えられないし、二番煎じにしかならない企画。討ち死に覚悟で作ったのではないか。前作がまさか!のヒットで松竹は気を良くして、例によってもう1本、という昔ながらのワンパターン。(しかも、タイトルの『リターンズ』ってなんだぁ? 時代劇のタイトルではないよな、それ。)
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三名刺繍さんが今回取り上げたのは在日の家族。戦火の中、神戸で生まれた少年が戦後を生き抜く姿を描く。朝鮮半島から日本にやってきた父親。彼を追ってひとり日本へやってきた母。彼らが夢見た日本は決して彼らに優しいわけではない。強制連行ではなく、自分の意志でここにきた。甘くない現実にぶち当たり、でも、父親はいつまでも夢だけを追いかけて、やがて家族を棄てる。三人の幼い子供たちを抱え . . . 本文を読む