また、絵画と画家を中心に据えた作品だ。キュレーターだった原田マハは近年このパターンで幾つもの傑作をものにしている。本の帯には「『楽園のカンヴァス』を凌ぐ壮大な美術ドラマ」(by大森望)とある。そうかぁ、これは美術ドラマなのか、と感心する。こういうシンプルなネーミングはいい。
今回はピカソである。彼がいかにしてゲルニカに至ったか。ピカソとドラの話に止まらない。戦争についてのお話。2001年、9 . . . 本文を読む
トム・リン監督の新作だ。日本では来年の春、公開が予定されている。すでに東京国際映画祭で上映されている。待ちきれないから、またDVDで見た。もちろん、今回も日本語字幕はない。中国語字幕のみだ。でも、シンプルなお話なので、概要は十分に伝わる。
大きな自動車事故でたくさんの死傷者が出た。そこで妻を失った男と、恋人を失った女の、それぞれの痛みを描く。ふたりに接点はない。事故という共通項はあるけど、そ . . . 本文を読む