今回金哲義さんは「映画」を題材に選んだ。だが、それを「失われたもの」という普遍的なものへと還元する。いや、まだ失われてはいない。だが、もうすぐに完全に過去になる。そんなものとして映画を取り上げる。彼らしい。
昭和30年代。映画の黄金期。その影で失われていくもの。戦時中、戦意高揚映画に出演しパージされた大物女優。彼女をもう一度銀幕に復帰させようとした人たち。失われていたフィルム。
今、映 . . . 本文を読む
大学生の学外公演を見るなんて、あまりないことだ。リスクも大きいから、なかなか勇気が出ないし、時間もない。でも、こういう機会が大切だな、と思った。チラシを見た時、心惹かれた。独りよがりで頭でっかちの作品になっていたなら、それは嫌だな、と思ったけど、この作品は大丈夫だった。
この芝居はあたりだった。挑発的なアプローチも含めて、いろんなことがとてもおもしろい。それだけに、90分間でどこに着地するの . . . 本文を読む
当日いただいたパンフには「台詞と詩と手紙、朗読劇の為の台本」とある。そういうことだったのか、と後で気付く。
まるで何も知らないまま見始めたので、最初は驚いた。いくつもの手紙を読むという行為。そこには一貫性がない。個々のテキストの関係性がなく、独立したものが提示させる。それが1時間ほどの芝居というスタイルの中で提示される。そんなスタイルにとまどう。
還付される郵便。宛先不明のままでポスト . . . 本文を読む
なんとこれはエピソード4(要するに最初の『スターウォーズ』ね)の直前を描くスピンオフ作品。昨年復活したシリーズ7作目、エピソード7『フォースの覚醒』に続いて2年連続でお正月映画にスターウォーズが登場した。
これからは毎年『スターウォーズ』が見られるようだ。それはファンにとっては喜ばしい出来事だろうが、僕はもう2作目で飽きてしまった。『スターウォーズ』自体は好きだからうれしかったけど、なんだか . . . 本文を読む