大ヒット作『永遠のゼロ』に続いて、原作百田尚樹、監督山崎貴、主演岡田准一で放つ第2弾。前作以上に困難な挑戦に挑む。この長大な原作を2時間半の映画にしてまとめ上げることは至難の業だ。どうしてもダイジェストになる。どこかをポイントにして作るわけにはいかない題材だから、お話はすべてをフォローするしかない。そうするとやはりダイジェストにならざる得ない。
主人公の戦後から話を起こした。まだ若い岡田准一 . . . 本文を読む
この映画の原作小説を読んだとき、最悪だ、と思った。東野圭吾の数ある作品の中でも、最低ランクに位置する出来だ、と思った。悪夢のようなつまらなさ。最初から文庫で出るのも、さもありなん、というトホホ作品で、出来損ない、としか、言いようがない。だから、読んだことも忘れようと思った。
それから、数年。あの悪夢再び。なんと東映がこの小説を映画化する、と知った。何度となく予告編も映画館で見せられた。阿部寛 . . . 本文を読む
フランソワ・オゾン監督の『8人の女たち』はアンサンブルが素晴らしい作品で面白かったが、それを真紅組がどう作るのか、興味津々。諏訪さんはいつものように手堅い演出で、華やかで軽妙なタッチの味のある作品に仕立てた。映画はあまりオゾンらしい作品ではなく、毒気が足りないと思ったが、このお話は芝居として作ると、このくらいの噓臭さが程よい。
犯人探しよりも、女たちのそれぞれの思惑が交錯した女たちの確執(で . . . 本文を読む