クラスメイトにいじめられる。でも、何もできない。しない。彼は人に心開かない。助けてくれた大人に対しても、感謝しない。だがそれは傲慢なのではない。言葉を知らない、わけでもない。ここでしゃべってもいいだろう、というところでもいつまでも沈黙を守る。何か言えよ、と思うけど、言わない。まわりは優しくそんな彼を受け入れる。不器用なのではない。そこに彼の意志を感じる。
母親との関係。学校での立 . . . 本文を読む
いつもの岡本作品とはかなりタッチが変わって、そこには少し戸惑う。スタイリッシュで才気走る岡本作品に対して、今回の湯浅作品はなんだかぽわーんとしていて、なま暖かくて緩い。でも、この湯浅崇、作、演出(もちろん主演)のテノヒラサイズ最新作はそれでもテノヒラサイズなのだと思える湯浅さんはこの集団のよさを十分に熟知したうえで、自分のスタイルを立ち上げたからだ。
植物状態の娘と、彼女を見守る . . . 本文を読む