日本映画の10本は、80年に集中したが、外国映画は、89年(80年代後半)に集中した。80年代は映画祭の時代だった。中国映画祭や台湾映画祭、ドイツ映画祭とか、そんな感じのイベント上映で、今まで知らなかった監督の映画と出会う。ホウ・シャオシェン、チェン・カイコー、ヴェルナー・ヘルツウォークはまずそこで見て衝撃を受けた。その後、彼らの映画は一般公開されるようになった。それまでは外国映画といえば、アメリカ映画のことであり、あるいはヨーロッパ映画のことだった。だけど、国際交流基金の紹介でアジア映画が上映されるようになり、未知の映画がどんどん公開されるようになったのが、80年代の特徴だ。
1位 恋恋風塵 (ホウ・シャオシェン) 87
2位 黄色い大地 (チェン・カイコー) 84
3位 霧の中の風景 (テオ・アンゲロプロス) 88
4位 ミステリートレイン(ジム・ジャームッシュ) 89
5位 サクリファイス(アンドレイ・タルコフスキー) 86
6位 ブレードランナー(リドリー・スコット) 82
7位 フィッツカラルド (ヴェルナー・ヘルツウォーク) 82
8位 未来世紀ブラジル (テリー・ギリアム) 85
9位 今を生きる (ピーター・ウィアー) 89
10位 フィールド・オブ・ドリーム (フィル・アルデン・ロビンソン) 89
次点 真夜中の虹 (アキ・カウリスマキ)88