東宝チャンピオン祭りを思い出す怪獣プロレス映画。だからこれはスクリーンの映像に集中するために、日本語吹替版で見ることにした。前作を見た時、字幕で見る必要はないな、と思ったからでもある。正解だった。だいたい字幕はいらない。バトルシーンの連続でセリフはないし。それに主人公のコングもゴジラもしゃべらない。
後半は猿同士のアイコンタクトでの会話がほとんどだから、字幕はない。話が『猿の惑星 . . . 本文を読む
山田太一の『異人たちとの夏』の2度目の映画化。大林宣彦のあの傑作映画に挑むのは『荒野にて』『さざなみ』のアンドリュー・ヘイ。果たして先日亡くなっている山田太一はこの映画を見たのだろうか。きっと見ていない。もちろん大林宣彦監督はこの映画を見ることは出来ない。日本情緒漂う作品がイギリス映画として蘇る。主人公の孤独が突き詰められて描かれる。なんと登場人物は、ほぼ4人だけ。しかも主人公以外はみんな死んでい . . . 本文を読む
幼なじみとの24年に及ぶ恋愛。彼女はソウルからカナダに移住。別々の場所で大人になり、ネットでの再会。そしてニューヨークでの実際の再会までが描かれる。このドラマチックな話をドキュメンタリーのように描いていく。12歳の別れ。24歳の偶然の再会はリアルではなくパソコン通信での会話に止まり、別れてしまう。さらに12年が経ち、彼はニューヨークまで会いにいく。ソウルから13時間。飛行機に乗ればアメリカには誰で . . . 本文を読む
ふたりの男女の物語。Kはウーバーイーツの配達員。カフカの『城』を繰り返し聞いている。ICOはTikToker。都会の迷路を迷走するふたり。
お話は4話からなる。1話はKの話。2話はICOの話。3話は再びKだが、もうひとり、彼が関わりを持つkが登場してKとkの話に。迷子になっている少年kを自宅まで送り届ける旅は、Kを東京から連れ出す。いや、アメリカから帰って来た後、kと出会うのだっ . . . 本文を読む