
うちのクラスの生徒が、僕より早くこの映画を見てきた。「先生! ぜひ見て下さい。とても、よかったから」と言う。こういうハートウォーミングは甘いだけの映画になっていたら、目も当てられない。かなり微妙じゃないか、と思っていた。でも、彼女を信じたわけではないけど、たまたま見に行くことにした。時間が上手くあったからだ。いつものことだが、忙しくて見たい映画を自由に見れる余裕がない。うまく2時間とか、時間が出来たならそこに映画を入れたいけど、なかなか難しいから、そんな時には本を読むことが多い。そのせいで今年に入って本ばかり読んでいる。まだ、2か月半なのに40冊以上読んでいる。もちろん選択のセンスがいいから、傑作ばかりでどれにも満足している。でも、できることならちゃんと劇場で映画が見たい。
さて、この映画の話だ。原題は単純に『シェフ』。いいタイトルだ、と映画を見た後でなら思えれる。でも、もし、このままのタイトルなら、日本では誰も劇場には来ないだろう。これではどんな映画だかわからないし、わかったとしても(料理の話だろうね、とか)それだけでは興味を持てないはずだ。だから、これでいい。これはシンプル・イズ・ベストと思えれる映画なのだ。この単純さが魅力に転じれる。そんな映画だ。見たならこれはとても楽しい映画だとわかる。作り手もそこは心得ているから、メインタイトルは映画の最後まで出ない。
そこで邦題のサブタイトルである。『 三ツ星フードトラック始めました』。これはとてもわかりやすいけど、あまりにストレート。でも、上手い。配給会社は実に宣伝上手。その結果、これはそこそこヒットとしたようだ。よかった。
『アイアンマン』シリーズのジョン・ファブローが製作・監督・脚本・主演の4役をこなした。自分の好きなことを映画にした。でも、独りよがりではない。もちろん、アイアンマンがしたくなかった、というわけではないだろうが、2本作って、もういいや、と思ったのかもしれない。ハリウッド大作映画で大ヒットさせた彼が、そのご褒美でこんな小さな映画を自由に作れるチャンスを手にしたのだろう。
ジョン・ファブローがあのルックスで主役を張り、自分で作る。そんなマニアックな映画を誰も期待しない。たぶん。でも、こんなにも面白い。期待しなかっただけに、大満足だ。
仕事ばかりの父親(もちろんファブロー)と、そんな父親が大好きで、一緒に過ごしたい息子。(両親の離婚から、彼は今は母親のもとにいる)そんな2人が夏を一緒に過ごすことになる。仕事を失った父が始めたフードトラックで、旅をする。自分の仕事に誇りを持つ料理長。でも、オーナー(なんとダスティン・ホフマンが演じる)に楯ついて首になる。いろんなことがあって、プライドもズタズタになりながらたどりついたのがフードトラックでのキューバ・サンドイッチの販売。息子の力添えで爆発的ヒットになる。
幸福な映画だ。おいしそうな料理がたくさん出てくるし、お話も心地よい。そこには思いがけないことや、いろんなことがあるけど、あの幸せなラストまで、2時間の至福が味わえる。確かに甘い映画だけど、これはこれでいい。
さて、この映画の話だ。原題は単純に『シェフ』。いいタイトルだ、と映画を見た後でなら思えれる。でも、もし、このままのタイトルなら、日本では誰も劇場には来ないだろう。これではどんな映画だかわからないし、わかったとしても(料理の話だろうね、とか)それだけでは興味を持てないはずだ。だから、これでいい。これはシンプル・イズ・ベストと思えれる映画なのだ。この単純さが魅力に転じれる。そんな映画だ。見たならこれはとても楽しい映画だとわかる。作り手もそこは心得ているから、メインタイトルは映画の最後まで出ない。
そこで邦題のサブタイトルである。『 三ツ星フードトラック始めました』。これはとてもわかりやすいけど、あまりにストレート。でも、上手い。配給会社は実に宣伝上手。その結果、これはそこそこヒットとしたようだ。よかった。
『アイアンマン』シリーズのジョン・ファブローが製作・監督・脚本・主演の4役をこなした。自分の好きなことを映画にした。でも、独りよがりではない。もちろん、アイアンマンがしたくなかった、というわけではないだろうが、2本作って、もういいや、と思ったのかもしれない。ハリウッド大作映画で大ヒットさせた彼が、そのご褒美でこんな小さな映画を自由に作れるチャンスを手にしたのだろう。
ジョン・ファブローがあのルックスで主役を張り、自分で作る。そんなマニアックな映画を誰も期待しない。たぶん。でも、こんなにも面白い。期待しなかっただけに、大満足だ。
仕事ばかりの父親(もちろんファブロー)と、そんな父親が大好きで、一緒に過ごしたい息子。(両親の離婚から、彼は今は母親のもとにいる)そんな2人が夏を一緒に過ごすことになる。仕事を失った父が始めたフードトラックで、旅をする。自分の仕事に誇りを持つ料理長。でも、オーナー(なんとダスティン・ホフマンが演じる)に楯ついて首になる。いろんなことがあって、プライドもズタズタになりながらたどりついたのがフードトラックでのキューバ・サンドイッチの販売。息子の力添えで爆発的ヒットになる。
幸福な映画だ。おいしそうな料理がたくさん出てくるし、お話も心地よい。そこには思いがけないことや、いろんなことがあるけど、あの幸せなラストまで、2時間の至福が味わえる。確かに甘い映画だけど、これはこれでいい。