30日から後半の『決戦』が公開されるが、たまたまこの前半を見ることになった。前作も時間の都合で、見る予定はなかったのにたまたま見て、まさかの面白さで驚いたが、今回は前作のヒットを受けて調子に乗ってる気がしてあまり見たくはなかった。だいたい今時1時間30分程度の映画を作って、2部作公開にするってなんか詐欺みたいだ。3時間の大作にして公開しろ、とは思わないけど、なんか商売優先の胡散臭さを感じた。2時間20分くらいに出来る映画を無理から引き延ばしたのなら、腹立つよな、と心配、というか不安。最近結構よくなってきた英勉監督だが、今回、前作を超えられるのか。
不安は的中する。これは1本の映画ではない。いきなり途中までで終わる。TVドラマ並の断ち切り方だ。TVドラマならただだし、たぶん翌週には続きが見れる。だが、映画はそうはいかない。お金を払ってわざわざ映画館まで来ている観客をバカにしている。経済優先の映画会社の思惑ばかりが表に出る。1本分の製作費で2本分儲けようなんてセコイ。せめて1000歩譲って、ここまででもいいとしても、ある種の帰着点が見える終わらせ方は欲しい。
回想シーンで説明するのも、あざとい。流れがギクシャクしているから、たった90分なのにモタモタした映画になっている。何も起きないお話の導入なら、劇場でやらずにこれはTVのスペシャルで見せたらいい。
たまたま2時間時間があり、そこにこの映画がハマったから、見たけど、ガッカリした。今は1日1回上映になっていたが、梅田の劇場は平日の昼なのに結構入っていて驚く。