いつもの家族小説である。安心して読める。両親の再婚で、姉が出来た女の子フミが主人公だ。小学4年生。義母の連れ子である姉は6年生。仲良くしたいのだが、姉は自分のペースで物事を進める。優しくない。だから、彼女はひたすら気を遣うことばかりだ。義母はとても優しくていい人なのだが、それでもなんだかぎくしゃくする。まだ新米家族だから、慣れていないだけ。そのうちなんとか上手くやれるようになるだろう。心配ない、と思いたい。
でも、そんなことは、無理だ。そのうち、なんていつ来るのか。そんなことより、今、なんだ。毎日の生活が彼女には負担。お父さんには、言えない。死んでしまったお母さんの写真のある部屋に行くのもなんだか悪い気がする。そこに逃げ込めば、新しいお母さんが傷つく。
気配りばかりの4年生。もちろんたいへんなのは彼女だけではないだろう。でも、小さな彼女は、毎日いっぱいいっぱいだ。そんな彼女の日々が淡々としたタッチで綴られていく。7話からなる長編小説。少しずつ新しい家族に慣れていく姿が重松さんらしい優しさの中で描かれていくから、安心して読める。死んだお母さんが猫になって見守っているとか、まぁ、ありきたりな設定で、新鮮味には欠けるのだが。
マンネリとは言わないが、あまりに定番の展開で、読んでいて刺激を受けない。安心して読めるのだから文句はないし、この優しさはやはり好き。でも、あと少し新機軸も欲しい。
でも、そんなことは、無理だ。そのうち、なんていつ来るのか。そんなことより、今、なんだ。毎日の生活が彼女には負担。お父さんには、言えない。死んでしまったお母さんの写真のある部屋に行くのもなんだか悪い気がする。そこに逃げ込めば、新しいお母さんが傷つく。
気配りばかりの4年生。もちろんたいへんなのは彼女だけではないだろう。でも、小さな彼女は、毎日いっぱいいっぱいだ。そんな彼女の日々が淡々としたタッチで綴られていく。7話からなる長編小説。少しずつ新しい家族に慣れていく姿が重松さんらしい優しさの中で描かれていくから、安心して読める。死んだお母さんが猫になって見守っているとか、まぁ、ありきたりな設定で、新鮮味には欠けるのだが。
マンネリとは言わないが、あまりに定番の展開で、読んでいて刺激を受けない。安心して読めるのだから文句はないし、この優しさはやはり好き。でも、あと少し新機軸も欲しい。