50分ほどのとてもコンパクトな作品だ。無理しないで等身大の高校生が大人の世界を創造(想像)して描く。
主人公の仁を演じた蓮田くんが上手い。オフィスを舞台にして、こういうサラリーマンを主人公にした作品を高校生が作るのはやはり無理があるけど、わからないなりに想像力を働かせて、かわいい世界を描いたのがいい。
これでいいのだ。リアルな世界やドラマなんかをここには期待しない。そうではなく、この設定を通して描きたかったものさえ伝わればよい。妻を失って3年、もともとワーカホリックだった彼が、彼女の死後、さらにそれをエスカレートさせる。そんな彼を心配して妻が少女の姿になって、彼のもとに現れる。でも、鈍感な彼はその女の子が妻の化身であるということに気付かない。
よくあるハートウォーミングなのだが、芝居は全体的にもたもたしていて、スマートではない。見ていてもどかしい。でも、彼らが自分たちに出来る等身大の芝居作りに挑戦している様は見ていて心地よい。上手な芝居より、やれることを精一杯している芝居のほうが、僕は好きだ。実に高校生らしくていい。好感の持てる小品だった。
主人公の仁を演じた蓮田くんが上手い。オフィスを舞台にして、こういうサラリーマンを主人公にした作品を高校生が作るのはやはり無理があるけど、わからないなりに想像力を働かせて、かわいい世界を描いたのがいい。
これでいいのだ。リアルな世界やドラマなんかをここには期待しない。そうではなく、この設定を通して描きたかったものさえ伝わればよい。妻を失って3年、もともとワーカホリックだった彼が、彼女の死後、さらにそれをエスカレートさせる。そんな彼を心配して妻が少女の姿になって、彼のもとに現れる。でも、鈍感な彼はその女の子が妻の化身であるということに気付かない。
よくあるハートウォーミングなのだが、芝居は全体的にもたもたしていて、スマートではない。見ていてもどかしい。でも、彼らが自分たちに出来る等身大の芝居作りに挑戦している様は見ていて心地よい。上手な芝居より、やれることを精一杯している芝居のほうが、僕は好きだ。実に高校生らしくていい。好感の持てる小品だった。