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今年の大阪アジアン映画祭の「台湾電影ルネッサンス2022」で上映された作品。1週間ほど前に見ているのだけど、どう書いたらいいのかわからないから保留していた。これはTVシリーズの第1話(月曜日から始まる1週間の7話からなる連作作品のようだ。本作はその第1話で月曜日のお話)で54分の中編作品だ。『台北暮色』のホアン・シー監督作品。最近『カム・アンド・ゴー』『ホテルアイリス』と助演ながら2本も連続で見たツャイ・ミンリャン映画でおなじみのリー・カンションが今回は主演。今回もまた不思議な存在感を放つ。
葬儀場を舞台にした1日のお話。父親の死、葬儀の場。3人兄妹弟が父親の葬式を終えるまでが描かれるのだが、彼らは父の死を悲しむのではなく、遺産の分配だけに気を取られている。だが、お話はドロドロの遺産争奪戦ではなく、父の死に戸惑い、葬儀にも戸惑い、右往左往する一夜を送ることになる。どこにでもありそうな通夜から葬儀だ。
リー・カンションは彼らの世話を担当する葬儀社の男。子供たちの勝手なふるまいに辟易しながらも、自分の仕事を全うする。途中で死体が消えてしまうという事件が起きるが、なんとかしてそんなとんでもないトラブルも乗り越える。そんなこんなのお話なのにコメディというわけではない。なんだか不思議な感触のお話で、あっと驚くラストまで「えっ?」って感じ。まさかのあのオチには唖然とさせられる。
1話完結、7話連作なので、この1作だけではなんとも言い難い。しかも、あのラストの意味をどう受け止めたらいいのか、戸惑う。あれがオチなのか、それともそこからまだまだ話は続くのか、よくわからない。ただ、見ていてそれなりに楽しめることは確かだけど、これ1作で独立した中編映画とは言い難い。
一応ここまでは見たから書いたけど、正直言うと、これだけではよくわからないから何を書けばいいのやら。