習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『自虐の詩』

2008-08-11 21:17:06 | 映画
 堤幸彦監督が、またやってしまった。どうして、こんなにも中身がなくってくだらないだけの映画を、わざわざ撮ってしまうのだろうか。中谷美紀もせっかく『嫌われ松子の一生』をやったのだから、もうこういうタイプの汚れ役は、やる意味ないやろ、と思う。

 世界一不幸な女が、彼女なりの幸せを摑むまでが、描かれているのだが、説得力がない。阿部ちゃんの卓袱台返しのCGばかりが評判になったが、それだけならもう予告編で何十回も見てる。彼がなぜ、彼女でなくてはならないと思ったのか。彼女を幸せにしたいと思ったのに、なぜパチンコばかりしてチンピラ生活をするのか。無言でパンチパーマの強面を演じているが、いくら彼ががんばっても、台本も、演出も、まるで駄目。ただお話をなぞっているだけ。

 堤幸彦はいい時と、駄目な時の落差が激しすぎて驚く。今回はきっといい方に転んでいると期待したのだが、まるで最低。『20世紀少年読本』が不安になってきた。

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