ペドロ・アルモドバルの家族を描く3部作、最終章。コメディータッチで、ビックリするような出来事を描いていく。タッチはとても軽い。
死んでしまった母親がある日ひよっこり現れて、一緒に生活する姉。殺してしまった夫をレストランの冷蔵庫に入れたまま生活する妹。父と母の死の謎が明かされていくことで見えてくる事実。最後まで見たならば、これは荒唐無稽なものが一切ないことに気付くが、あまりにとんでもないことが、あっさりと描かれ、それを当たり前のこととしてサラリと見せていかれるから、驚いているのがバカらしくなる。
コメディータッチと先に書いたが、アルモドバルはこの内容をいつもと同じタッチで描いている。どんな内容であっても彼のタッチは変わる事はない。それって凄いことだ。いつも冷静な目でここで起きている事実をそのままに描いてみせる。
『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥー・ハー』も本作も同じである。母、子供たち、孫、と3世代を描いて、アルモドバルは、人が生きていくことの痛みと喜びを切々と訴えかけてくる。
死んでしまった母親がある日ひよっこり現れて、一緒に生活する姉。殺してしまった夫をレストランの冷蔵庫に入れたまま生活する妹。父と母の死の謎が明かされていくことで見えてくる事実。最後まで見たならば、これは荒唐無稽なものが一切ないことに気付くが、あまりにとんでもないことが、あっさりと描かれ、それを当たり前のこととしてサラリと見せていかれるから、驚いているのがバカらしくなる。
コメディータッチと先に書いたが、アルモドバルはこの内容をいつもと同じタッチで描いている。どんな内容であっても彼のタッチは変わる事はない。それって凄いことだ。いつも冷静な目でここで起きている事実をそのままに描いてみせる。
『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥー・ハー』も本作も同じである。母、子供たち、孫、と3世代を描いて、アルモドバルは、人が生きていくことの痛みと喜びを切々と訴えかけてくる。