阿部和重の小説は苦手だ。今回は短編集で、とても読みやすかったけど、だんだんこの生理的不快感にいたたまれなくなる。残酷な描写や内容が生理的に無理というわけではない。だが、こういう気取った距離感の取り方が好きになれない。
9・11から3・11以降の時事的な問題を扱う。世界が今どうなっているのか。この小説の描くところも、興味深い。でも、この突き放したようなタッチが嫌い。シュールなタッチでクールでブラックな描写、そこについていけないのだ。
9・11から3・11以降の時事的な問題を扱う。世界が今どうなっているのか。この小説の描くところも、興味深い。でも、この突き放したようなタッチが嫌い。シュールなタッチでクールでブラックな描写、そこについていけないのだ。